| 聴いてまいりました。
ドラマーさんとご一緒してワットさん宅の、
木曜日と同じジェフ・ロゥランドとマーク・レヴィンソンの、
純正組み合わせ
(Jeff Rowland Synergy + Jeff Rowland Model-10)と、
(Mark Levinson No380SL + Mark Levinson No.23.5)
であります。
ワットさんによりますと、
今回と木曜の違いは、ほぼ灯を入れっぱなし状態のヒートアップ具合に加え、
レスにもありましたが、PADのエンハンサーを掛け続けてあるとのこと。
ちなみに、「The System Enhancer Rev-B」は、
その名の通り、見た目普通のCDをプレイヤーに掛けるだけで、
長時間にわたって鳴らし込みを続けたのと同じ効果を、
かなり短時間に達成すると謳う製品であります。
はたして、このエンハンサーでトリートされたアンプたちは、
木曜とはまったくと言っていいほど印象を変えており、
結論から申し上げて、「どれも素晴らしい組み合わせ」であります。
詳しくはドラマーさんがレスを入れていただけると思います。(^^ゞ
やはり、機材は動かしてすぐには鳴らないものだという、
当たり前のことを新たに認識することとなりました。
今回は我が家のワディアPro(DAC)を持っていきました。
動かしてすぐには鳴らないとも思いましたが、
逆にどのくらい鳴らなくなるものか興味本位で持参したわけです。
うちの子はヒートアップが進むにつれて良くなって行きましたが、
なんか本調子でないような気もしながら、
ワットさんのオデオン・ライト(DAC)も良く鳴ることを実感。
そんなこんなで、ジェフの返却時間もありまして、
予定通り午後4時には比較試聴会も終わり、
さらにひと盛り上がりして帰宅し、
所定の場所にDACを戻して音が出てぶったまげました。
我が家のDACから、それはもうギスギスした酷い音が出てきたのです。
ヴォーカルはサ行が濁って神経に障るし、
音数が多いところはスパゲッティのように絡み合ってほぐれません、
あまり酷いので、「今日はたくさん聴いて疲れたから…」などと、
自分に言い訳をしてしまう始末。
そこで思い出しました。
ワットさんが帰りしな貸してくれた、
PADのシステムエンハンサーを試す絶好のチャンス到来であります。
取りあえず1回分74分を、1セット終えて試聴。
「おっ、だいぶ良くなった」
2セット目終了。
「うーん、かなり良くなった」
3セットの途中で我慢できなくなり、もう次々と試聴。
これが良いんだわ。 じつに。
動かす前よりも良くなってしまい、正直驚きました。
刺激が取れて、音の分離がすこぶる良いから、
これまで埋もれていた細かい音が良く見通せて、
あれもこれも聴いてみたい状態に突入してしまいました。(^_^)
久しぶりに、ちょうど静電型が良く鳴ったときと同じような、
絵画的イメージに誘われましたもので、とても気持ちよくご機嫌であります。
また、「このソフトは音が悪い」とか、
「ウチのシステムには合わない」と思っていたソフトが、
とても聴きやすくなることも分かりました。
しかし、これは私にとっては、「にわかには信じがたい効果」でした。
(どなたかが言ってましたが、)
エンハンサーの再生音を聴いたら、
「誰かが発信器を悪戯してるだけ」にしか思えませんから、
昔、近所にあった自作真空管アンプの店のオヤジが言っていた、
「ノイズでエージングすると、楽曲の再生がノイズっぽくなる」という言葉を、かたくなに信じていた私としては、常識が否定されたようなもの。
でも、その効果を確認してしまった今となっては、
以前の知識を盲信している自分が恥ずかしいですわ。
ま、各機器のエージング具合を、
まるでビデオを早送りで進めるように、意のままにコントロールするなんて、
アナログディスク時代には「針が消耗する」などの、
物理的な制約から不可能だったはずですな。
あぁ、また物欲煩悩(季節はずれ)お化けに取り憑かれそう。
ワットさん、ありがとうございました。
ドラマーさん、楽しかったですね。
みなさま、お疲れさまでした。 |
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