| そんなわけで、業務用ミキサーをオーディオ遊びに使う
ことは可能で、もう少し物量が投入されていれば、この
機種は280Lに取って代わることができたので残念。と
いうのが結論です。
それにしても、あんな玩具みたいな電源とオーディオの
基盤しか使ってないのに、正妻である最高級プリアンプ
の座を、もう少しで奪いかねなかったのは凄いことです。
高級プリと較べたり、パワーアンプ直結したりといった
実験をしたからこそ問題点が見えただけで、較べずに
聞いていたら、レンジも切れの良さも音楽を楽しむには
充分で、280Lとは一長一短といったところです。中域の
分解能・表現力・定位ではミキサーの方が、むしろ勝れて
いて、どこにもいやみな癖がなく、イギリス人技術者の
耳の良さが覗われます(もっとも、この機種はアメリカ製
かもしれませんが)。
ロジャーズやKEFをはじめ、イギリスのオーディオ機器
は、音楽を聞く上での表現力が優れていますね。PAでも、
イギリスのSPは多く使われています。その点、日本人は
西洋音楽の歴史が浅いからか、物量を投入しても音楽的に
まとまらないきらいがあるのは悲しいことです。もっとも、
我々アマチュアが、プロの足らざるを補って遊ぶのも楽し
いですがね。
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