2007.2.25 6C33C OTLアンプ試聴、フォノイコライザー試聴オフ
一度は聴いてみたかった、真空管OTLアンプ。ヤフオクでゲット出来たので、題材としてみなさまに
聴いていただきました。また フォノイコライザーも良いのが欲しかったので わざわざ 持参 送って
いただき試聴しました。また、いけださんに教わって構築したPCオーディオもお披露目となりました。

途中から我がSPシステムの問題点である 低域のもたつき、それ故の中域の混濁を大きく解消して
もらえることになりました。その喜びの報告です。                               


子供の受験があり オーディオどころではありませんでしたが
それも無事終わり、久々のオフ。

私たちのオフは、青年が遠くからそれぞれ題材をお持ちいただきオフで聴く。
大変ありがたいことです。
みなさん 青年ですが 子供に戻って趣味に没頭する、
楽しい一時です。
いけださんに教わって組み立てられた PCオーディオ。
(私は何も分からないのでメールで質問したりしないでください)

静音パソコンを構想してくださったのを買い RMEのボードをヤフオクで
安く(2万円)買えるのを教えてもらい、WINアンプの日本語バージョンを
インストールしてもらいました。

PCのビデオ出力が見にくいとなれば D端子クオリティーの画像変換装置を
おしえてもらい、全て手取り足取りです。

iTunesも使えるので リビングの静音パソコン&ケーブルレスマウスで居ながら
にて 音を自在に遊べます。

音的には iTunesより WINアンプの方が音が良いです。
ASIO形式だそうですが 私には全然分かりません (^_^;)
オーディオ用パソコン

いけださんに 静音パソコンを ここのショップ
 を紹介してもらって購入。13万円くらい。 オーディオボードは別。
リッピング用に高性能のドライブを装備。

上が980円のキーボード。その下の黒くて薄っぺらいのが
静音パソコン オーディオ専用。
USBでLANのアンテナと コードレスマウスの受信機を刺して使う。
その下は ケーブルテレビのモデム ビデオ DVD。

これだけ薄いとそれ程邪魔になりません。

静音パソコンは 最初はHDが五月蠅かったのです。
ショップの人に 「fanの音の小さいのが欲しい」で変更してもらいました。
CPUのみならず HDも機種によって大きく音が違うので 音が静かなのに
してもらいましょう。

DACはヤフオクで2万円ちょっとで買った DAC−AM

手持ちの昔の14ビットのDACよりは 鮮明 ワイドレンジ
 高分解能。

でも 音が若干荒く 元気は良いけど品位が足りない。
CD−15改(高品位クロック&電源&オペアンプ)が再生する
DAC7の滑らかな音質には 及ばないのです。

DACは高そうなので お得系の私には手が出せません。

PCオーディオは目も疲れますし 起動にも時間がかかるので
圧倒的に音が良くないと 聴く気になれない。
それで あまり聴かなくなっていました。
外付けハードディスク

いけださんが お仕事で録音した 24ビット 44.1サンプリングと
88.2ハイサンプリングの元録音を持ってきてくれました。

東京フィルがサントリーホールで演奏したのを録音したものです。

マーラー その他

24ビットの音を聴くと、あまりにもの違いにCDでどうこうする気が無くなり
ます。最初から音の良いソースを聴けば 満たされてしまいます。
これを聴けば どんな高価なCDPもお呼びでないっす。
だって全然違うんだもの。

ハイサンプリングは音の元気さだけでなく 空気感の表現が勝っています。

でも若干弦が硬い 音が荒い。 DACのクオリティーがいまいちなんだろうなぁ〜
そこで登場 JIMさんがお使いの DAC内蔵プリアンプ。
JIMさんのお友達が作ってくれたそうです。

私は 高品位のDACが聴きたく、またJIMさん宅での金田式アンプ
とD130&4インチドライバーの織りなす大迫力の音の原因は この
プリにもあるのでは?と思っていたので 自宅で聴けることは得難い経験
です。

