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[762] 研修会 報告返信 削除
2002/2/22 (金) 02:09:21 わんこ
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ひろせさんの招待で すみだトリフォニーホールに行って
きました。内容は

新日本フィル
指揮 ゲルハルト・ボッセ

ウエーバー   : 歌曲 「オベロン」序曲
ベートーベン  : 交響曲第2番
メンデルスゾーン:「ワルプルグスの第1夜」

独奏 小川 明子(アルト) 畑 儀文(テノール)
   井原 秀人(バリトン) 小原 浄二(バス)


寝不足+ビールで ウエーバーとベートーベンは 睡魔との
闘いになってしまいました。
先日のハミングホールの都響にくらべて 明らかにホールが
いいのが分かります。都響の演奏が可哀想なくらいでした。
ホールって本当に大切なんですね。聴く場所も含めてマニア
になりそう。多くのホールを経験したい。

トリフォニーホールは 高音の伸びがサントリーホールみたい
にはありませんが 広大な空間が 低域の自然な伸びと
弦のささくれ立たない優しさが感じられます。
ハミングホールのピッコロみたいに 特定の楽器が目立つことも
なく、金管木管がうるさくなく溶け合います。
低位は生らしく それほど明快ではありません。

最初の2曲は寝不足を後悔しまいた。席は、21列目の
ど真ん中 いつもの 最高の最高の席に座れます。
これが 休憩の後の 合唱曲で 炸裂しました!

ワルプルギスの第1夜 は 文豪ゲーテの異教への関心
をテーマにした 異教徒とキリスト教との争いを表している
そうです。異教徒は ドルイド教 と言われ 怪しい儀式を
行います。 それに翻弄される一般市民でしょうか。
バリトンの人が異教徒の代表となって唄います。声量大。
バスの人は極めて上手い。

小冊子に物語の概略と 唄の訳が書かれていて 見ながら
鑑賞しました。

合唱曲は殆どはじめてです。こんなに 素晴らしいものだとは
思いませんでした。

オーケストラ60余名 その後ろに男性30名女性40名
そしてオケの前の指揮者の横に 独演者が4名
朗々とホールを響かせます。PA一切無し。

オーケストラは 素晴らしい帯域バランス。ローエンドの伸び
大太鼓の快感、弦のとろける様なハーモニーと イヤミのない
木管 金管。 ノリノリの合唱と ソロのバランスの良さ。

曲は分かりやすく 説明があるので 情景が想像できる。

果たして オーケストラにプラスされた70名の合唱と
ボーカル。声が好きで オーディオでも喜んで聴きますけど
圧倒されました。席が良いので パーフェクトなオーディオ的
快感もあります。ツイーターがうるさいシステムなんて 却下
(今日ツイーターのコンデンサーを小さくしました)
ってくらい しなやかで やさしく 漂います。
大迫力で渾然一体となった 芸術の波に 翻弄されました。
普通のオーケストラの数倍の迫力です。
この大編成のライブが S席6000円とは 申し訳ない
くらいです。

宗教心は無いんですけど 曲の根底にある 異教徒の儀式の
恐怖から感じさせられる キリスト教への想い。人間って
弱いの?と問いかけてくるように感じました。
ちょっとジワーンときてうるるになってしまいました。

私 声が好きです。体全体を共振させて ホールの反響と
共鳴する。参った


早速CDでこの曲を聴きたくなりました。もしご存じ お薦め
のCDがありましたら ぜひともお教えください。

今度はオペラも経験したいです。

大変 素晴らしい経験をさせてもらえました。ひろせさん
いつもありがとうございます。

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