第13回真空管オーディオフェア&ミニオフ

  2007.10.7
meiteiさんと1日、存分に遊びました。

真空管オーディオフェアはこれで参加は3回目。
オーディオは友達遊ぶと楽しみ倍増。
一緒に、車も楽しみ盛りだくさんでした。
その報告です。


meiteiさんに来ていただき、新しく(中古だけど)購入した
4338を聴いてもらいます。

私は自作SPでここ数年楽しんで(悶絶して)きましたが、
全てが思い通りになることはありません。
それと人それぞれ個性好みがあって 情報や協力を得て
やっていますがなかなか大変です。
悶絶している状況 

それで 発作的にリファレンスが欲しくなりヤフオクしてしまったのが
4338。
今まで、車もそうだけど お得が一番 激安快感 クラフト系でやって
きました。一番高い買い物でもエンクロージャーの20万円。
それを大幅に上回る大きな買い物。原資がきついのもあるけど
あまりやりたくなかった。

自作路線で来たけれど メーカー製の音はどうか?
負けてしまうのか?導入時の状況

やはりメーカー製は凄いです。完成度で上。
勿論、自作SPのユニットの音の方が重くて力があったり
ピアノの音なんて勝っている部分もあります。
でも何でもそこそここなすそして 音楽の美しさ 感動を伝える
その能力で勝っているのです。
まいりましたm(_ _)m
まともな耳を持っていれば メーカー製のSPの良さを認められます。
問題は、それでどうするか? でありまして、
今はまだ敵 もとい リファレンスを感じ、お勉強している状態です。

そう、やはり自分で音を造り上げてみたい。
この気持ちは捨てられません。でも リファレンスが素晴らしいので
戦闘意欲が減退しています。

今は、4338の良さを感じながらも、準備して力を溜めたいと
思っています。

meiteiさんには、300BシングルアンプとKT88 プッシュプルの違いを
聴いてもらいました。4338はシングルアンプでも相当良く鳴る
とても使いやすいSPであり、またアンプの音のさも 非常によく分かる
レスポンスの良い音です。
クラシックも聴けて、音場感が素晴らしいとは言い難いけど、何でもこなす
フュージョンは美しい。ppアンプか石のハイパワーアンプで鳴らすのも良いし
シングルアンプで繊細な音を楽しむのも良いです。

昔のJBLのベーーンとおさまらない低音とはちょっと違いますので
前のイメージは変わると思います。

meiteiさんが 持参してくれた 8cmフルレンジ+バックロードホーン。
オイルステイン仕上げ。

最近のヒット作だそうで、お披露目です。

箱はハセヒロので同じですが、
SPユニットは 前のオフの時と違います。
[TangBand] W3-593SD 
2700円と変なアクセサリーよりナンボか安い!

聴いてビックリ!前の時は低域の質感が小口径SPの
バックロードホーンで 厳しいものがありましたが、今回は
それが少ない。ウッドベースがそこそこ聴けます。

なによりも音のバランスが良く、突出感が少ないのが○。
高域にピークを造って伸ばしている感じが少なく 爽やか。
静か 美しい。 しなやか。

ただ中低域のブリブリした力強さとかは弱いです。

2m以下のニアフィールド できれば1.5mくらいで楽しむとなると
素晴らしい世界に入れます。
素晴らしいなぁ・・・ 4338でなくても音は存分に楽しめるぞ〜

お値段、口径を考えなくて、SPシ
ステムとしてみても
素晴らしいです!
meiteiさんの要望で測定もしてみました。

あまりにも音が良いので測定値を知りたかった。
それはそうでよね。自作するのであれば、f特を調べてみたい。

測定器は最近購入した PHONIC のPAA3です。
サウンドハウスで購入しました。
使い易いです。 ちょっと小さい差が分かり難いですが
自作するのであれば いやSPの置き場で低域の違いとか
如実に違うのが分かりますので、ケーブルに何万円も
使うのであれば まずこれを買っても損は無いと思います。

さてご覧ください。この特性。前の8cmより明らかに綺麗な特性。
100Hzまでフラット。8cmとしては驚異的です。60Hzも音が出ている。

meiteiさんも特性の良さに にんまり。
このユニット 違う口径も含めて 要注意です。
最近の小型ユニットの進歩には驚きます。
大型システムばかりでなく この様なフルレンジも楽しめる様に
すると幅が出て良いと思います。
車趣味の話です。
車に興味の無い方には済みません。

meiteiさん家で購入した ベンツのNEW Cシリーズ。
W204と呼ばれる 新しいCクラスはエレガンスとアバンギャルド
の二つがあって、こちらはアバンギャルドでスポーティーな設定。

meiteiさんは 小さいセダンが大好き。
今まで190ベンツで 常に最高の状態を目指し意地されたり
E46と言うBMWや996のポルシェも体験済み。

それで現在のお気に入りがW203 W204だそうです。

オーディオで言えば 車のボディー 足回り 乗り心地は SPであり
エンジン AT 等は アンプでしょうか?
トータルで五感を刺激する世界を求めるのはオーディオと似ていると
思います。 
今日は天気も良く、秋葉原で行われる 第13回真空管オーディオフェアに
行きます。高速を使って 運転させていただきました。

