▽ 2018/2/18 (日) 12:21:29 ▽ Go |
| ちなみに、このソースを TVで再生した時
のコーデック設定、みました(タッチパッド
リモコンのサブメニューボタンから出た)。
音声は"mp4a.40.2"、つまり AAC-LCです。
現在、AACと言えばこの方式のことですね。
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以下は技術説明、軽くみていただければ。
AAC-LC (Low Complexity)の特徴として、
後方予測をしないため、名前の通り圧縮効率
は低いものの再生負荷は小さくできます。
ここで映像や音声の圧縮(符号化)の基本
を説明すると、ある瞬間で閉じた処理はせず
前後の時間軸にまたがって情報を参照します。
映像であれば JPEGから MPEGに代わった頃
から、音声は MP3から AACが主流が移っての
以降、ある瞬間の情報と直前のそれを比較し、
次の変化も予測して最適な圧縮処理を判断。
ここが符号化技術の難しくて、コーデック
開発で競われている部分です。
時間軸でいうと
[1] [2] [3] [4] [5] [6]…
と並んでいる時、[3]の符号化処理の際に
未来の [4][5]を参照するのが後方予測です。
デジタル映像の「アーカイブ&デリバリー」
http://www.mpeg.co.jp/libraries/mpeg_labo/winPC_22.html
実際の処理として、次の瞬間に映像や音声
がどう変化するかを予測して、参照した結果
との差分をさらに情報として埋め込みます。
その差分が少ないほど(予測が実際の値に
近いほど)、圧縮処理の効率が上がります。
ただし、技術的には圧縮効率を上げるため
の進化である後方予測は、ベクトルの変化が
強いと後方の(未来の)予測が外れて、その
瞬間の処理が重くなる場合があります。
未来の"音"を予測する技術が進化すれば、
コーデックの主流も変わっていくと思います。 |
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