[1152] 管球王国 No.9返信 削除
2002/11/26 (火) 03:36:58 わんこ
__ / __

けんけんさんに ステレオサウンド 管球王国 No.9を
送ってもらいました。そこには、EL34 6CA7の
比較試聴の記事があったからです。1998年の本です。

面白いのは 12種類の EL34を マランツのモデル#8
に差し替えて  *ブライド*テストを行うことです。

この記事が出てから ムラード テレフンケンの6CA7が高く
なったそうです。

ブラインドテスト。評論家の方の耳が「モン耳」の筈ないん
でしょうけど 興味がありました。だって 私だって
実際に聞いているんだもの。

でですね。正直 私の耳も それ程モン耳でないと自覚しま
したし スピーカーも ディフォルメがあるものの それなりの
反応をしていることが分かりました。

松下のだと思って聞いていた ドイツ製ナショナルエレクトロ
ニクス 略して NL この管は けんけんさんの球ですが
大変良い音がしていました。低域は多少柔らかいものの、
松下みたいに ブワブワでないし 細身で ジャズががんがん
鳴るタイプでは無いと思っていました。それが ブラインド
テストの結果ととても近似している。

記事の臨場感豊か 「バランス指向 均整の取れた」これも
同意できます。そして ジャズが熱っぽくなくて 今の
柔らかい音のSPと一緒に聞くと マイルスがふぬけだなぁ
と思っていましたが、それを

「洗練されたジャズ」「クリーンで綺麗 クールとは言わない
までも」

いや〜 全くおっしゃるとおりです。

ついでに調子込んで言っちゃいます。6CA7のUL けんけん
さん自作アンプでは ジャズは芯が細めで クラッシック向け
かもしれません。6CA7はMASAさん自作のシングルと
えだまめさん の三極管接続アンプとくらいしか聞いていません
けど 万能であるが故に強烈な個性は少ないと思います。
個人的には EL34は 優しめ 音が弱め だと
思います。

シーメンスの6CA7の記事は かなり不評です。
「軽い音」「もたつき気味」「のっぺり」「弦の解け合い悪し」
「音の芯がしっかりしていない」とまあ 悪い言葉が続き
ました。
私のは今エージング中ですので何とも言えないんでしょうけれ
ど、敢えて記事との共通点で一番感じるのは 記事の中の

 「中音の丈夫付近の音が欠落している」

と言うところです。ジーメンスのにして 中低域は太く
どんな音もしっかりしているのに 何か音がつるっと剥けない。
ボーカルも太いんだけど 音場からの分離が悪く 際だたない。
エッジが立たないのは中域の上くらい(2〜4khzくらい)
が弱い感じがしていました。

果たしてエージングが進んでどうなるか?
見た目全く同じ ジーメンスとNLの音が近づくのか?
楽しみであります。

GE(ジェネラルエレクトロニクス)の評価は高いでしたが、
私的には かなり気になる音が出ていました。
NFBを多くしても 気になる音があり、中低域は元気なれど
最低域の延びが少なく荒っぽい音の印象です。ほぐれないと
思っていました。記事では

「トッティの分解能があまりよくない」 同意
「スタンウエイ独特の品格の高い響きが聞こえた」 中高域強い
音がつっぱる。硬い。音量大でうるさい と似た感想です。
弦が美しくなるとは なかなか思えなかったのが正直なところ
です。

「濃密でコクがある」 御意
「マイルスは実体感がある」 そのとおり ジャズ聞くなら
GEかと思う。けど・・音の荒さが・・・


当時のブラインドテストの結果が マランツの#8で聞くのと
我が家で聞くのとどれくらい関係するか不明です。
それでも 個性は感じ取れました。

とても面白い記事だったと思います。


[▼次のスレッド]
INCM/CMT
Cyclamen v3.491
[ut:0.000][st:0.010]