こんな新車を我がモノに運転できる、 ありがたいことです。

高価なオーディオシステムを自宅で聴かせてもらえるのと同じくらい嬉しい。

meiteiさんはBMWよりベンツが好き。自ら身銭を切ってそして経験しての言葉。
足回りは硬く ステアリングはクイック。
昔のベンツから比べるとバネレートも高くなり ストロークロールも少ない。
でも、ロードノイズは最初のCクラスからすると半減しているし、乗り心地も
低速で揺れるものの60km 80Km/hから急激に良くなります。

エンジンはW124時代の3リッターよりパワフルでレスポンスが良い。
2Lのスーパーチャージャーで微妙な点でV6のNAの方がよいですが
このパフォーマンスで不足を感じる人はまずいないのでは?と言えるでしょう。

シートは文句なし、視界見切りは抜群、長距離の疲労は少なく、その上に
ベンツらしい快感 幸せ感 があるのが見事であります。
最新最強のコンパクトセダンの体験。よい経験ができました。
第13回真空管オーディオフェア

これで3回目。いつもmeiteiさんと一緒させていただいています。
今日はColdさんも途中で合流です。

私はパーツも真空管も分かりませんが、見ているだけでワクワクする。
昔から秋葉原は 電気好きな青年には楽しい場所であります。

2階のブースではご覧の様にショップがお店を出していました。
可愛いSPユニット。
自作した事がある人は分かると思いますが、でかい磁石に
美しいコーン紙 しっかりとしたフレームをみると 何か盛り上がって
来ますよね。

今日meiteiさんが聴かせてくれた8cmフルレンジが
フェア特別価格で売られていました。

これで自作の箱で1万円以下で造れたら それでビックリするほど
良い音が聞けたら?
限界まで高い製品を買わなくたって 楽しめるんですよね。
誠文堂新光社 MJ無線と実験 主催の

「大出力プッシュプルパワーアンプの競作」

今回 このイベントを聴きたくて フェアに行ったのです。
私は シングルアンプの繊細な音が好きですが、どうしても
低音の締まり等はppアンプにおよばない。

でも我が家の6CA7pp KT88ppは どうしても中域から
音の良さから どうしてもシングルアンプに軍配が上がって
長い間使っていられないのです。

それで 本当によいppアンプであれば 両方満たされるのでは?
と思い期待して行きました。


今回はMJ誌でも著名な
松並希活
佐藤進
岩村保雄
3氏が、同じ 100W級の橋本トランスのOPTを使って
腕をふるったそうです。

結果から申し上げますと、大変実りの多い 素晴らしい体験を
させていただきましたm(_ _)m
オフで使われたSP

彩球オーディオ倶楽部さんの イベント用SPだそうです。
倶楽部ではホーンやトランスを聴き比べしたり 大変積極的に
イベントをされている様です。

私の自作SPは416−8A 2420 2402 の3way
こちらは 515 288−16G 075
ユニットのスケールは上ですが、どちらも15インチウーファーを
使った3wayです。当然興味が沸きます。

どの程度の完成度なのか? 音は?

完全にまいりましたm(_ _)m
アンプの音も良かったのですが その前に 素晴らしい音に
ノックアウト。

音の彫りの深さ、音の密度が高い感じ、中域の美味しさ 低域の迫力

SP担当の会長さんは「10年頑張ってきました」「これは300人の
ホール向けのPAです」
とおっしゃられていた。その言葉の意味、重さが 分かるなぁ〜

4338確かに 良くできたSP。でもこの音を聞くと、アルテックの
ドライバーやウーファー、JBLのツイーターの素性だけでなく、
造った人のバックグラウンドまでが表現される・・・

とにかく 全然違うんです。青年なら この高みを目標としないと
男の子とは言えないでしょう!
さて、アンプです。

左上が 岩村さんが造られた F2a プッシュプル
右上が 佐藤さんが造られた KT66プッシュプル
手前が 松波さんが造られた E34Lパラプッシュプル

もうスピーカーが良いからか どのアンプも会場に濃い音
SNの良い音で響かせてくれていました。

他のブースに行くと悲しいくらい音の差が大きい。

やはりある程度の広さがあれば ホーンSP を球アンプで
駆動する音が 良い いや 私の好みであります。

佐藤さんのKT66は無帰還で 直截な音を目指されている様に
感じました。中域から高域に関してシャープに強まる傾向で
ソースによるのか分かりませんが ボーカルに若干付帯音が付く
感じがしました。
ppアンプなのに シングルアンプの様に瑞々しい音を狙われている
と感じました。