で 先程のいけださんの録音 をDAC部分のみを使って再生。
このDACは アキュフェーズのDACのボードを大幅にモデフェイされて
作られています。

自然だ 音が大きくなっても五月蠅くない 品位がグッと高い。滑らか
なるほど・・・素晴らしい。

そして プリとして使ってみますと、音が左右に大きく広がり 鮮明で
それでいて キャラクターが強くない 自然な音。ワイドレンジ リアル。
私のサンオーディオのプリアンプもかなり頑張っていますが ハイファイでは
こちらでしょう。
内部はお見せできませんが 極めてガッチリ 物量投入のプリアンプ。
参加した青年達は 中をみて ため息 ボリュームのグレード 配線
その他、思いっきり物量投入された作品には 感嘆の声を上げていました。
このレベルになるとお宝です。
さてこちらは オーディオ専科の6C33C OTLアンプ。
ヤフオクで購入させていただきました。

調整があったりして 神経質なOTLのアンプのイメージを
変えたとのこと。電圧も300Vくらいで 発熱もそれ程凄くは
ありません。

音は 素直、ワイドレンジ、低域の量感が多い。
締まりは 石アンプの500W級とかには及ばない。
KT88と比べても 膨らみが豊かです。
シングルアンプと比べると グッとパワフル。

ただ 中高域は まだ調整が完全でないのか、300Bの美しい音色
響き 切れ込みとかではなく 普通の自然さです。

シングルアンプの弱さは無く これまた結構な音であります。

ただ ご覧のとおり 置き場に困る。
家族からは 「まさか このアンプをずっと使うのではないでしょうね」
と釘を刺されました(^_^;)
こちらは meiteiさんに 格安で譲っていただいた 那須さん設計の
KT88 プッシュプルアンプ。3極管接続。 低NFB。

音はやや 後方に展開する うるさくない 余裕の音。
物量投入 ゴージャストランス類と 雄大さは抜群。
筋金入りの音。
音に芯があり 弱々しくないのが良いところ。

ただ 若干音の張り出し 中域の強さ 中低域の弾む感じが弱い。
ビックバンドを大音量で聴く 至近距離でも五月蠅くないので
オフでは活躍します。

こちらが 最近 ノグチトランスの ファインメットコアーを使った
OPT FM-24WSに交換した 300B。
交換したときの模様

最初は 音が上手く鳴らず 本領が全然発揮されませんでした。

それを掲示板でアドバイスをしてくださる方のご指導によって
当初の3dB程のNFBを無帰還にしたり、カップリングコンデンサーを交換
したり、部分帰還を無くしたりして、タムラのF2003用のセッティングから
シンプルなセッティングにしました。

ファインメットコアーのOPTの音は これだけで語れるものではないのですが、

歪み感がとても少ない。無帰還なのに 音が大きくなっても全然五月蠅くない、
音数が多くても分離する。低域は確かにシングルアンプですが レンジも伸びて
とにかく しなやか なめらか 美しい。
自画自賛ですが とても素晴らしいアンプになっていると思います。

ご興味の有る方は 掲示板に書いてくだされば 試聴オフしたいと思います。
メールはイヤよ

今回オフで色々と聴いていただきましたが、私が何故 このアンプをメインに
するのか 分かっていただけたと思います。 
後でのフォノイコライザーの試聴も このアンプで行わせてもらいました。
閑話休題

いけださんと 二人で購入してみた マークレビンソン JC2

残念ながらラインモジュールが調子が悪く使えませんでした。
開けてみて 眺めてみました。
フォノイコライザーの試聴

いけださんが 持ってきてくれた ラックスの E−03
当時の有名なフォノイコライザーだそうです。

前にも聴かせてもらいましたが、今回は本気。充分に通電しました。
音に品があり 滑らか まろやか。ピアノの音が素晴らしい。

決して甲高くなったり 荒くならない。

切れ込みはそれ程強調されませんが 品位が違う。
熟成されたアナログの音。
じっくりとつき合いたい逸品です。
今回参加できなかった ハリさんが わざわざ送ってくださった
TRIGONのフォノイコライザー VANGERED II。
雑誌でも評判が良い。

