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[11120] Re:デジタルテレビ放送の規格返信 削除
2018/2/10 (土) 14:46:23 Go
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 デジタル放送といっても、圧縮された情報
で伝送するのが基本です。 そうでないと、
現代のネットワークでも各家庭まで配信する
のは困難だからです。

 音声の場合、圧縮して 192kbpsくらいだと
放送品質になりますが、非圧縮のCDのレート
は 1,411.2kbps。 放送で使う非圧縮音声は
CDのサンプリング 44.1khzに対して48kHz、
レートは 1,536kbps。 データは可変長では
ないので、16bit -> 24bitとか 96kHzだと、
比例して増えます。

 非圧縮映像はフルハイビジョンの 1080iで
1.5Gbps、4K/60pだと 25Gbps。 現在試験中
の 8Kだと、109Gbpsになります。 画素数と
レートが直観的に比例しないのは、フレーム
数やプロファイルによる情報量増加のため。

 放送を非圧縮伝送するのは現実的でなく、
ラジオ局やテレビ局は割り当てられた帯域に
最適化した圧縮処理を行う必要があります。
 帯域の割り当ては、物理層の制限によりま
す。 電話線のモデム通信や無線のFM変調を
ご存じの方なら、デジタル化したデータ伝送
の帯域(ビットレート)に上限があることを
お判りになると思います。

 地上デジタル放送のハイビジョンは、日本
の場合で 16.85Mbpsのレートに収めるため、
解像度を 1,920x1,080ではなく 1,440x1,080
に下げています。 1,920x1,080で伝送する
BSハイビジョンの帯域は、約24Mbpsです。
 これは符号化技術の制限ですね。 CATV局
の帯域で 1,920の符号化すると、映像が時々
破綻します。

 音声は多くの場合で AAC Stereo 48kHz。
 AACが採用されている理由として、聴感上
の音質が良いからとされています。 理由
は、「MPEG-1 L2より新しい技術だから」。

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