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[5253] 強力電源 KT−88!返信 削除
2008/1/16 (水) 23:27:58 kitatanuki
__ / __

理論に詳しいアンプ製作者の皆さんは、「真空管アンプは
B電流が少ないので、電源を大きくしても無駄」と口を揃え
ます。
我らがわんこさんも、たしかmeiteiさんの解説で「納得」し
てしまって、電源の大きさには興味を失くしてしまったみた
いです。しかし、真空管アンプといえども電源のゆとりは
必ず効果があると信じて疑わず、理論を振り回されても、自
分で挫折してみないと納得しないのが、私の頑固なところ。

いつか、大型電源トランスの球アンプを作ってみたいと思っ
ているのですが、時間がないのが悩みです。
ヤフオクを覗いていたら、わんこさんも球イコライザーを使
ったことのある「雅琴」という中国メーカーのアンプが目に
止まりました。型番は、MC−100B。

写真のとおり大型の電源トランスが2個も使われて
いて、重量が25.5Kもあるという、笑っちゃうくらい物量を
投入したシロモノ。シャーシーは金メッキで、カバーはアル
ミと鉄でさながら鉄仮面のバブリーな雰囲気。
RCA端子は金メッキ、スピーカー端子は秋葉原で1個1000円
もする高級品です。
取引評価欄で、同社の別のアンプがすこぶる好評価なので、
ダメモトのつもりで落札しました。新品で68K円ですから、
金メッキの豪華なシャーシーと大型電源トランスだけでも
いざとなると流用可能かと。

真空管は当然中国製ですが、どれがどこと指定してあって、
ペア特性がとってあると想像でき、付属品なども至れり尽
くせりで、ちょっとびっくりでした。



[5254] 強力電源 KT−88!返信 削除
2008/1/17 (木) 00:47:35 kitatanuki
__ / __

さて、かんじんの音はどうか。
電源の強力さは音に見事に表れています。
中高音はストレートにくっきり。低音も真空管のアンプに
多い引きずる感じがほとんどありません。
音場感の奥行きが深く、電源コードの太さや極性にも敏感
な点は、まるで半導体アンプのようです。前の中国製アンプ
は、電源はごく普通で音も普通でした。
このアンプの出力は、ULで60W×2、3結で30W×2ですが、
3結の方がストレートで曖昧さがありません。

しかし、とうてい音楽を楽しむには物足りません。
音が円熟していず、生硬なのです。高音の伸びやツヤも足り
ません。安物のアンプにありがちな音の出方です。
このままでは、多分、真空管を交換するのはもちろん、出力
トランスやコンデンサー交換をせねば、使える音にはならな
いような気がします。いや、もっと大改造が必要?

エージングで劇的に音質が改善されるようにも思えません。
勉強のため、今度meiteiさんの標準的なKT-88アンプ、お貸
し出しお願いします (>_<)




[5256] 祝!強力電源 KT−88ご購入返信 削除
2008/1/17 (木) 09:55:09 わんこ
__ / __

▼ kitatanukiさん

おはようございます。
私が買った 激安フォノイコライザーの出品者から
買われたんですね。

新品で64K円とは 激安ですね。
我が家でユーキンのフォノイコライザーは プリアンプとしても
相当使えると思いました。品位等は部品を換えると
良くなりそうでした。
本当にコストパフォーマンスが高い。

中国製品はダメ 確かに信頼性で酷いのがあるみたいですが
自腹を切って使ってみてのインプレ 評価したいです。

> さて、かんじんの音はどうか。
> 電源の強力さは音に見事に表れています。
> 中高音はストレートにくっきり。低音も真空管のアンプに
> 多い引きずる感じがほとんどありません。


おおkitatanukiさんの目に適うとはかなりよさそう。
ところで SPはどちらですか?
NS−1000Mですと 低域が締まっていますので
我が家の4338だと緩く感じるかもしれません。

