最高に気持ちいいスポーツカーを求めて

E24  635 フルチューニング の記録

その2 
(2006.11.26報告)
報告が遅れました。既に半年経ってしまいました。
クランクの加工が終わり 今度は コンロッドの軽量化 表面加工
そしてヘッド回りの組み付けが終わっています。

6連スロットルと干渉するサーモスタット回りの制作
そして いよいよ モーテック制御による エンジンをベンチにかけての
調整です。ハーネスからすべて新規に制作です。

最高のNA6気筒エンジンを得るための ガム・レーシングの記録です。
ご覧ください。


2006年3月

オーバーヒートした635を預けてから既に1年以上
久々に ガム・レーシングにお邪魔しました。

エンジンを見せてくれる 伊藤さん
綺麗なクランク回りが見えてくる
こちらは ヘッド

ほぼくみ終わったそうです。
私はメカが分からないので 説明して
もらいます。
研磨 表面加工されたクランクの
ウエイトが見える。
コンロッドは前に報告したとおりピカピカに
磨かれている

アルピナクランクに付いていた
オイル掻きは削除されている。
拡大してご覧ください。

コンロッドの大端部が肉厚を落とされて
軽量化されているのが分かりますでしょうか?

これも NAならではの ウルトラレスポンスを
得るための作業です。
軽量化が上手くいかず廃棄される
コンロッド。削りすぎたみたい。

試行錯誤にどれだけ時間が費やされて
いるのだろう・・・
オリジナルのシュニッツァーBMW 635から
唯一?残った パーツ。 そう カムシャフトが
奥に見える。

このパーツナンバーはシュリックの?
一応データーとして残しておきます。

削られ 研磨し 表面加工された ロッカーアームが
美しい!
ヘッドはこんな感じです。

拡大して見てやってください。

深くリセスを切られたピストン。
これも シュニッツァーBMW635に搭載されていた
93.4mm φの オリジナルピストンです。

このリングが 何処にも見つからず
結局デブリスのを使っています。

オイルリングが数センチ空いているのが心配。
M88エンジンでなく M30エンジンの93.4mmφの
ピストンリングのオリジナルがありましたら ご連絡
ください m(_ _)m
下からバルブ回りを撮影
燃焼室も加工されています。

美しいでしょ!

バルブの開く量をご覧ください
塗装された ヘッドカバー

色は 伊藤さんの選択
とても上品だ
スカイラインGTRのスロットルセンサーを
取り付けたところ

モーテック制御への情報の一つ
これがオリジナルの サーモスタットハウジング

これが右下のインテークに装着する 6連スロットル
と干渉する。
試作されたパイプ

試行錯誤 大変だ
前のページで紹介したARPの
クロモリスタッドボルト 

左がオリジナルのスタッド
これだと閉めている間にブロック側でヌルーっと
抜けてしまうことがある。ひび割れたり。

その恐れが無いように クロモリのボルトが深くブロックに入れ
それを上から ナットでヘッドから締め付ける これだと力をかけても
安心。

日本で制作してもらったら大変だけど 輸入で激安
新たに制作された サーモスタットハウジング周辺

コンパクトに美しくまとめ上げられている
これが車両から何でも造れる人の強み。

スロットルセンサーも取り付けられている
 モーテック制御(2006年11月) エンジンのコントロールは フルコン モーテックで行う
ことに決定。当初激安のフルコンも考えたけれど結局
実績 使い易さ その他でモーテックになりました。

全くの新規のエンジンなので ハーネスから エンジンベンチ
に乗せる治具まで すべて新規制作。

大変だ!
伊藤さんから送られてきた画像

大きく進行している。

スロットルのリンケージ
ダイレクトコイル プラグ回り
インジェクターラインの設置

整然と 美しく配置されている。
別の角度から

伊藤さんは サファリラリーの経験からも
車両のハーネスは最初から制作できる方。

ご覧ください、 頭の中で電気的に完全に構築
出来ているんです。
旧車もチューニングカーもモーテックで 一から造って
コントロールできるだ。

メカニカルにフルチューニングされたエンジンがモーテックで
完全に調整され 6連スロットルが開放される瞬間!

市販のエンジンとは全く違う次元のエンジンフィールが
実現すると思います。

たぶん 脳みそがとろけてしまうでしょう (^_^)v
いつもは競技車両が入っている
ガム・レーシング

でもアルファロメオや 914 そしてご覧の様な
ベンツやアリスとまで 面倒な要求をするオーナーが
車を持ち込んでくる。

私みたいなのが 長時間場所を取り 一番迷惑を
かけています。

伊藤さんにお願いするしかありません。


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