松並さんのE34LはEL34をスケールアップした球だそうで
JJの球。赤い色や青い色があってとても綺麗、
音は80wでパワフル。SNが良くて バスドラもバッチリの力感。
かといって パラppで音が粗いか? と言えば SPが良すぎるのか
SNが良くて 拍手の音なんて惚れ惚れしてしまいまいた。
本当に惚れ惚れするんですね 音が良いと。

ACバランス DCバランス共に 未調整で造れる 

とのことで MJ誌の記事が楽しみです。
とっても素晴らしいアンプだと感じました。

左のが 岩村さんの造ったF2a と言うヨーロッパの球?のアンプ。
滑らかで静か。それでいて 音の密度 実在感が素晴らしい。
我が家で聴いているソースが 「エラがそんなに歌うのかよ!?」って
くらいに出ない音が出たり とにかく力があるって素晴らしい。
凄い中でもこのアンプが一番良かったかな〜
シングルアンプを6畳で聴くのも良いけど、ボーカルがそこに居る感じ
演奏がそこで行われる感じ そして何より 音が良い 気持ちいい
それを伝えてくれるppアンプの力量を感じることができました。
ベテランの人の蓄積、力量は凄いですね。

私は真空管アンプに興味を持って幸せです。
松並さんのアンプの裏側。

チョークを入れるか入れないか?
で変化を聴かせてもらいましたが、チョークを入れると
音が若干細くなり NFの量を増やしたのか?と思いました。
電源はダイオード整流で充分に良さそうです。

またSPからの逆起電力を遮断する素子も入っている?そうです。
OPTの左にある黒くて中が金色の長方形の素子だったと思います。

何方でも簡単に造れるそうで、このアンプは興味津々です。
来られた方は、音が良くて造りたくなった人が多いと思います。
私も造りたい、キットで出たら・・・ 
SPのネットワーク。

質問させていただきました。
答えは
「シンプルを目指す。ー12dBの減衰特性で クロスポイントは−3dB」
「若干盛り上がる。それでいい。」
「クラシックにはちょっと五月蠅いけどね」
「インピーダンス補正とかすればするほど音が悪くなる」
「コンデンサーはオイルコンが良い」
「会場によって調整を変える」
「クロスは700Hzと7000KHz」
「ウーファーは3mHと24μF MDも同じ」

この様に教えていただきました。
色々と試行錯誤の歴史があって 説得力を感じました。
今回感じたのが アルテックのでかいドライバーの魅力

私はジャズ喫茶のA5で音がすり込まれましたが その時の魅力
そう 中域が静かで 音と音の間が見えるくらい実在感があって
力がある。SNがとても良く感じる音。

他の方にもアドバイスをされましたが、私は 288 この系列の中域が
好きみたいです。
騒がしくなく 静か それでいて生の音みたいによく分かる音。
これだ!
先程のネットワークの写真です。

資料として貼らせていただきます。

ネットワークを追い込んだときの音、下手なマルチアンプシステムでは
到底およばない 音の一体感がでると思います。
何よりも アンプの試聴には フルレンジで鳴らせるSPが必須。

ネットワークで悶絶している皆様 頑張りましょう!
イベントの後 他のブースに移動したSP。

20畳弱の部屋でしょうか。
そしたら このSPの音 前と全然違う!

中域が五月蠅く イヤミも出る。
これでは 私は家で使いたいと思わない。

先に「PA用だ」と言われた理由がよく分かりました。
部屋 音量 ソース その他諸々によって設定を
変えなければならない。

それ程完璧なSPシステムは無いって事でしょうか。
だから 4338だって サウンドクリエイトさんで聴いた時は
全然ダメだったことも理解できます。
部屋に入る直前、生で女性が歌っているのか?

って思った程リアルな女性ボーカルが鳴っていたハセヒロのブース。


SPは上の黒い8cmバックロードホーン。
ユニットはmeiteiさんが 前に持ってきてくれたマグネシウムコーンの
タイプ。

まいった 驚いた。

フルレンジ 侮り難し!

下の両脇のはコンクリートを流し込んだ 超重量級。変な泣きが無い
とのこと。
音はユニットの個性が若干気になりました。

フォステクスのFシリーズかな? ハイファイなんだけど・・・
っても聴きたかった MJQオーディオのブース

アルテックのウーファー ドライバー288c そしてホーンとなると
引き寄せられる。
それにアンプは・
6C33Cを使った金田式DCアンプ。
一度造りたいと思ったけど 私には無理だと諦めた
ので一度聞いてみたかったんです。
上下のアンプで 高音と中音を担当。
「音はドイツの安いデジタルチャンデバより悪いですが F15です」
と説明があったチャンデバ。
ドイツの安いデジタルチャンデバの方が音が良いの???