NFもバッチリかかっているみたいですが NFの
調整とかは出来る仕様になっていないのでしょうか?
前のオーディオスペースでは変更できましたが。

> 音場感の奥行きが深く、電源コードの太さや極性にも敏感
> な点は、まるで半導体アンプのようです。前の中国製アンプ
> は、電源はごく普通で音も普通でした。


う〜ん、極性にも変化しますか?
う〜ん う〜ん ・・


> しかし、とうてい音楽を楽しむには物足りません。
> 音が円熟していず、生硬なのです。高音の伸びやツヤも足り
> ません。安物のアンプにありがちな音の出方です。
> このままでは、多分、真空管を交換するのはもちろん、出力
> トランスやコンデンサー交換をせねば、使える音にはならな
> いような気がします。いや、もっと大改造が必要?


私の数少ない経験からですが、真空管アンプは エージング
がかなり有るみたいです。球自体が 高熱になりますので
その様な構造になっているのではないかと思います。

最低でも100時間 使ってみてから判断していただきたいです。

私の300Bのアンプでは 前段のWEの418Aが
強烈な音だったのが 1ヶ月経って相当滑らかになった
様に感じていますので。

> エージングで劇的に音質が改善されるようにも思えません。
> 勉強のため、今度meiteiさんの標準的なKT-88アンプ、お貸
> し出しお願いします (>_<)


meiteiさんのKT88アンプは音が素直系です。
我が家の6CA7ppにくらべて優しいけど力持ち
6C33CのOTLよりずっと低域が締まり
最低域の馬力があります。
ただ 問題は 中低域から中域の弾み みたいなのが
足りないのです。
いずれにせよ 改造とかしないでまず使ってみてください。
そして 我が家でも聴かせてください。

またオフしましょう(^_^)v


>


[5255] Re:強力電源 KT−88!返信 削除
2008/1/17 (木) 08:33:47 meitei
__ / __

▼ kitatanukiさん

横レス、失礼いたします。

以前に、どう言うお話をしたかの記憶がはっきりしないのですが
真空管アンプと電源容量についての話題に反応いたしました。

まずは真空管・出力管には「最大定格」が規定されていて、これ
を超える電力の負荷は管球の寿命の短縮、破損事故を招来します
ので、最大電圧もバイアス設定もこれを超えないように設計され
ていると思われます。それ以上の電源の余裕は「過剰」ではあっ
ても、音質向上に寄与するのかどうか、大いに疑問であります。

出力トランスの性能(容量/周波数特性)とか出力管の回路形式、
あるいは、ダンピング・ファクター/NFBの設定の方が音質に効い
てくるのではと愚考します。

>しかし、真空管アンプといえども電源のゆとりは
>必ず効果があると信じて疑わず、理論を振り回されても、自
>分で挫折してみないと納得しないのが、私の頑固なところ。


経験とそれからフィードバックされた、それぞれの確信と言うの
は貴重ですけど、オーディオの音と言うの一瞬ですので客観評価
は難しく、聴感上の「錯覚」が混入する事が避けられません。

もとよりオーディオアンプと言うのは電子回路ですので、電子工
学上の増幅理論の産物だと思います。物理法則からは逃れられま
せんので、なんらかの理論的な裏づけなしで「強力電源→高音質
アンプ」と言うのは受け入れにくいと感じています。

私自身、少年の頃にアマチュア無線の電話級の国試受験準備に電子
工学の最初歩を独学しただけの素人で、電子回路、交流理論はチン
プンカンプンなのですが、オーディオで「経験が全て」と言うのは
疑問に思っています。音質には説明できる科学的根拠が存在してる
と信じています。

今は手許に資料がないのですが、話題の自作KT88アンプは設計の
狙いが低域の制動力を狙ったものではないようです。NFBは大きく
設定されていませんので、ストッピング・パワーについては期待
できないのではないかと危惧しています。小型低能率SP(確かBO
SE121)を駆動する事を念頭に置いた設計だったと記憶しています。




