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[10134] Re:理屈は良く返信 削除
2016/2/16 (火) 23:40:49 こいし
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▼ meiteiさん

> 電解コン→フィルムコンで調べて見ると、いろんなお話が出て来
> て、変化の根拠がどこにあるのか、ちょっと困惑しているのが実
> 情です。物理的な違いは充放電のスピードの違いのようで、約10
> 倍とのことで、音の立ち上がり、立ち下がり(って言うのかな?)
> が良くなるようです。これが正しければ、音離れが良くなったり、
> 全帯域のキレがよくなるのではないかと素人的に考えました。


コンデンサの充電とは、電流によってコンデンサに電荷が
蓄えられることですね。また、充電は与えられた電圧に
到達したところまでです。
つまり与える電流値が小さいと満充電までの時間がかかります。

コンデンサは内部に抵抗(インピーダンス、ESR)を持ちますが
この値が電解コンデンサとフィルムコンデンサを比較すると
かなり大きな差がありフィルムコンデンサの方が小さいです。

これが、サンオーディオの内田さんが話されたことです。

一例です。こちらのグラフの0.1kHz = 100Hzを見て頂くと
アルミ電解が約10Ω、リード付フィルムが約0.5Ωであり
20倍の差があることが分かります。

http://www.murata.com/ja-jp/products/emiconfun/capacitor/2013/02/14/en-20130214-p2

> ょっと昔になりますが、フィリップスの高級ラインのCDPのアナ
> ログ増幅回路の電源部で、多数の電解コンの小容量を並列使用し
> ていたのが印象に残っていたのですが、その時の説明が「電源の
> ハイスピード化」だったのを記憶しています。


こちらについては、私には本当か?効果の程がわからないです。
想像で言えば、電解コンデンサのESRは容量に比例するので
大きい容量のコンデンサ1つよりも小さいコンデンサの
並列接続によりトータルのESRはより小さくなるので
充放電時間が改善されるのでしょう。

私はコストが安いというのが真の理由と思っています。
コンデンサの価格は容量、耐圧に比例ですが、良く調査すると
よく使われる容量のまとめ買いが圧倒的にお安いです。
(例えば、若松通商のHPで見ても発見できると思います)。

> 自分の率直な感想では「きりっとしている」&「低域がしっかり
> した」なのですが、この印象が「充放電のスピード」と関係した
> ものかどうかは、正直なところ自信がありません。


サンオーディオの2A3アンプの回路図を見てください。
今回、交換されたコンデンサの部分は二つの機能があります。
(1)電源のリップルフィルター
(2)2A3出力回路の信号ループを形成する

(1)明らかに、容量が大きい電解コンデンサがリップル改善で
  優れます。私であれば元の電解コンデンサを使います。

(2)こちらは周波数特性に優れるフィルムコンデンサが
  優れます。

注意点としては(2)のコンデンサ容量はアンプの低域特性に
大きな影響を与えます。47uFですと100Hz当たりから下がり
はじめ、場合によってはトランスとの関係もあって数十Hz
から100Hzのどこかにピークを持ちます。

素直に100Hzから落ちればスッキリとしたサウンドになり
かまぼこ型の録音ソースは聴きやすく改善されます。

ピークを上手く調整するとソースによっては臨場感が増して
好ましくも出来ます。これはスピーカボックスでいうと
JBLの4550と似たような効果です。

以前に聞いて頂いた6V6アンプはここを68uFにすることで
量感を改善しています。

低域の特性は、スピーカ以外に部屋の特性もあって限りなく
どこまででまとめるかや悩ましいところがあります。

コンデンサに興味があるようでした下記も分かりやすいと
思います。
http://www.kotaden.com/stage4_1_index.html

http://keisan.casio.jp/exec/user/1420901832

https://www.yuden.co.jp/jp/product/tech/basics.pdf


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