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[11479] 感受性の広がりと豊かさ返信 削除
2018/5/30 (水) 09:08:43 わんこ
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▼ EDさん

先のスレッドでは過分な評価をありがとうございます。
音楽についてはとても人様に自慢できるような見聞があるのでは
なくて 単に音が好きなマニアを継続してきただけです。
マイスキーの演奏と音は ダメージを受けていた私の心には
水がしみいる様に入ってきました。

なぜEDさんが紹介してくださったバッハの無伴奏チェロ組曲に
強く反応したのか? ルーツを思いだしました。

http://wanko.pecori.jp/FBBS/cyclamon.cgi?tree=s2427#2427

14年前、同級生の部屋に遊びに行った時、「カルザスSP盤がセットで
売っていてどうしても欲しくて ○○万円したけど買ってしまったんだ」
と蓄音機でかけてくれました。
その時の音と演奏の迫力 多彩な表現力に感動したのを覚えています。

彼は当時 大変な時だったのですが チェロを習い始め
「いつかは演奏できるようになりたい」
と言っていました。

2年前に同窓会で会った時、美術館で作者の作品のお披露目と
同時に彼がチェロで演奏をするまでになっていました。
自宅にチェロの演奏専用の部屋を設け、知人や家族と演奏会を
するそうで 相変わらずの行動力と苦難に負けない強さに
感銘を受けました。


> これによって生より音楽の細部が見渡せるようになるので、
> 楽譜を追うような聴き方では、再生音楽の方が生に勝るもの
> も沢山あります。
>
> 生演奏を聴いてその熱気や迫力を知り、それに近づける努力
> は必要ですが、生の音を再現することだけに固執せずに自分
> のわがままも取り入れて楽しんだほうが良いと思います。


おっしゃることはよく分かるつもりです。
聴き方の違い 楽しみ方の違いですから人それぞれなのは
言うまでもありません。

私もライブを聴きに行って 何度も自宅で口直しをしたこともありますし
生の音を自宅で再現することに真正面から向かってはいませんし
環境的にも困難です。
ただ その様な努力を行っている方に接すると 賞賛したくなり
ますし 感動を得ることが多いです。


私がライブに行って思ったり感じるのは そこから得られる情報の
多さで、演奏する人たちのバックグラウンドや人生まで感じられ
見える世界が変わってくることです。
つまり 感じる側の成長とでも申しましょうか。

ネット上でのオーディオのやり取りを拝見すると、
些細なことに拘るのはマニアですから当然ですが その拘る側が
どれだけオーディオで豊さを感じているのだろう?と
疑問に思うことがあります。

簡単に言えば世界が広がっていなく狭い中で堂々巡りを
しているのではないか?


興味の方向性を広げたり 行動を変えたらオーディオの楽しみ方も
多彩になり より豊かに楽しめると思います。


ここからはEDさんへのレスとは外れ 日頃思っていることを
書かせていただきます。

先日の幻想交響曲に一緒に行ってもらったバイクの友達は
「これは生を聴かなきゃ分からないよねぇ」
と言っていました。
確かに席がよかったのもありますが、実際にあのレベルの経験が
あるなしでオーケストラの音に対する見識のベースが違うと思われます。
それくらいの世界でした。

そして、感じるのは音や演奏だけではありませんでした。

あの演奏ができるまでどんな練習と年月を費やし
学校で何を学び 現在は生活の中でどんな存在なのかなぁ
とか。どうやってあれだけ音を合わせてきたのだろう・・・

先日のライブハウスでのドラム担当の方は 国立音大卒業だ
そうで年配のメインと学校の話もしていました。
卒業後は何をして生活をしているのだろうか・・・


そもそも楽器の音
自分で奏でてみると再生音とは違う世界が感じられます。
聴く側から演奏して聴かせる方になったらどうか?
コーラスに参加するでもいいですし、仲間でリズムを合わせる
だけでもいい。

その経験で再生音のとらえ方がまるで変わってくるに違いありません。



EDさんの オーディオの楽しみ方を否定するのではなくて
多くのマニアと言われる方に オーディオを楽しむその受け取り方に
変化を求めてもいいのかなぁ、
と思った次第です。

レスに乗じて自分の勝手な思いを長くつづってしまい
失礼しましたm(_ _)m



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