今回は右の電源ユニットを追加し 電池駆動バージョンになっている
そうで よりグレードアップしているそうです。

DL−103用にセッティングしてあるそうで 今回は全て DL−103Rで
試聴しました。

事前に充電している様子
さて 音です。
meiteiさんは 「フォノイコライザーはイコライザーが正しければ良いのであって
バカ高いのは 精神力で否定しなければならない」と 精神力系 のオーディオを
展開しています。実際に音を聴かれても 精神力で 気にしないようにされていました(^o^)

私 ど真ん中で聴かせていただきました。

聴いた瞬間 「これ 買わなければならないかも、いや買いたい」

良い製品ってそう感じるモノですね。まず 音の鮮度が高い テクニカみたいに元気では
ないけど 充分にダイナミック。 音が綺麗 澄んでいる。
SNの高さにはビックリ。オスカーピーターソンのプリーズリクエスト B面1曲目の
ベーシストのうなり声があまりにもリアル。

ピアノの音は明るくなるものの 変な音にはならないところが素敵。

痺れるなぁ 
テクニカも健闘しているけど この違いは6万円のCDPと50〜100万円のCDPの
音の差かなぁ

濃厚な音 力感重視であれば ラックスの方が良いかもしれません。
SPUを好まれる方とかは。
でも 時代は進んでいる感じもする。SPUに合わせてセッティングすればもっと
活きるかもしれません。アナログを重視する人なら これは買って損はないと思います。
さて これがヤフオクで中古1万円。新品でも2.4万円くらいで買える
オーディオテクニカの AT−PEQ20

最初は DL−103Rにトランスを使って MM入力で聴いていました。
トランスを通したほうが 音が凝縮して しっくり 緻密な感じがしていました。

ところが TRIGON ラックスと聞いて トランスのディメリットも発見。
SNが若干悪くなる感じ。特に低域で。

MCポジションで聴きます。

音は 元気! レンジ感あり 低域迫力あり 鮮明。 結構良いじゃない!

でも・・ 音への拘り 品位 音の作り が先の2作品にくらべて 適当と申しますか
気合いが足りません。ピアノは時々変な輝き 音になりますし 全体に粒子が粗い。
精神的満足度を求めるのであれば不足と感じます。
ただ正直もうしまして お得系 を自認する私としては 「これでもまあまあ良いかなぁ」
とも感じます。充分にハイファイじゃない!音が丸まったり 縮こまったりはしないのが見事。

もし アナログをやろう 復活させよう と思われる方でしたら これと DL−103で
済ましても良いかと思います。これでも アナログの良さは 充分に感じられます。
新品だし安いし 我が家だとアンプの音がよいので 普通のCDしか知らない人は
これで高音質アナログレコードを聞かされれば ぶっ飛んでしまうことでしょう(^o^)


 アナログはお安く超ハイファイが ちがった 超快音が楽しめます!
TRIGONの面白さ

これが 電源ケーブル。TRIGONのではないかもしれませんが
蛇みたいに太い。

それで その先のアダプターがこの細さ。
そして それが電源部につながる(下段)

そこから 本体までが LANケーブルみたいなので つながれる。
本体に充電池があるので 電池モードになれば 電源ユニットまでは
必要ないことになる。

この太いACケーブルはなんだろうなぁ・・
TRIGON面白い会社。でも 前にパワーアンプを聴いた経験からも
音はかなりよいみたい。私は好み。
 ここからが 私にとって メインメニューになりました。

今まで ウーファー部分がもたつき 分解されない それが解消されずに
ホーン部を若干強くして エッジを引き立ててバランスを取っている音でした。
ですから クラシックとか一部の曲は 美しく聴けません。

