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[4780] LO−Dの影響、未だ去らず返信 削除
2007/8/14 (火) 19:26:14 kitatanuki
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自己分析してみると、うるさい音(歪)を徹底して
排除したいというのが基本にあると思います。

20年も前になりますが、フォステクスからラボラトリー
シリーズとして、高級ユニットが発売されました。

ウーハーのW−400AとドライバーのD200AとD100A,
ツイーターのT-300AとT500Aです。高額で手が出ません
でしたが、ドライバーとツイーターの振動板は、アルミ
板にセラミックコーティングしたものでした。
技術やさんに詳しく聞きましたところ、20ミクロンの
厚みだったと記憶しています。

音は聞いたことがないのですが、NETで検索して
みたら、そのうちの一種類がヒットしました。JBLから
D100に変えたら、何と落ち着いた音だろうと書いて
ありました。魅力的な音質かどうかはわかりませんが、
静かで分割振動のない、理論どおりに20Kまで伸びた
特性にちがいなく、分割振動がなければ振動板の劣化
もほとんどないはずですから、試しにヤフオクで捜そ
うかと思っています。
セラミックの音はクセがなくて美しいという印象を
持っています。金属固有の響きを表面のセラミックが
うまく押さえてくれるからでしょう。
ただし、重くなるのが難点で主流にはなれない?

私が物心ついた頃は、LO-Dがオーディオ界を席巻して
いまして、歪のなさが全てであるという風潮でした。
初めて買ったユニットが、名器HS-500の単売ウーハー
だったのです(あれは、コーン紙の剛性の高さとは裏腹に
実は磁気歪が多いユニットで、手巻きで大型のコイルを
巻いてNWを組んだら、かえっていやな3次の磁気歪が露呈
して、メーカーのやわなコイルに完敗!)

ユニットの歪をなくすという発想は、日立の偉大な?
洗脳効果で今でも染み付いて抜けません。たとえば、
皆さんが案外平気な?ウーハーの高いほうのカンカン
する歪は、私にはうるさくて耐えられません。自然
界にはありえない音だからムショーに腹が立つのです。

軽いアルテックの416系は好きだけど、樹脂含浸し
ない限り私には使えないというのはそのためです。
4343を無理して部屋に入れたのも、実は繋がりの悪い
寝ぼけた中低音を、ミッドバスのコーン紙硬化処理で
「改善」してみたいとずっと思っていたからでした。

ねらいは当たって、当初まるで鳴らなくて歪っぽかっ
たミッドバスが、存在感を増して奥行きも出るよう
になり、何よりもいやな3次?歪が激減したのです。
(耳に突き刺さるようなカンカンいう音は3次歪だと
思っています)
特性をとれば、きっと売り物にするには微妙なピーク
があったりするでしょうが、性能そのものは劇的に
上がったと自己満足しています。

414−8Cでの硬化処理実験では、コーン紙のバタつきが
押さえられた?せいで小さい箱でも低音がよく出るよ
うになり、高音も荒さがなくなって、気に入って3ウエイ
で鳴らしているのはご存知のとおりです。

いずれにしても、このようなメーカーの実験室での
試作にヒントを得たアブナイ遊びは、本気で他人に薦める
気はありません。何よりも、ユニットの転売を不可能に
してしまいますから。
そんなわけで、楽しいアンプいじりのお邪魔してすみま
せんでした (-_-)



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