| ▼ わんこさん
横レス、失礼します。
私もオーディオ趣味における「原音再生」と言うコンセプトは
それ自体に矛盾を孕んだ呪縛であり、目標にはならないと感じ
ています。
そもそも、ポップス/ロックでは所謂「生音」は存在しません。
マイク、アンプ、PA装置、観客のざわめきや叫び、足踏みの音
など現場での生音も定義のしようがありません。レコードとか
CDのようにパッケージされた物が全てなのだと思います。例え
ば、ビートルズの中期の作品などはスタジオでしか実現しない
演奏。生音とか原音でなく、パッケージされた製品そのものが
音楽なのだと思います。
製作者側の思いは分かりませんが、あれだけメジャーな音楽と
なりますと、特殊なオーディオ環境を念頭に置いたものでは無
く、AMラジオを通しても感動を伝えられる事を前提にした音作
りだったと想像します。
テラークのCDのように録音/編集段階の製作側のモニター環境が
明示されている場合もありますが(確か、ブライトンのアンプと
B&Wのスピーカー)、これは例外的でしょう。
結局、音楽パッケージの再生は、それぞれの個人の裁量と言うか
自由に任されていると理解されます。臭い言い方を許してもらえ
れば、マニアの“それぞれが演奏家”となると思います。
あんまり普遍性のない個性的な再生もどうかと思いますが、“究
極のオーディオ”とか“唯一絶対の目標”と言うのは存在しよう
がないと思っています。
で。私は・・・直熱3極管シングル→小口径フルレンジが「一番
良い」「一番好きだ」と信じています(笑)。
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