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[11079] Re:トランスモジュレーションが原因だった返信 削除
2018/2/3 (土) 13:09:29 Go
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▼ わんこさん

 トランスモジュレーションによる画質/音質の低下、
繰り返しになりますが説明しますね。

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CS/BSの放送をアンテナで受信した場合は
番組素材 -> 送信 -> 衛星 -> 受信 -> デコード
となります。

 画質/音質に関係する箇所は、素材を伝送
するための変調(送信=モジュレーションと
受信=デモジュレーション)部のみです。

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CATV局で再送信する際にトランスモジュレーション
番組素材 -> 送信 -> 衛星 -> CATV局が受信
-> デコード -> 再エンコード -> CATV配信
-> 各家庭で受信 -> デコード
になります。

 画質/音質に関係する箇所は、素材を伝送
するための変調部に加え、CATV局での再エン
コード処理(映像や音声の解像度を変更する
場合は、トランスコード処理)があります。

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画質や音質が劣化する原因は、
・ 伝送中のパケットロス(または bit化け)
によるものと
・ エンコードとデコードの繰り返し
その再の設定による低品質化
があります。

 空中線での伝送で起きるパケロスは、通常
は BER(Bit Error Rate)や CN比を厳しく管理
しているので、"ほとんど無視できるレベル"
です。
 エンコード作業において、劣化は最も強く
起きます。

判りやすい譬えでいうと、デジタルカメラ
で撮影した画像を編集する際、オリジナルの
画像を RGBの Bitmapに展開して(そうしない
と画面に表示されない)、編集後に JPEG等で
保存するのがエンコード(=符号化)になり
ます。 編集作業と符号化しての保存を繰り
返すと、画質の精細な情報が確実に劣化して
いきます。

画像編集の世界で、圧縮処理せず TIFF画像
(各色 8bit情報で保持するフォーマット)で
編集と保存をするのは、JPEGのように非可逆
圧縮による情報の欠落が起きないからです。

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 纏めというか繰り返し

劣化する(精細な情報=高周波成分の消失)
はエンコード作業で発生します。
CDから MP3に変換した際にファイルサイズ
が減少することから、推測可能と思います。

デコード作業は圧縮された情報(高周波
成分が削られた復元情報)を元に展開。
そのため、劣化という概念は起きず、む
しろ失われた成分の補完処理等で、各社
ライブラリによる画質向上が現れます。


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