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[2081] Walts for Debby返信 削除
2004/2/15 (日) 23:08:13 わんこ
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管球王国の31号。「アナログ再生で管球アンプの熱き音を聴く」
という記事があり そのソースに アナログプロダクションの
ワルツ・フォー・デビィが入っていた。
けんけんさんに譲ってもらったレコードにAPJ009が
あり 音がすごく良いのは分かっていました。
そこれで 私が持っているソースとどれくらい違うか
インスタントに聴き比べてみました。思いの外違うのと
編集の仕方が違うのにビックリです。
アンプは300Bシングル カートリッジはAT33VTG
CDPはCD15+高性能クロック+オペアンプ 電源改
です。

A 画像では左上が20年前に買った日本盤 すり切れるほど
  聴いています。

B 左下がアナログプロダクションの180g
  ハイクオリティー盤

C 右上のCDで 20年近くまえのCD 日本盤

D 右下が ビクターの20BIT K2シリーズ

音のバランスで言うと ハイ上がりっぽいのがA
低重心のややおとなしい音が B
Aとにたようなバランスなれども ボンボンとベースの
一部が強調されるのがC 帯域の両端がしっかりでていて
やや中域が薄めのバランスのD。

慣れ親しんだのがAです。シンバルや雑音がカチャカチャ
と元気良くなる。多少品位は低いものの その場の雰囲気
がいい。もう一方のCは これまた ベースが元気。
ただ全体的にナローレンジな感じがする。
1曲目の18秒 1分 くらいの右チャンネルから聞こえる
地下鉄の音は Cがほとんど聞こえない。
60Hzくらい以下がカットされている。
逆にDは 60Hz以下くらいの音が鮮明で分離して
聞こえる。最低域の分解能ではDのCDがいいみたい。
1曲目の60Hz以下の音が フラフラとずっと入って
いて不安な気分になるのが分かりますでしょうか?
Cはそれがほとんどカットされています。低域ノイズは
Dが一番。

Aも地下鉄の音は結構入っていたのは驚き。Bは
それよりずっと多く録音されている。
音場が後方まで展開する深みがある。

肝心のピアノの音。我が家では SPのセッティングの問題
もあってなかなかいい音で鳴りません。
その中でも最も鳴りにくいと思われたのが Dでした。
ハイファイな感じではDで ライブのノイズもたくさん
聞こえるしワイドレンジには違いないんですが、肝心の
ピアノの音が カツンと来てほしいときに弱い感じが
する。和音の音が難しい時はなかなかいいんですけど。

当初 Aの音が馴染んでいたのでいいかと思いきや
音がほぐれている BやDを聴くと ピークでの
歪みっぽさが気になってきます。スリ減った?

ところで 2曲目が終わって3曲目に変わる時
ライブで拍手が入っていて未編集で次の曲に続いている
と思っていました。ところがギッチョンチョン多くの
方は 編集されているのを聴いているのでした。

まず 残念なことに Bは フェードアウトして拍手が
カットされています。あの拍手があって観客の感想や
ため息が終わる前に次の曲が始まるのが良いのです。
高音質のBは それが残念です。

2−3曲目の編集の違いが分かりました。AとDが
ほとんど同じ時間で大きな拍手から4秒くらいで3曲目が
始まります。これが未編集だと思っていました。

ところがCは同じ拍手から次の曲までが10秒くらい
入っていたのです。
私の想像では DとAは 同じマスターテープを使っている
のではないか?です。それも編集済みの。

しかし20年以上前のCDである Cには編集されず、
もっと長い拍手がありました。男の声が聞こえます。

そして Bのフェードアウトしているけど僅かに残っている
部分からAとDではカットされていた男の声が
残っていて一瞬聞こえたのです。BとDは同じ
編集レベルだったのかもしれません。

さて アナログプロダクションのBの音ですが この音は
他のとかなり違います。音がやや奥に引っ込む ある意味
クラッシックみたいな音がします。穏やかで雄大。
音が前にでるAやCとはかなり違う。
音数がとても多いけどベースのタッチやピアノがやや弱い
ハイファイのDとも違います。
音の余裕でしょうか、品位と申しますか拍手する手の
肉厚が厚く分かる感じです。自然で聴き応えのある
音がします。
音のピッチが 他のより低い感じがしましたので
同じ速度か後でストップウオッチでも測ってみます。

Dはすべての音のレベルを多めに録音した みたいな
感じがします。

そうそう レベルが違い過ぎて音を同じにする手間が
かかりました。Dが一番大きかった。

一般的な音のクオリティーではAは低いですけれど、
音楽に乗れないか リアルな感じがしないか?というと
別でして シンバルの音なぞ Bより元気だし
エレクトロボイスのパトリシアンで感動した音に近かったり
します。スコットラファロのベースはCが一番元気で
ブンブン弾んだりします。イヤなピアノのピーク感は
Dが少ないですが 前に書いたとおり 質感には?が
あります。

こんなにも音が違うのか という思いと、
どれでも結構楽しめるじゃない でもありました。
通常我が家では レコードの中低音が弱めなんですが
今回はアナログプロダクツので逆転してしまいました。

レコードとCDの音の差は大きいけれど その他の
要因も大きく 我が家では一概に優劣はつけ難かったです。
音をすべて拾うならD ここぞって時はBかなぁ です。

ソース聴き比べも面白いですね。

だらだらと駄文を失礼しました。

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