[スレッド全体]

[11043] 画質重視と動き重視 の話返信 削除
2018/1/24 (水) 21:59:05 Go
__ / __

 4K映像を初めてみた時は、PCのモニターで
見る静止画が動いてるみたいで、目が酔いそ
うでした。


■ モニタで見る映像の話

 かつてのブラウン管モニターの時代だと、
フレームレートを上げられないし、秒あたり
のコマ数が少ないと滑らかな動きに見えない
ということで、走査線の奇数と偶数ラインを
交互に出力する手法を使いました。
 映像のフォーマットで [1080I29]とあれば
走査線の数(縦方向の解像度)は 1,080本で
インターレースの秒 29.97frameのことです。
(奇数ラインや偶数ラインだけの映像は
fieldと呼ぶ。 29.97frame = 59.94field)

インターレースとフレームレート
http://www.ediusworld.com/jp/pimopic/cat7_156.html


 ところが、平面テレビというか液晶モニタ
は画素単位で光るのに、インターレース方式
は残ってます。 液晶モニタは完全な 1枚の
絵(=frame)単位で表示します。 そのため、
インターレースの画をプログレッシブに変換
する処理が、液晶や有機ELのモニタには実装
されています。

 この処理に各社独自の特徴があり、例えば
fieldの状態で走査線の隙間を補完して滑らか
な 59.94frame映像(動き重視)にしてしまう
か、2枚の fieldを重ねて frameを作り、画質
重視の映像にしてしまうか、といった違いが
選べるようになってます。

液晶ディスプレイの「I/P変換」
http://www.eizo.co.jp/eizolibrary/other/itmedia02_06/


 2K映像のハイビジョンモニタだと、画質の
調整が可能な場合があります。 動きのある
スポーツ中継なんかはフレームレートが高い
(秒あたりのコマ数が多い)「動き重視」に
した方が目が疲れません。 また、field補完
で作った frameは、画素数を倍に増やしてる
ので、よくみると滲みがあって目には優しい
という効果もあります。
(ソニーのモニタだと、「モーションフロー」
という設定があるようですが、TH-55EZ950の
取説をダウンロードしてもそれらしい選択が
できるのかは判りませんでした。)

 ただし、4K映像は初めから 60p/120pで規定
化されました。 動きは滑らかだけど 1枚毎
の画も高精細。 風景写真とかと違って、目
をひく対象がいくつも画面の中にある映像だ
と、慣れるまでは大変だと思いますよ。


余談
 ハイビジョン放送というのが始まった頃、
古い番組は 720*480映像をアップコンバート
してたけど、CMは 1,920*1,080で作り直し。
CMに入った途端に目が酔う現象ありましたね。

[▼次のスレッド]
INCM/CMT
Cyclamen v3.491
[ut:0.000][st:0.000]