それは ここに来られるみんな 承知の上 我慢して聴いてくれていたのです。
正に 裸の王様 状態であります。

いけださんと JIMさんは
「200〜400Hzくらいのの落ち込みと言うけど・・・モニョモにょ・・」
「下の分解能が上がれば もっと全てに渡って・・・中に反射板等を入れたら・・・」

私も分かっていましたが ダクトの調整でも面倒だし 上手く行かないし
おっくうになっていました・

 体育会系オーディオ

クラフト系が集まっている。
「このメンツが居るときにウーファーの調整をしない手はない!」
お二人に電動工具を差し出しました。 人の良いお二人 ご覧の通りに働いてくれます(^_^)v
時給を払ったら高いだろうなぁ この人達・・・(笑)

JIMさんは エンクロージャーの中に
 反射するものを入れて中の共振を減らすべき
との考えでした。
ご覧の通り 中に LS800試聴の時に購入した 園芸用ブロックを入れました。
そして その回りにグラスウールを巻く。エンクロージャー内の共振を減らそうとした。

青い吸音材は低域にはまず効果がないだろう。
中で声を出すと 癖の強い音がするので これが問題の一つだとも思われました。

その後 ダクトを長いの 短いの ダクトを外す 等色々と セッティングが始まりました。
私もダクト交換は何度もしていますので 音の変化は分かります。
いけださんも 分かる。 そこでの意見が 大体一致するのが素晴らしい。

「ちょっと軽くなった。中域へつながりや良く明瞭だけど、レンジが伸びない・・・」

みんな 聞き所が同じ。間違えない。クラフトの経験があるからか。
結果、 ダクトは長いのと短いのを使うことになり、ホーンを1dB下げることができました。
それにしても JIMさんの SPも調整、ネットワーク調整能力は素晴らしいです。
ツイーターの調整だけで 全体に質感まで変えてしまいます。達人だと思う。

ブループレリュードのピアノトリオを聴いたとき 私は涙が出そうになりました。
低域が分解し色々な音色がしっかり聞こえる。低域が団子にならずに左右に広がり
音階が明瞭で メロディーに乗りやすい。バスドラの切れがよく他と混濁しない。
低域が良くなり中域が静かになったので 音が自然 五月蠅くない リラックスして聴けて
それでいて 細かい音がよく分かる。美しい! 気持ちいい!

本当に嬉しかった。今までずっと悩んできたことが解消した。これは 機材をいくらグレードアップ
してもこの変化は得られない。音、粗密波そのものの大きな変化だから。

裸の王様オフから 真の 王様(待遇)オフになりました 感謝m(_ _)m
 後から分かった 笑い話 オフの数時間後 このHPをアップしてから オーディオを楽しんで 変なことに気づく。
左のウーファーが逆相に接続されていました。
どおりで音が左右に広がって響く訳です。
私だけが中央に居て聴いていたので横の人は分からなかったのです。

元に戻したら結構普通のおとになりました。
ウーファーだけの 逆相はなかなかよいです(^_^;)
meiteiさんが 持参の キットのコンパクト2wayスピーカー

これが 本格的な帯域バランス。SPがみえなければ 後ろの
メインSPが鳴っているかと?勘違いさせられそうなくらいバランスが良い。

通常の8cmフルレンジだと どこかしら低域に不満があるものだけど
これはそれが殆どない。音が軽く ツイーターの質感も相当良いとみんなの意見。

パソコン部屋に持って行き ディスクトップオーディオとして使ってみました。
やはりワイドレンジ的で中域が薄い。2Wのミニワンでは パワー不足。
やはりこのSPは フリースタンドでできるだけ高品質の入力を入れてあげると
活きるSPだと思います。

ちょうど LS3/5Aみたいな使い方が良いでしょう。


今回のオフは SPのセッティングも行ってもらえて助かりました。

何よりも 遠方より思い機材を持ち込み 楽しませてくださったみなさまに
感謝しています。ありがとうございました。



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