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[6792] Re:オーディ的会話ってなあに?返信 削除
2009/3/7 (土) 08:49:54 meitei
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▼ わんこさん、 kitatanukiさん

オーディオ、特にハードを語るには共通言語が必要ですが
それには、多少とも、科学的なスタンスがないと成立しな
いと考えています。私は理科系ではありますが、電子工学
の専門家ではないし、大きな事は言えませんが、「方法論」
としての科学の有用性は認めなくてはいけないでしょう。

オーディオが他の趣味と違う難しさがあるのは「同時性」と
「再現性」が図りにくいからだと思います。一瞬で消えてし
まう「音」をテーマとしていますので、錯覚とか思い違いが
入り込みやすい。これがカメラなどの画像趣味なら、誰がい
つ見ても結果は検証できるし、同時に体験する事も、経験を
共有したり、再現したり出来る。

オーディオは是が出来ません。ある人が体験したり、感動し
たりと言う経験は大事かも知れませんが、その発見を他人に
正しく伝えて、説明するには、共通の理解のベース:「理屈」
が必要になります。

どんな変化、どんな改善にも根拠なり理屈が存在します。天
然自然の生物とは違って、オーディオのハードは電子工学の
理論で作られた物だと思います。偶然に出来た工業製品では
ないし、出てくる音にも「理屈」があるのだと思います。

聴覚と言う不安定で、喪われやすい微妙な感覚に基づく印象
を語る時:これは「錯覚」ではないのか? 今日はコンディ
ションが悪いのか? 自分の「思い込み」が強すぎるのでは
ないかと言う自戒/自制が必要な所以です。


kitatanukiさんには、多少、誤解されてるようですが、私は
普段のオーディオはソリッドステートアンプを使う事が多い
のです。メインはクリスキットのセパレートアンプを使用し
て楽しんでいます。これはキットですが、作者の著書を熟読
してから作製。製作を通じて、TRのSEPPアンプの基本
は理解できたと納得しています。電源極性は、一応、全ての
機器で合わせていますが、経験上、差異は「気のせい」のレ
ベルを超えません。シャーシの電位がそれぞれ違っても大き
な差は聴取しがたいです。

【kitatanukiさんのコメントで気になった点】

>理屈以前に、現実に激変するのですからしょうがありません

そんなことはないと思います。「理屈以前」と言うのは暴論。
錯覚とか思い込みではないかと言う自制も必要かと思います。
およそ電子機器である以上、理屈とか根拠は存在すると信じ
ます。

>オーディオ誌を見てもそのような原因を科学的に追求して
>いる記事にはお目にかかったことがなく、経験値として処理
>されていると理解していました。


どう言う雑誌か存じませんが、ハードの専門家の記事ではない
と思います。オーディオ雑誌のメジャーは文学的/修辞的な美
辞麗句のオンパレードで科学的な検証がなく、悲しくなります。

「無線と実験」とか「ラジオ技術」にはそんな記事はないのでは?

>それにしても、掲示板でオーディオを「語る」のは要注意か
>もしれません。じっさいに出ている音を聞けば、誰が聞いて
>も違いは明らかだったり、明らかでなかったりするわけです
>が、何を言っても音が聞こえなければしょうがないです


理屈は良いから「聴けば分かる」と言うのは乱暴だと思います。
第三者を現場日に引っ張って来るために、理解させ、納得して
もらうための「共通の」言葉はあると思うのです。



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