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[14536] やっぱり伝わっていないかも?1返信 削除
2020/10/17 (土) 11:59:46 こいし
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▼ わんこさん


> 今回MD TW領域のインピーダンスがどうなっているのか?
> 全く考えていませんでした。
> 実際の耳での調整が確かだと思っていました。
>
> ただどうにも調整しても効かないところがあって
> その理由が分かったようである意味嬉しく思いました。



これって、どう理解されていますか?
もし、真空管アンプはダンピングファクターが低いのが
理由と思っていませんよね。


まず、アンプの周波数特性はフラットです。

スピーカは周波数によってインピーダンスが異なります。

特に振動版が重く、Fo付近では数十Ωに上昇します。
例えばLE15はFo付近で80Ω近くに上昇します。

一方、ダイヤフラムが軽いMIDやTWではスピーカ自体の
インピーダンスの変動は影響しません。
例えば075では6Ω±1Ωに収まっています。

2ウェイや3ウェイのスピーカではアンプとスピーカの間に
ネットワークが入ります、ネットワークはL(コイル)と
C(コンデンサ)で回路が作れるため、カットオフ周波数
付近ではインピーダンスが大きく変動します。
そのため、ネットワーク設計では出来るだけ合成インピーダンス
が定インピーダンスになるようにすることが肝要です。
しかしながら、音色や要望などによって必ずしも教科書通りが
良いとも言えないところがあります。

まとめると、WFのドライブでは真空管アンプとE-800では差が
出る、一方、MIDやTWではアンプやスピーカではなく、
ネットワークに影響が出るとなります。

わんこさんのスピーカはかなり複雑であり、真空管アンプ
では顕著に、あるいはネットワークのパラメータに素直に
周波数特性が表れているのが理由です。


一方、アキュフェーズのアンプの特徴、Jさんの書かれて
最近のアキュはスピーカのインピーダンス変動に強いの

意味ですが、スペック(E-800)で見ると
8Ω50W、4Ω100W 、2Ω200W、1Ω300W とありますので
スピーカのインピーダンスが低いときにも定電圧でドライブ
できる能力や回路、設計がされていることが分かります。


今回、ネットワークのカットオフ付近のインピーダンス値に
大きな変動があるが、E-800の強力な定電圧ドライブ能力に
よって補正され、それがスペアナで観測されたと理解します


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