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[1955] 蘇るECMのAEC返信 削除
2003/11/23 (日) 15:29:57 わんこ
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休みなので久々に昼間聴いた。

先の展覧会の絵 スーパーアナログの素晴らしい音と
音場に痺れていたけど、何だか体の中ではまだ足りない。
満たされない。心の中から聴きたいのはこの音楽でない
のでは?と感じだした。
昔聴いていたレコードを持ち出した。

音の良さ 好みでは ECM。
50年代後半から60年代のメインストリームばかり
じゃなくて 前は こんなのも聴いていたんだ。
ジャズと言ったら ビルエバンス みたいなサロン音楽
ばかりじゃ おかしいよね。50年代後半の黄金時代の
ともちょっと違う雰囲気。

で、アートアンサンブル・オブ・シカゴ(略してAEC)

ジャズの手ほどきをしてくださった K先輩のお気に入りで
当然私も気に入った。型どおりのジャズでなく炸裂しつつも
カッコウ良い。フリーほど難しくなく乗りも悪くない。
結構重いのも多いけど。

音がまた鮮烈だった。AECは80年代になってECM
にうつり 独特のパーカッションが冴え渡ったと思う。
フェイスペインティングしたステージの面白さはレコード
では伝わらないけど、聴けば分かる。
同じ時代の日本の歌謡曲がまるでAMラジオに聞こえる
くらいの違いだった。

最初は 真ん中のレコード。アーバンブッシュマン
ライブ。2枚組最後の盛り上がりが素晴らしい。ノリノリ。
鳥肌がたつ。CDもあるけどどうしてもレコードがいい。
何か? 高域の張り出し 入れすぎ? 荒さ いや
カートリッジの個性を楽しんでいるのかもしれない
(これは SPUでは 聴かない シュワーっと弾ける
 パーカッションが今ひとつ)

どんどん 乗ってきた。クラッシックのお上品さとは
違う。そうだ これだ!(注 飲んではいない)

その後 右の THE Third Decasde
これまたいい。部屋の空気が変わる。
シンセサイザーが流れ 心地よい音で 包んでくれる。
プログレみたい と思いきや 出てくる本性。
それにしてもパーカッションの音がいい 上手い。
この為に買う価値あるレコードだ。
この人達クールで凄く頭がいいと思う。
買うならこれが無難かも。

そして 80年のFull force
久々に聴いたけど1曲目は最後の3分まで聴けた(笑)
裏面はミンガスへ捧げるはもの悲しいし、フルフォースは
途中で挫折した。
k先輩と話しあった。ウッドベースのリアルな録音は
どれだ? 部屋に持ち込んで弾いたのと比べてみたり。
このFull force の録音は 私たち二人が一番リアルに
録音されていると一致した。
今聴けば 明るい ピチカートたっぷりの音。
気持ちいい。痺れる。スタジオ録音と言ったら
これくらいの音で聴かせて欲しい。
先のスーパーアナログから聴き続けても違和感も
ないし、音も劣化も感じない。この当時のECMの
録音はかなり良いと思う。そしてレコードの音
これまたこの当時からこんなに良い音がしていたんだ
と再確認した。現在の録音でCDでこの音を出そうと
したら大変だと思う。録音のやり方なのか 音造りの
セッティングなのか、分からないけどこの音がいい。
高域なんて水しぶきが飛んでくる。

音量が出せないで控えていたAECだけど
たまに没頭して戦闘モードで聴くにはこれがいい。
オーディオの為にクラッシックの音楽を聴いている節も
あるけれど、そのためにこのAECの音が弱々しく
なったらつまらない。

カウントのA7で聴いたら 高域の伸びは足りなくても
我が家のこの音と太さが全く違うだろう。たぶん
コーヒー代だけで申し訳ないと思ったに違いない。
今の我が家の音と、体に感じるエネルギーが違う。
低域の伸びやかさ音の速さ そして強さが違う。
音量を同じにしたら近づくだろうか・・

解像度が高くたって感動できれければ意味がないだろう!

AECを大きめの音量で聴いてノックアウトされ
たいと思った。

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