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2008/2/17 (日) 11:11:18 JIM
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好きな領域のお話が続いていましたので、ちょいと書かせてください。

まず、kitatanukiの前の方の考察なのですが、1000Mの
スコーカーのバックチャンバーの話です。
「容量を大きくして動きやすくなった」ということを起点に
論理展開されてらっしゃいますが、本当にそこがそんなに重要
なポイントなのでしょうか?
例えば同じ500〜2000を持たせても、勿論ホーンとコーン
では、同じ音量を出す為に必用な振動板の振幅が違います。
従って、動きやすい為のチャンバー容積は異なります。
しかしあんなに大きな容量が本当に必要なのでしょうか?
MH領域のバックチャンバーは、WFの後ろ側の音圧のMHへの
影響を防ぐことが第一の目的だと思います。
従って、容量の大きさはそんなに大きな問題では無いと思います。
しかしながら結果的に変わったということは事実であり、別の
原因がそこには存在していると思います。
それは、バックチャンバー内壁からのMHへの音の反射ではない
でしょうか?1000Mのスコーカーの音からするとチャンバー
部分に緩くほぐしたフェルトでも入れてやると、容積の向上効果
ではなく、背面の音の吸音によりMHの音が静かになり、大きく
改善できるように推察します。

ホーンとドームの違いは同じ音を出すのに必要な振幅の量という
のが、音源部分としては最も大きなポイントなのでは無いでしょうか?
だからその観点から見ると極小音量と大音量ではホーンが有利。

ソフトドームとハードドームは、振動板の内部損失の特性により
大きな違いが出るのでは無いでしょうか?このあたりはわんこさん
が書かれていらっしゃるのと同意権です。
「カン!」って鳴らした後、振動版にハード素材の方が音が残る
んですよね、物理的に。だからそこが減衰するソフトより残った
音の分固有の音が出やすいように思います。
そうである以上、使う帯域・音量によって評価も変わるのだろう
と思います。
同じ振幅を維持するために必用な振動板の強度をハード素材の
方が確保しやすいので軽く出来、そのため立ち上がりでは有利
なのでしょうが、引きは結果的にソフトの方が有利と。

1000Mの音はそのようなハード系振動板に対する考察(推測)
の塊のような音という評価で私も嫌いな音です(勿論個人の趣味ですね)。

最後に笛になるってやつですが、これは特定の周波数の音が目立って
いる状態である場合が多いのでは無いでしょうか?
そのような音にドロンとしたしまりのない量感だけの低音を被せて
ごまかしたような音が30年前の国産システムでは目立ちました。
目立つというのは三つの原因があると思います。
@周波数特性上の問題
→説明の必要なし。
Aレスポンスにムラがある
→特定の周波数だけレスポンスが良かったり悪かったりすると人の
耳はそこに意識が行く為目だって感じます。
マルチSPではクロス領域では複数ユニットの合計を聞くことに鳴り
ここでは多かれ少なかれレスポンスが下がることになると思います。
なので周波数特性が若干下がっている位のほうが存在感フラットを
得られやすいのでは無いでしょうか?
B特定周波数に歪み
→クロス領域のクロスオーバー歪みではAと同じことが言えると
思います。
また、ハードドーム系のユニットの場合これも上のほうに書いた
下がりの悪さが耳につき目立つということになるのでは無いでしょうか?
ここはホーンの場合の開口部やら周辺の反射から来るひずみも
同じようなことが言えると感じています。

私はSPシステムの音をまとめる時、@よりもABを優先して
まとめて行きます。(これが言いたかったことになるのでしょうか)
@は音量による影響を大きくひとの耳は受けますが、ABは
@に比べると大きくは受けないと感じています。(振動板そのもの
は逆になると思いますが、ラウドネスカーブのように20デシ
とかってレベルの影響にはならないと感じます)

KY長文失礼致しました。

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