| https://youtu.be/dBv077dSO5A?list=PLD557E687BC4BDA73
YouTubeのは、昔によく聴いていた演奏と同じか?
それすら分からず CDを 購入してみました(下の2枚)
1955年レコーディング
ヤシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
ボストン交響楽団
シャルル・ミュンシュ指揮
左はそのBlu-specCD2盤
原盤材料 記録層 カッティングと最新技術が
投入されているそうです。
そして 私が同じ演奏?と思って20年以上前から聴いていた
手持ちのCDが上のです。
1958年レコーディング
東芝EMI 20bit/88.2kHzハイサンプリングリマスター
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)
フランス国立放送管弦楽団
アンドレ・クリュイタンス指揮
*
それで聴いてみた感想です。
まず 聴き慣れたダヴィッド・オイストラフのは まず演奏がゆっくり。
記録時間をみたら 何と20%もハイフェッツのより長いのです。
当時からややハイ落ち?していると思いましたがモサッと
していて見通しはイマイチのようですが 低音の響きが豊かで
オーケストラの奥行きや音場感の表現が見事。
弦楽器は美しく ティンパニーの打音は不鮮明ですが豊か。
ソロのバイオリンの美しさ 上品さは素晴らしいと思います。
LS35Aで オーケストラが展開し目の前にソリストが立っている
が如くの音場感を楽しんだのが思い出されました。
それに対して ハイフェッツ
まず右のオリジナルCDは音が強い 音量も大きい
弦楽器は元気で少々歪みっぽいくらいに響き前に出てきます。
ティンパニーの打音が明瞭で低音の響きは少なめです。
オーケストラの弦楽器もちょっと荒いし 音場感が
初期のステレオだからか今ひとつで表面的になります。
弦楽器の音だけ途中でオンマイクになるようにすらあって
「これが私の求めるオーケストラの音」と言ったのは
訂正します。
しかし、演奏が熱く聴いた気がするし音楽に引き込まれます。
それに対して左のBlu-specCD2盤
同じマスターではないのでしょう。
まるで違います。違う演奏みたい。
音は柔らかくしなやかで歪み感が少なく 低域の伸びが良く
レンジが広い。音場感は別物に良くなっています。
まるで新しい録音の様です。
ディンニィの打音はまるで表面の革が見えるが如くリアルに
なっています。
ただソロのバイオリンの音が小さく上品になり細くなって
しまいます。これだけ聴けば文句はないのかもしれませんが
オリジナルのCDと比較すると 何だか去勢された音のようでも
あります。
ネットでは批評でも厳しい意見がありました。
その後YouTubeと聴き比べましたが 恐らくオリジナルのCDが
音源で 厳密には音の帯域バランスも違い クオリティも
違うのですが それ単体で聴けば充分に満足できるレベルだと
感じました。
オリジナルのCDのきつさが少ない分 YouTubeの方が安心して
聴ける面もありました。
OPPOの入力切り替えが遅くCDの読み取りも時間がかかるので
直ぐにYouTubeと比較出来ないのがもどかしい。
最後にCD-15で聴いてみると オイストラフのCDは
「ああ これだよなぁ」という音で安心します。
CD-15は高域の抜けや低域の分解がイマイチですが、
楽器の響き 音色 和音が美しく 自然に聞こえます。
OPPOは何か人工的な音が付く感じもあり リアルなのですが
落ち着かない音でもあります。
CD-15も物足りない面があって 特にBlu-specCD2盤では
音量を上げても弦楽器の倍音が抜けきれない感じで
スカッとしません。 オリジナルCDだとその辺がいい
バランスに聞こえます。
3枚のCDと2台のCDPで音的にこれだ!
と選べなかったのが正直な気持ちです。
勿論 音質も演奏もそれぞれ素晴らしいのですけど。
慣れ親しんだ分 オイストロフの演奏が遅いけど
その分豊かな響きが消えてから次に進むかんじで
見事なコラボを演じています。
オーケストラの配置も分かるくらいで雰囲気も含めて
上品で和みました。
バイオリンの演奏自体の魅力 熱さでは
ハイフェッツの方が惹きつけられ ソロの演奏に
没頭できて聴き応えがあります。
自分の聴き方や耳も含め 成長するのだと感じました。
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