| 制限を超えたので続きです。
グランドループのこと
こちらはEDさんも書かれていますが、
ノイズも他に影響を与えるには電気的な経路(回路=ループ)が
必要になります。逆に言えばループさえ作らなればノイズに
影響を受けることを防御できます。
そのためループは最低限できるだけ小さくが基本となります。
オーディオの場合、オーディオケーブルの外側が
オーディオ信号のマイナス側となっています。
これは多くの機器で、ケースた内部で・回路のグランド、シャーシなどと
接続されています。このため、オーディオケーブルに加えて、
例えばFG間やシャーシ間を別の電線で接続すると、二つの
ループが作られます。
一つはオーディオ信号のマイナス側、もう一つがFG間やシャーシ
間です。
ノイズはどちらを流れるのでしょうか?
オーディオ信号はどちらを流れるのでしょうか?
電気は性質としてインピーダンス(抵抗)が小さい値の方を
流れます(直流は低い周波数の信号)。そのためFG間や
シャーシ間を流れるようになります。
本来、オーディオ信号は、自身のノイズ道となっている
FGとは分離したいですよね。それをワザワザノイズまみれに
することになりますね。
さらに前の方でグランドについて書きました。基準であると。
二つのループができると、その間にも抵抗がありますので
ノイズや信号が流れると、その配線抵抗に応じた電位差が
発生します(V=IRから)、ここで電位差が発生すると
電流が流れます。これがノイズの場合コモンモードノイズと
呼びますが、これは対策出来ないノイズとなります。
(わざわざ対策できないノイズに変換してしまったということ)
以上のことから、オーディオ装置はFGや機器間を接続しては
いけないのです。
補足すると、プロ用の機器は、FGと信号のグランド側を
分離した設計がされます。XLR端子、差動端子です。
これはコンサートなどの会場では家庭と異なり100mとか
離れて接続する場合が必要になります。
これではもう機器間のグランドやFGを同じ電位に揃えること
はほぼ不可能になりますので、信号のやり取りと、それぞれの
機器の動作基準やFGは分離(アイソレーション)が必須と
なります。
とりあえず、簡易に説明して見ました。
分かりずらいところも多々あると思います。
また、ではどうしなければいけないのか?
については、どこかでお伺いした方が良いですね。
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