| ▼ わんこさん
> 負荷抵抗の切り替え これはオリジナルの状態で3Ω
> 10Ω 40Ωとあったのと同様な仕組みでしょうか?
MCトランスは1次側(入力側)と、2次側(出力側)に分けて
考える必要があります。
この場合は、1次側に接続するMCカートリッジの出力インピー
ダンスの値を示しています。
MC専用トランスでしたら、DL103の出力インピーダンスは40Ω、
AT33PTGは10Ωなので、これに合わせて1次側巻線を選択する
と設計どおりの特性が得られるはずです。
ところが、MCカートリッジのインピーダンスは20%位の個体差
があったり、トランスも設計時に基準にしているカートリッジ
によって特性が変わるので相性の問題が発生します。
それを上手く補正する手段として、MCトランス2次側の負荷抵抗
(負荷インピーダンス)を切替えられるように改造しました。
トランスのインピーダンスは相対的なもので、2次側の負荷を
半分にすると、1次側の適正インピーダンスも半分になります。
通常は、MCトランスの2次側には抵抗は接続されていなくて、
EQの入力抵抗(わんこさんのEQは51kΩです)が負荷インピー
ダンスになります。
今回の改造では、MCトランスの2次側に270kΩ、120kΩ、47kΩ
をEQの入力抵抗とパラに接続するようにしたので、トータルの
2次インピーダンスはそれぞれ43kΩ、36kΩ、24kΩになります。
音質の傾向としては、2次インピーダンスを低くするほど帯域
が狭くカマボコ状になって、高域のキツさが抑えらえて低域が
締まったように聴こえます。
ただし、2次インピーダンスを低くするほど、音の生気が無く
なりヌケも悪くなるので、どこでバランスさせるかを探る必要
があります。
ちょっと理屈が過ぎたようですが、新しく付けた音質調整機能
を弄って、わんこさんシステムの最適ポイントを見つけて遊ん
でください。
|
|