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[13285] ライブと録音の音の差 音造り返信 削除
2019/10/23 (水) 23:46:28 わんこ
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▼ EDさん 好事家さん

超有名な名盤に対して 音が変だ とは失礼千万であります。

実はバイオリンがキツイ と感じて前のコメントを書いて以来
殆ど聴いていませんでした。
音が大きくなったときの甲高い耳障りな音が気になった
ように覚えています。
となると スピーカーを始め再生系なのですよね。

わざわざ好事家さんにも聴いてもらったそうで
私も真剣に聴いてみました。
私が言う程、変ではありませんでしたm(_ _)m しかし

それで分かったこと

@最近ライブが多く その音を求める私がいる
Aウーファーのピークによってバイオリンが笛の様にきこえ
 気持ちよい音になっていない それが大きい音だとより気になる
Bレコードの録音はオンマイクである そしてミキシングが
 あるとしたらディフォルメしている?
CCDレコードとライブはまるで違うものである

こう感じました

音楽的に そして音的にショルティのシカゴ交響楽団のは
素晴らしいです。私も聞くならコレ と言う感じ。
低音も迫力があり高音も輝きがあり ブラスは厚みがあり
木管楽器やハープまでしっかりと音が録音されている。
聴いていて爽快感があります。

バイオリンの甲高さについては 私のスピーカーの癖が
原因であり気に触る。

ただし オーケストラをライブで聴きに行ったバランス
ではない。もしかしたら 指揮者の位置かその上の
吊りマイクをマスタリングで加工している
そんな印象を受けました。

ご紹介のYouTube
ロリン・マゼール指揮 バイエルン放送交響楽団

これも立派な演奏と録音で演奏に浸れる素晴らしさだと
思います。
動画からもマイクは林立していなく ワンポイントに近い
と思われます。で これがリアルな音場感なんだと言われれば
私は 違うと思います。

これはまるでオンマイク録音に感じます。
奥行きがありますでしょうか?
ワルツで出てくるソロのフルートを聴いてみてください。
これがホールで聞こえる音 だと思うのであれば 私とは
意見が合わないことになります。
弦楽器の音についてはSPの問題もあるので偉そうなことは
言えませんがオンマイクなりに良いと思います。
でもホールではこんなバランスで弦楽器は強く聞こえない
と思いますが・・・


私は1950年60年代の録音が渾然一体となってオーケストラが聴けるのを
好みますが それは遠くから聴いた音に近いからです。

例えば、


フォーレ:レクイエム
パリ音楽院管弦楽団 (アーティスト, 演奏), フォーレ (作曲),
クリュイタンス(アンドレ) (指揮)

1962年の録音ですがとろける様な音の美しさ、空間の自然さ
コントラバスの自然な音量と響きに惚れ惚れします。
でもコーラスは人数が分かる程正確ですし人の大きさもリアル。
遠くにあるディースカウのボーカルは胸の厚さが見える様です。
私はこの様な音造りが好きです。

ジャズの録音もそうですが 聞こえないはずのウッドべースの
タッチにピアノのマレットが当たる音が聞こえる。
心地よくライブのリアリティを感じさせる為の音造りが
されています。
クラシックはPAがないのでそのままかと思いきや
実際には楽譜が分かるように 曲に没頭できるように
聞こえない音も拾えるように造られていると感じました。

甲高さ五月蠅さは私のSPの悪さは大きいとしても
音造りの弊害だと感じます。
バイオリンは絶対にあんなに大きく聞こえるはず無い
と思いながら聴いていました。
ですから 自宅でCDを大音量で聴いてばかりいる方は
実際にホールで聴いて物足りなさを感じることになる
と思います。


さて Jさんに紹介された



奇蹟のニューヨーク・ライヴII ベルリオーズ:幻想交響曲
小澤征爾 (アーティスト, 指揮), ベルリオーズ (作曲),
サイトウ・キネン・オーケストラ (演奏)

これを聴いてみると溜飲が下がる想いです。

迫力や訴えかけてくる情感はショルティの方が上ですし
聴いた充実感は上まわるようです。

しかし ホールで聞くリアリティではダントツにこのCDが
優れていると思います。ホール深さ広大さが違うでしょう。

バイオリンはピークでも五月蠅くないですし 自然なネイロです。
前に聴いたときは 正直弱いイメージでしたが
ホールで聴く身になると 一番リアルだと感じますし
この録音をした人の勇気に敬意を表したいと思います。

このCDを聴いてみていかがでしょうか。

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Cyclamen v3.491
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