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[2202] オーディオ的楽しみ返信 削除
2004/5/14 (金) 00:35:47 わんこ
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▼ eijiさん

こんばんは。お話を伺ってきて だんだん差異が
分かってきました。

プロでCDとレコードの性能の差を把握されている
eijiさんと 思い入れや オーディオ的楽しみで
レコードに肩入れしている私との違いですね。

そこには 聴く音楽の差もあるのではないかと
思います。

私は 往年のジャズをちょっとだけかじった程度です。
普遍性のあることは何も語れません。
あくまでも個人ですのでこの やりとりを見て

「おまえ 何も分かっていないな」

とか言われそうですが怒らないでください。
私は ジャズを聴く人の代表でもありませんので
そこんとこよろしくお願いします。
オーディオをされる方 マニアの方って結構怒る
んだよなぁ・・・世界が広いから・・・

さて話を戻します。

カッティングをされる方の立場がありますので
そちらの話題については 貴重なお話を聞かせてもら
っただけでも光栄です。


> スタジオ勤務の頃は、録音エンジニアやディレクター、
> 稀ですがアーティスト本人に立会ってもらって
> カッティングをしていました。
> 要望を盛り込んでテストカットしたラッカー盤の試聴を
> 繰り返して、音造りをしていきます。


テストカットされたラッカー盤は レコードの原型
ですよね。そこでのモニターリングは どんなことを
主にしてモニターするのか興味があります。

ピークが潰れるとかは無いんでしょうけれど、例えば
低音が少ないとか もしかして ボーカルが目立たない
とか帯域バラス 及び 音質まで 左右するのでしょうか。

もしカッティングでその様なことがあるとすれば
大変だと思います。スレッドの最初のスーパーアナログ
はマスターテープをそのままカッティングされた
様に説明がありましたが そのまま入れれば良いという
ものでもないとなりますよね。

元の演奏 音と 音造りと正確性 あい反する様で
反していない部分もあって興味は尽きません。

> 海外ものは、音造り済みのマスターテープが送られて来る
> ので、できるだけマスターに忠実なカッティングをします。
> オリジナルマスターテープからのイコライズドコピーになる
> ので、いいかげんなコピーをされると手を焼きます。
> コルトレーンの時代は、コピーの品質にかなり問題が
> あったように想像します。
> レコードの盤質は、一部の例外を除くと日本盤が圧倒的に
> 優れています。


ジャズファンがオリジナル盤を偏重するとすれば
eijiさんの立場の方は 異論があると思います。
既にイコライズドされているとすると その後の過程に
任される部分と既に修正不可能な部分があるってこと
ですよね。同じマスターで製作しているのだと
思っていました。
また カッティングする機械も違うでしょうから
色々な要素が関わってくるんだと想像できます。


> CD黎明期には、確かに音質の良くないCDも有りました。
> そのCDもレコードも未聴で申し訳ありませんが、
> レコードの最外周の曲と最内周の曲をCDと聴き比べて
> ください。
> 収録時間が短い場合を除き、最内周の曲は、ハイ落ちして
> ヴォーカルのピークが歪んでいるはずです。


確かに レコードってあまりにも原始的だと思います。
それより どうして溝をトレースするだけであれだけの
音が出せるのか不思議です。ロマンチック。

もし私がオーケストラの指揮をしていて 内周で音が
歪んだりバランスが変わったりするのが如実に分かったら
レコードに残すよりCDを選ぶと思います。


> > レコードは 音の調整が可能ですから まだまだ
> > 残ることでしょう。
>
> > ここで振り返りますと、こんなに違うことがまだある
> > となると、レコードよりCDが特性が良く 正確性が
> > 高いと言われても どの領域での話なのか 分からなく
> > なります。
> >
> > デジタル録音でもマスタークロックをグレードアップ
> > すると 再生でも根本的に変わってしまう。
> >
> > 結局 自宅で聞く再生レベルとなると 記録媒体での
> > 正確さより 音を左右する多種の要因に注目せざるを
> > 得なくなってしまうのではないでしょうか。
> >
> > ならば いつでも自分の好みに調整して鳴る アナログ
> > の方が安心感や安定感が優位になることもあると思い
> > ます。
>
> 安定感についてコメントすれば、わんこさんの書き込みに
>
> > 口直しに(笑) ウイントンケリーを SPUで
> > 聴いていた時 SPUは抵抗が多いのか 針圧が高いからか
> > ピアノの音が揺らぎました。
> >
> > それで サーボをいれたら もっと変!!
> > 音の立ち上がりではなかった 音がでたあとコンマ何秒
> > の音が連続している時に
> >
> >  ワウワン
>
> > と調が微妙に変わるんです。AT33だとそれ程分からなかった
> > けど SPUだと誰が聴いても分かるくらい揺れる。
>
> という記述がありますが、SPUはディスクのソリや
> トーンアームとの共振の影響を受けているように思われます。
> 趣味の世界ですから、自分の好みに調整する楽しみは大いに
> 結構ですが、CDの安定感も考慮していただければと・・・


