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[9862] Re:負荷抵抗の切り替え返信 削除
2015/8/3 (月) 22:29:11 ED
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▼ わんこさん

> 負荷抵抗の切り替え これはオリジナルの状態で3Ω
> 10Ω 40Ωとあったのと同様な仕組みでしょうか?


MCトランスは1次側(入力側)と、2次側(出力側)に分けて
考える必要があります。

この場合は、1次側に接続するMCカートリッジの出力インピー
ダンスの値を示しています。

MC専用トランスでしたら、DL103の出力インピーダンスは40Ω、
AT33PTGは10Ωなので、これに合わせて1次側巻線を選択する
と設計どおりの特性が得られるはずです。

ところが、MCカートリッジのインピーダンスは20%位の個体差
があったり、トランスも設計時に基準にしているカートリッジ
によって特性が変わるので相性の問題が発生します。

それを上手く補正する手段として、MCトランス2次側の負荷抵抗
(負荷インピーダンス)を切替えられるように改造しました。

トランスのインピーダンスは相対的なもので、2次側の負荷を
半分にすると、1次側の適正インピーダンスも半分になります。

通常は、MCトランスの2次側には抵抗は接続されていなくて、
EQの入力抵抗(わんこさんのEQは51kΩです)が負荷インピー
ダンスになります。

今回の改造では、MCトランスの2次側に270kΩ、120kΩ、47kΩ
をEQの入力抵抗とパラに接続するようにしたので、トータルの
2次インピーダンスはそれぞれ43kΩ、36kΩ、24kΩになります。

音質の傾向としては、2次インピーダンスを低くするほど帯域
が狭くカマボコ状になって、高域のキツさが抑えらえて低域が
締まったように聴こえます。

ただし、2次インピーダンスを低くするほど、音の生気が無く
なりヌケも悪くなるので、どこでバランスさせるかを探る必要
があります。

ちょっと理屈が過ぎたようですが、新しく付けた音質調整機能
を弄って、わんこさんシステムの最適ポイントを見つけて遊ん
でください。

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