そして下がタングソルの品番失念しました OPTを使った
球アンプ。「これが現在ベスト」とのことです。
これで515を駆動できるんだ・・

CD DAC チャンデバ アンプ SP

フルシステムで180万円。10年保証とのこと。
これを持ってきてくれてセッティングまでしてくれるのであれば
とっても安い!
と思います。

kitatanukiさん 聞けなかったのが 残念〜
試聴開始。私は左SPの前でした。

爆大音量。 ビィバルディーの四季が 会場をつんざく。
繊細さも潤いも要らない。歪み感ゼロ ストレート ピュアー
クリアー この世界だ 低音なんて滲まない。

オイオイ MDを1dB下げさせてくれ〜もっと離れて聞きたい。
これを延々と流すのか〜 
ユニットの音を聞かされているだけ〜

その次が 私があまり好きでない 綾戸智絵のライブ。
でもこれがとってもリアル。五月蠅いんだけど 清々しい
強烈な音の清流が目の前から私を突き抜け 過ぎ去ってゆく爽やかさ。

スゲー こんな世界もあるんだ〜 先の球アンプ比較の時の音とは
違うけど凄い。どちらもリアルな音を目指しているとしても こちらは
真正面からリアルに向かっている感じがする。

この音の方向が気に入られる人だったら180万円はダントツに安い、
と断言させていただきます。
さて毎回おなじみのサンバレーのブース。
ここにくると和む。

初心者でも暖かく迎えてくれる。アンプだって最も安い。

そしてサービス満点のアンプ比較試聴。
こういったイベントだからこそ経験できる
代表の大橋さん。

いつもエネルギッシュで熱く語る。
イベント中 しゃべりっぱなし。本当によく頑張る人、
見ていて頭が下がる思いだ。
どんな仕事をしても 成功することでしょう。


ところで前から思っていたんだけど SPについて。
スターリングは確かに美しい音がします。レンジもそこそこ。
でも あのブースでフリースタンドで使ってはスケールが小さいのは
否め無い感じ。
他のブースで15インチウーファーの音を聞くと 私には物足りない。
特に低域の表現力が弱いので シングルアンプとppアンプの低音の差
とかが分かり難い。

4338くらいのホーンを使ったSPを使ったら如何でしょうか?
大きなホーンを使って聴き比べたら、もっとアンプの音の差が分かって
聴く人も参考になると思います。
プリアンプ パワーアンプ SPの切り替えが同時にプロジェクターに
移される。こんな サービス 他にあるでしょうか?
素晴らしい!

300Bだって2種類のシングルアンプ 2種類の300 ppアンプが
旬時に聴き比べられる。これは 体験しない手はないでしょう。

本格的には自宅で自分のSPで使わないと分からないので あくまでも
対比が感じられる ってことで、アンプのクオリティーがどうか?までは
先のSPの問題もあった分かり難いです。

ブラインドでも何回か聴けば 3種類くらいは分かるけど 人間は
それ以上を記憶して分類して 再度引き出せる能力はないのだと
感じました。あっっ 私だけか(^_^;)

それで一応 感じたことをメモしておきました。

適当なインプレ

SV-501SE

300Bシングルとして 超お得。しなやかで低域や柔らかい
ある程度以下の低域は切れて無さそう。でもシングルアンプらしく
音が前に出て それが歌う。
10万円以下で300Bシングルの美音が味わえる ◎!
SV-91B

これは501より 音が強く 低域もボリュームアップ。
ちょっと膨らむことがあるけれど 力感があるし分離も良い。
音楽的

VPー3000SE

しなやかだけどちょっと弱いかなぁ。優しい音

SV−86B

一番気に入った。低域が締まって分解がよい。音も美しく
音色が綺麗。一番お値段がするってのが悲しいけど現実なんでしょう。

SV−63 Ver.2

3年前の時に サンバレーのブースで一番気に入った63の復活版か?
音はとても個性的。中域に明瞭で力強い帯域があって、低域も力と分解能が
あってガッチリ鳴る。SP とリスナーの好みに合えば 抜群。
ダントツに力がある感じ。

最後に A5のミニチュア版は良くできていると思いました。一番後ろでも
音が良く通ってきた。ただ中低域の膨らみというかピーク感をどう感じるか?
が分かれ目だと思います。最低域は当然無し。


その後 オーディオ専科に行って 
Coldさんと ドーピングして帰りました。
とても盛りだくさんで得ることが多い1日でした。



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