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[12003] 井出 祐昭氏の著書返信 削除
2018/12/4 (火) 08:25:20 わんこ
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アマゾンに頼んだら翌日には届きました。
初めての電車の出発メロディーの導入からあらゆる建物での
音響や 自然の音への洞察の深さ 音に対する見識の幅の広さ
圧倒される内容でした。

3章のいい音ってどんな音?
”日本一いい音”を越えるには

とのサブタイトル シネマシティを越えシネマツーを造る
スタジオ関係の部分だけ雑駁に読んでみました。

浮き床構造を徹底
ライブな室内(一般の映画館は強烈な吸音をして息苦しい)
 平行面を避け天井に逃がす 階段の縦の面でも吸音
 響きの美しさを求めた
スピーカーをスクリーンの外に出し音質を優先
メイヤー社のスピーカーは忠実性と雰囲気や色気を表現できる名器
センターのスピーカーは声の明瞭さのみならず微妙なニュアンスを求めた
振動や大きいだけのボアッとした低音でなく明瞭度と方向性を求めた

ピンクノイズで色々な場所で測定フラットを前提に調整それから
 時間差イコライジングその他音色を求め音響補正する
デジタルボタン一つで色々な音色を作り出せる
 やわらかめ シャープ ふんわり・・・
「映画の音のマイスター」が映画ごとに音を調整
ハードと使いこなす人の結晶が音となっている

デジタルの先にある 究極のアナログをシネマツーで

CDレコードのマスタリングの様に真空管の音色を入れたり
ダイナミックレンジを狭めたり聴き易くする
 音源を整えるコンピューターのプラグインエフェクターを使う
デジタルで作って最後に究極のアナログと言える「KCIサウンドプロセッサー」
 を導入しマスタリング作業を行って仕上げる
パワーアンプは最近のデジタルパワーアンプの細い音ではなく
 太い音を何台も聴き比べて求めた
スピーカーはデジタルの明瞭さスピード感にアナログの暖かさや
 調和を融合し「雰囲気のある性格美人」を求めた

美味しい周波数帯域
 60-100Hz 125-220Hz 400Hz付近 800-1KHz 10KHz以上
 調整のポイント
10KHz以上はお祓い帯域 透明感がでて世界が開けるような音にする
美味しい音を造るには?
 まず原音に近づける>色々な調整でイメージの音を造ってゆく

エイジングの秘密
 当初カチカチに固まった音でも将来の素質を感じさせるものがある
 最初から軽々鳴りすぎるのは外れが多い

電源のケーブル タップ
 誰でも感じられるくらいの変化 効果がある
 2週間1ヶ月と通りがよくなるのか音がかなり変わる

電源フィルター
 音質が悪くなることもある
キレイな正弦波が音が良いとは限らない
 波形がズレたときがよいこともある
光城精工のクリーン電源Areyの監修を行っている
 「電源で音を造る」澄んだクリアな音 柔らかい音を造ることが可能

音楽は愛に近い 感動体験は生きる力になる

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以上ずらずらと羅列して見難かったら申し訳ありません。

音への深い洞察とそれを表現して人に感動を伝えることの
素晴らしい意味を感じました。
音に対しては原音再生は初段階であり どんな音を造るのか?
私が常に思っていることを実践されている方の現実に触れられ
本を読んで良かったと思います。

偶然入ったシネマツーのCスタジオでどうしてあのように
感動したのか?

まさに提供側の思いがダイレクトに伝わったからだと思います。
偶然とは言え運命的な音との出会いでした。


PS
ちなみに著者は 若いときのアメリカのスタジオでの経験から
アルテックの612を求め自宅で使っているそうです。

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Cyclamen v3.491
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