長々と引用してしまいました。
製作される立場からしたら 当然ですよね。一生懸命
造ったんですから、不安定な要素は排除して聴いて
もらいたいですよね。ただSPUみたいな音のする
CDPもあまりないと思います。

まず安定度についてですが 稚拙な言葉で間違えて
使ってしました。訂正します。
時代劇を見ていると、いつもの期待通りの結果になる
ココロの安定 みたいなのが得られる と言う意味で使いました。
音の安定度では 勿論レコードよりCDが勝ると
思います。

今までのやりとりで 分かったことは やはり私は
正確なハイファイを求めていないんだと言うことです。

雰囲気オーディオ

eijiさんは 50〜60年代のジャズを聴かれます
でしょうか? それとクラッシックを主体に楽しまれる
方と 隔たりがあると思います。
これはあくまでも一般論ではありません。私の
場合です。

画像の愛聴盤 ですが これなんぞ
ベースの音なんて 絶対に生であり得なさそうな
ブワーーーン って入っているんです。
ズドーーン

これをDL103から SPUにしたら それこそ
ラウドネスを入れた?くらい違います。
CDPを交換したよりずっと違ってしまうんですね。
リアリティーってなあに? です。

往年のジャズを ルディーバンゲルダーの録音とかで
刷り込まれた人は そんな音に反応するんだと思います。

私の場合。レコードを聴くって 何か定義された行為
の一つなんだと思います。好きな音楽を聴く 何かを
期待する 水戸黄門の控えおろう を期待するみたいな。

例えば 針を落として パツッ っと音がした瞬間
スイッチが入るのかもしれません。気持ちいい音への期待
ジャズ喫茶の記憶 当時の雰囲気 緊迫した店の雰囲気
そんなのが回想されます。
CDはそんな粗相がありませんし、当時の音と隔たり
がある。

内周に行くにしたがって歪みが多くなろうととも
それが ウルトラマンのカラータイマーが光り出すのと
同じなのかもしれません(あくまでも私の場合です)。

先のオスカーピーターソンをCDで聞くと帯域バランス
も違い萎えたりします。でもビブラホンはCDの方が
歪まないでコロンコロンと綺麗で ボーズの10cm
フルレンジが音色で私のSPを上回ったりします(涙)

書いていて思うんですけど 発展性の無い 懐古趣味
みたいです。でもこれが 私のオーディオへの原動力に
なっています。
ジャズ喫茶 カウントやベイシーで聴いた猛烈な音は
美化されて残っています。
ノイズの少ないCDの綺麗な音や現代の優れたスピーカーで
聴いても 琴線に触れない となると
どうしようもありませんね(笑)

ただ 分かっていただきたいのは こういった極めて
少数のジャズマニアがいて どんな音を求めているか?
は心に留めておいていただければと思います。

それと レコードの音って凄くいい! です。
レコードで最高に上手く再生された環境ってどんな
状況でしたでしょうか?
プロの方はモニタールームで聴くことが多いのかと
思います。

> > eijiさんも もし環境が変化したら レコードを
> > 復活されるのでしょうか?
> >
> > いけださんも 環境変化でいずれ復活されると思います。
> > eijiさんも 環境が変わった暁には 復活される
> > ことを期待しています。
>
> 申し訳ありません。レコード復活はないと思います。
> SACDで音楽を楽しむつもりです。


SACDで不安定で劣る性能のレコードより音楽に
没頭されたいのだと思います。音楽に集中できれば
それが幸せですよね。

ジャズのレコードは ディスクユニオンでは買い取りで
国内盤はお値段があまりつかないそうです。残念なこと
です。

私はオーディオが復活して過去の憧れを今になって
消化しています。
それが上手くいったらもっと世界が広がって
今のオーディオや将来のオーディオにも興味を
傾けたいと思っています。

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