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[5692] ミニオフ御礼!返信 削除
2008/4/12 (土) 01:29:35 kitatanuki
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わんこさんによる、NS-1000M改の「診断」は極めてシビア
なものでした。シンバルのカーンが出ないとか、バスドラ
の表情が・・とか、38センチホーン型に求めるようなこと
を言われても、所詮どんなに頑張っても30センチのドーム
型。そりゃー「無いものねだり」というものデスゼ。

でも、改造前よりもA-20がよく鳴ることを再発見させて
もらったのは収穫でした。ご持参のKT-88ppが良く鳴って
くれたのも嬉しい発見で、1000M改はブックシェル型3ウ
エイとしては、精一杯頑張っているようです。

4343改を前に、今からウーハーを独立させて2ウエイマルチ
をやろうヨとの、わんこさんの性急な提案にはタジタジ。
たしかに、前から言われ続けているとはいえ、実質半日で
両家を行ったり来たりする短時間では、結果を出すのは絶
対に無理なので、今回は諦めてもらうことに。
チャンデバだって何年も通電してないし、ウーハーの出し
入れは、狭いので一人で落ち着いて作業が必要です。

ミッドバスから上の位相も問題大有りなので、2ウエイマル
チだけでは本質的な解決にはならないでしょう。やるなら、
JBL製のネットワークから手を入れないと、ウーハーのモコ
モコは取れても、ミッドバスから上のつながりの悪さまで
は改善されないのも明らかなのでした。
我が家は早々に切り上げて、次はわんこ亭に半導体アンプ
持参で殴りこみ。

> 私は 美音 快感 快音追求系 と思っていますが それが
> 如実に分かりました。

わんこさんの苦心作のSPの素性をさぐるのが目的でなく、
チベット人民のごとく「不当にも」冷や飯を食わされてい
る感のある、4338の名誉を回復するために、評価の定まっ
た半導体のプリとパワーを持ち込んだのでした。

しかし、残念なことに4338はダンボール箱に既に幽閉され
ていて面会がかなわず、わんこさんの力作SPの試聴を
300Bppと石のアンプでじっくりさせて貰うことに。
結果としては、システムとしての音の総体が、まあ見事に
わんこさんの好みの音に仕上がっています。
ナマの音を再現する方向ではないものの、ここまで美音
だと、もうゴメンナサイ。文句はありませんです。

SPもアンプもCD・アナログ系も、すべて芯よりも倍音
と量感豊かな低音の美しさを強調する方向で、しかもイヤ
ミや誇張感なしにひたすら音楽が楽しく聴ける鳴り方です。
もちろん、音楽的な芯はそこはかとなく残されていますし、
弦楽器の切れ込みなぞは、とてもナマっぽい雰囲気です。
ただし私の録音したピアノは、ヤマハでなく、響きのすこ
ぶる良いホールのベーゼンドルファーという感じに化け
てましたが・・。

このミニオフで強く感じたのは、わんこさんの耳の好みの
感度が、主に中高音にあるらしいということでした。
それを感じたのは、プリを常用の自作真空管からアキュ社・
C-280Lに変更した時のことでした。中低音に好みの感度の
ある私には、石のプリで中低音の明確さを強く感じたのに
反して、わんこさんはそれには余り反応せず、高い帯域に
主たる変化を感じた様子でした。

そして、パワーアンプもアキュフェーズに換えてみたら、
特製SPのあの楽しい美音はもう消失し、(細身の)並み
のマニア宅の装置を思わせる感じに変化したのでした。
美音系で見事にバランスのとれたシステムは、不用意に
アンプを変えてはいけなかったのです。

それが証拠に、信号ケーブルを私の自作7Nに替えただけ
で、バランスががらっと変わり、私好みの中音の情報量が
ぐっと増えた反面、SPのバランスを取り直したい衝動に
すら、かられたものです。

もう一つ、わんこさんは416-8Aの低音がゆるいので、
もっと強力なのに変えてみたいと、以前の書き込みに
ありましたが、これは半導体のプリとメインではほぼ
問題ないレベルの締りが得られ、ウーハーには
問題がないことがわかりました。uesugiの300Bppは、
たしかに緩いといえば緩い低音ではあります。しかし、
見事に美しい高音とうまくマッチして統一が取れて
いるので、このバランスも得がたいものがあります。

それにしても、忌憚無く感想を言い合う道場破りは、
自分が気付かない部分の、自作品の偏差値に気付くこ
とができるという意味で、素晴らしい進歩の原動力と
思います。今回は、たいへん有難うございました。



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