1995 X300 ジャガー 4.0 ソブリン その2


4.0セレクトのシートの移植にトライする(2006.11.3)

失敗しても責任追いません

メールで問い合わせには答えませんので
ご質問は掲示板で聞いてください。
解体車の4.0セレクトのシートをソブリンに移植しようとしました
シートを載せ替えしても、シートメモリーのモジュールを移植しても
シートエントリー、メモリーが動作しませんでした。 ガッカリ。

現在考えられる最良の方法は、フレームはソブリンのをそのまま使い
へたった座面をセレクトのと交換。
背もたれも交換してランバーサポートの修理も行う
表皮はセレクトの方が良さそうなので これも移植

つまりフレーム以外はセレクトのを移植するのが最善と思われます。
でも J・フェリーの座面を助手席と交換するだけでもプロの方にやって
もらいましたが かなり大変でした。

私に出来るかなぁ。。何だか面倒だなぁ・・
気が重かったので悶々としていました。
強力な助っ人 Coldさん

彼が来なければ 私はたぶん解体しなかったと思います。
剥がす前にデジカメで撮影、見かけによらず(失礼)大変
細やかで手先が器用。

一人だとめげてしまうことでも、2人だと 何とかなるから不思議。
ありがたいことです!
最初は背タレのカバーから外しますが 画像はここから

パワーシートのスイッチ この外し方が分からない。
Coldさんは 「スイッチってのは大体はまっているだけだよ」
ぱきっ パキッ と軽快に外す。

そして このプレート これが大変。
3つのスイッチの穴の横に 小さい穴が7個くらい開いています
よね。これは プラスチックのリベットみたいになっていて 
パキパキ折って外すみたい。再使用不能と思われます(間違えの可能性あり)

7つの小さいリベットは折れてしますが スイッチの出っ張りが引っかかるので
リベットが無くなっても戻すことはできました。

このプレート外しが 座面のアンコ外しの最難関だと思います。
革が ホッチキスで留まっている。

パワーシートのスイッチのプレートを外さないで
革を引っ張っても抜けなかったのは これが原因

外れたウレタンのアンコ

革の内側を見る あれっ・・・?
座面のサイドは 合皮でした。
座面は革ですね。

マジックリンでゴシゴシ サイドはOKってことです。
革も強力なウレタン塗装?でしょうから 水洗いOK
果たしてメインテナンスのクリームが効果的なのでしょうか・・・

パワーシートスイッチの裏側

見にくいですが カプラーを外すと
あとは下は2カ所で引っかかっています。
間違い発見(2006.11.7) パワーシートのスイッチユニットを一部リベットを壊しながら表から外しましたが
Coldさんから「壊さなくても外れると思う」
との指摘がありました。
この様に表から壊して外しましたが
実は裏から外せそう。
座面をこの様にガバッと外します。
すると パワーシートのスイッチユニットが
残ります。それを裏から外すのです。
上蓋を壊して外すと3つのスイッチが入っているユニットがあります。
このユニットは外側のお椀状のカバーに4カ所で留まっているだけなの
です。
スイッチユニットを外した画像。
4カ所の穴に 引っかかっているのです。
ご覧になって分かりますでしょうか?

このとき 何も外側か壊さなくても蓋ごと
裏から外せるのです!

ご覧の3つの鉄板ビスは いずれにせよ
最後に外せば良いのです。

アンコのみの交換をトライする方には参考になると
思います。
1時間ちょっとでご覧のとおりに外れました。

セレクトのシートは助手席側ですので 座面が
へたっていません。 これ使いたいなぁ・・

表皮を外そうとしましたが かなりしっかりと装着
されていて 外すのは元に戻らない気がして止めました
ジャガーの革シートの真実

サイドの革は合皮 これの方が適切な使い分けだと
思います。色もピッタリ 質感もそれ程変わりません。


ウレタンのアンコから革を外そうかと考えましたが
剥がすと元に戻せるか心配なので止めました。
ソブリンのシートに座面と背もたれを移植するのは 外すより
大変そうなので躊躇していましたが、Coldさんは やる気あり。

1時間ちょっとで外せたのだから それくらいで装着できる
と思われたみたい。
私は革の巻き込みを外した時 戻せるか不安でした。

でも 成功すれば 大幅な整備代節約になります。
アンコの入れ直しはディーラーでもやってもらえるそうですが
左右のヘタリその他バランスがあって難しいと言われました。

今回は同じシートなので条件は整っている
Coldさんの助力を受けないのは損。

さて やるど〜!
背もたれのカバーから外します。
ネジ2カ所 左右ははまっているだけなので
内装剥がしで バキバキ外す。

巻いてある革を外し、フレームに留まっているバネを
外すと ごらんのとおり上に抜けます。

このとき ランバーサポートを膨らますポンプはタイラップ
で留まっていますので切る。カプラーは確か3カ所くらい。

バネを外すのが力がいるくらいで 後は簡単です。

左がセレクトの背もたれ。
ランバーサポートは ごらんのとおりこんなところに付いているのでした。
ビニールの袋に見える。ポンプは下に転がって見える黒い袋。
リペアも比較的簡単そう。
怖がらずディーラーに整備に出しましょう。

右のソブリンはゴム質 こちらの方が高級?
でも漏れているのはゴムの方です。
ソブリンの座面外周の革。 文字がプリントしてあります。
場所とか色とかなんでしょうか・・・

その下が 座面のサイド 合皮です。
綺麗に継ぎ目が縫われている。
ウレタンのスポンジは ソブリンのが風化してきていました。
新しく同じ色のシートがあったら キープしておくのが良いかも。

ソブリンのフレームに セレクトの座面と背もたれを移植中

背もたれの巻き込みを丁寧に元に戻すColdさん。

元のを覚えているのもあるし 折れ込みをそのまま自然に
戻そうとすると 不思議と前と同じになる。
クリップの位置等は 布にも残っているけど 外す前にデジカメで
撮影しておくと良い。

左の下のがランバーサポートのポンプ。
背もたれと座面表皮がフレームに巻いてある画像 その1
その2
その3
シートベルトの受けからの配線が切れていたため
直した。
左に見えるのが 針金の網をつっているバネ
これがシートの張りと係わるので重要。

背もたれはバネが余ってしまった(笑)
やった〜

1.5時間で何とか戻りました!
シートの戻しは 個人的感想を言わせてもらえれば
素人でも結構やれる感じ。J・フェリーの座面の取り替えは
プロに頼みましたが あちらの方が大変でした。

アンコの構成はJ・フェリーにくらべて それ程複雑ではありません。
なのに 座り心地の差は どうしてあんなに大きいのか!?

ウレタンの下の鉄の網 にもノウハウがありそう。
J・フェリーのは こんな簡単な網でした。

網の構造バネが揺るい これが差か?
装着する前に軽く掃除。

そうそう シートの洗浄は外すのが正解!
ずっと簡単にそれも確実に洗浄できますので
外してお掃除しましょう。

4カ所の5mmのトルクス 17mmのシートベルトアンカー
そして パワーシートのカプラーを2カ所外すだけ。

座ってみます。

 座面はぐっと新車化しました。お尻が痛くなりません。
 ランバーサポートもエアが抜けずに良好です。
 こうでなくっちゃ!

後はメモリー等はディーラで直してもらいます。
たった1万円で これほどまでシートの極上化ができるとは
思いませんでした。


 大成功!

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