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[3573] 12AU7 交換 Part2返信 削除
2006/6/15 (木) 18:12:51 わんこ
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ヤフオクで何気なく見ていましたら ある球に反応してし
まいました。出品者の方の説明がとても丁寧で分かり易い。
そして評価が素晴らしい。ベテランの方だと拝見しました。
http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/denden95?

それで購入させてもらったのが このBRIMARなる13D5
12AU7です。
http://page10.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m32722457
60年代のイギリスの球だそうです。

この方は他にも出品されていまして 音やその他質問させて
いただきましたら 「PINNACLE、DUMONTと言うメーカーのも
あるので 送るから聴いてみて良かったら その中で買って
もらえばよい」とのありがたい申し出でした。

それで集まったのがこれです。



PINNACLEは 13D5の高耐圧版で 高性能だそうです。
製造はMULLARD とも言われているそうで 期待できます。

DUMONTはイギリスのブランドでこれも60年代の球だそう
です。



中の構造はそれぞれが微妙に違います。
次の画像の



だとよく見えませんが CBSのは電極が黒いです。
形は DUMONDに似ていて穴が3個。
一番右のフィリップスは電極の高さが高い。

さて 音を聴きます。

最初は音が閉まって にじみが少ないCBS
もう これで充分では?と思います。もう少しダイナミックな
感じ 低域のレンジ 馬力が欲しい。

その後 フィリップスにします。
直ぐに分かる ゲインの高さ 低域のボリューム感たっぷり
音は若干滲みます。エージングで良くなりそうです。
高域も派手になって オーディオ的にハイファイ やや
ドンシャリ?
これはこれで 良いのですが どうも滲む感じが気になる。

さて BRIMARにしてみます。

エージングも無く直ぐに聴く。結構高域が綺麗 良く出ている。
低域も膨らんでいるけど フィリップス並に元気
かといって パトリシアバーバーの低めの声が緩くなるか
と思えばそうでもない。
まあ でも最初は

 それぞれが良いなぁ

でした。

それで オリジナルに付属している、EIを使ってみます。
この球だけが マイクロフォニックノイズが出る。
ただ 音が重なるからか なかなか艶やかで ワイドレンジ
音の広がり感が感じられる。
色づけがダントツに濃いけど 素敵な音です。

こう 思っている間に だんだん分からなくなってきて
どうでも良くなってきました。
大体この様な比較試聴は 3種類までが限界ではないで
しょうか?



こうやってプリを前にだして 球の交換がし易いように
して聴いています。
途中から色々なCDをかける。

CBSもいいなぁ フィリップスもいいなぁ
できれば正確に判断して 冷静かつ忠実に判断しよう
と思うので 大変疲れてきます。そのうちどうでも
良くなってきました(笑)


BRIMARを使ってみたいので残そうとしていたのですが
どうも この音が良いのです。
レンジが広いんです。何よりも 高域が美しい。

そしてご覧の MJQの鮮明な高域が再生されると

 あれっっ 今まででもっとも 高域が美しくない?

と感じられたのです。ビブラフォンがちょっと細くなる
ものの シンバルや弦がこの上なく美しい。そして
ホールにこだまする オーケストラの反響がよく分かる
感じ。 そう 音場感がよいのです。

そして キースジャレットの inside out お気に入りの
5曲目のバラードをかける。

いや〜 最高! こんなに繊細で微粒子 なおかつ音が
美しいのは 過去に無かったのでは?
ドラムのまわりの空気が再現されている感じ。シンバルの
上を舞うブラシが見えるが如し(JARO無用)。

ワイドレンジ 高域の伸びが気持ちいい。 そうなんだ
快感なの。この音は球のプリアンプならではでないでしょう
か?

ライブなのでノイズが入っているのですが、今まで
気づかなかったノイズが分かってしまう。
1分17秒の女性の声 1分23秒のノイズ
5分13〜16秒のいすの音? 5分52〜54秒の
観客の声
こんな音が入っていたのか・・・ それが分かるんだけど
実際の演奏がスポイルされることは無い。

 立川一 高音が美しい音

が再生されています(笑)。
球だけで音色はそれ程変わらないのだけど、
クオリティーが変わる感じがします。

もう満足 他の球は今は要らない。コンデンサーの交換も
しないでOK 充分に満たされた。
快感に浸れた。これ以上何を望もう!

SVC−200を買って 本当に良かったです。

**

さて この高域の美しさは 私のプラシボに騙されやすい
性格もあるかもしれない。この高域なら デジタルアンプ
XR55を完膚無きまでに ぐうっっと言わせることが
できるだろう、 と思いまして 聴きました。

 シャラ〜 シュワーーん ピアノがかきんこきん

「こいつ 結構やるなぁ」
でも 全然違います(笑) 高域の粒子の大きさが2〜5倍
アナログ球アンプ陣が細かく しっとりとしています。
ここで XR55を聴くと 音の抑揚が少なく
ザラザラしている。アナログアンプは 滑らかだし
空間の奥行きも高域に関しては明らかにアナログアンプが
勝っている。

XR55 良くやった 電源タップより安いアンプだけど
今日は 高く評価してあげよう わはははは!

直ぐにKT88に戻して再度聴いて安心しました。
デジタルアンプ*訂正 XR55*に負けてしまった皆様

 貴方の高域は まだまだだったのです(笑)

今後 KT88の前段にも12AU7が使われていますので
変化をじっくりと楽しもうと思います。
球とコンデンサーの順列組み合わせで数ヶ月は楽しめそう。

充実した数時間でした。



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