[5258] レスをどうもです返信 削除
2008/1/17 (木) 10:42:50 kitatanuki
__ / __

▼ meiteiさん
▼ わんこさん


さっそくレスをありがとうございました。
30時間くらいはエージングしましたが、新品状態からの
音の変化もドキドキもので楽しいです。
もっと辛抱強く鳴らしてみますが、好きな音に変化してく
れることを神に祈ってます。
低音が締まって聞こえるけど、もしかしたらNFが強くて
超低音が聞こえてない?
簡単にNF調整はできませんが、回路図が付いているので、
いじることは容易にできそうです。
結合コンデンサーは、青くて薄いキャラメル型。まずこれ
を替えてみたいです。

meiteiさんのアンプに半導体アンプのような低音を求める
つもりはないですが、真空管アンプとして必要な表現力を
備えているので、教科書になります。

理論に詳しくないので、技術的な議論は避けさせて貰いま
すが、正直、技術屋さんの理屈は半分しか信じていないの
です。頑固を通り越して、こうなると頑迷です。

例えば信号ケーブルの太さの問題。理論的には、信号ケー
ブルに余り太いのは無意味なはずです。しかし、実験して
みると法外に太い信号ケーブルが好結果を生むケースが
しばしばあります。
それと、あるメーカーが小型回路基盤を開発したときの事
ですが、開発者は、電流を食わない回路にしたので、小さ
な電源で足りるのがウリだ、と言っていました。

しかし、完成後、しばらくして話を聞いたら、やはり
大きな電源の方が音がよいことが分かったので、完成品
では大きな電源をブロックごとに搭載したと言っていま
した。
技術系の大学を出た専門家ですらこうなのですから、アマ
チュアが理屈を蹴飛ばして常識外のトライをするのも、許
されるのではないかと思う次第です。


[5264] やっぱりダメみたい(>_<)返信 削除
2008/1/20 (日) 10:58:18 kitatanuki
__ / __

かれこれ100時間近くエージングしたと思いますが、結果
はどんどん悪い方向に!
当初は、荒削りでいくらかはエージングでよくなる可能性も
期待していたのですが、時間がたつほどに角がとれてきたら、
ちょうどヘッドの磨耗したテープデッキみたいに、ピラミッ
ド型に聞こえます。高音は全然切れ込みません。
1000Mでもそうですが、4343だとまるで締まらなくなるので、
ついに、たまりかねてASHLYに戻して日曜朝のFMをかけてい
ますが、これだと雄大かつ繊細にリヒャルトシュトラウスが
鳴っています。
どこがいけないのか、詳しい人に回路を見てもらうつもりで
すが、やっぱり値段が値段ですからね。
例えば出力トランスなど、図体は大きいけれど内容物は充填
ピッチで大きさを稼いでいるとしても不思議はありません。
わんこさんに聞いてもらうまでもないので、どこかにしまっ
てあるタンゴの出力トランスを探し出さねばと・・。

典型的な安物買いの銭失いですナー。
とはいえ、中国のにわか成金が喜びそうな金ぴかのシャーシ
ーと電源トランスだけでも、国産品だと10万はするでしょ
う(負け惜しみですが)。


ん。


[5261] Re2:強力電源 KT−88!返信 削除
2008/1/17 (木) 12:01:53 わんこ
__ / __

▼ meiteiさん

こんにちは。
参加ありがとうございますm(_ _)m

> 以前に、どう言うお話をしたかの記憶がはっきりしないのですが
> 真空管アンプと電源容量についての話題に反応いたしました。
>
> まずは真空管・出力管には「最大定格」が規定されていて、これ
> を超える電力の負荷は管球の寿命の短縮、破損事故を招来します
> ので、最大電圧もバイアス設定もこれを超えないように設計され
> ていると思われます。それ以上の電源の余裕は「過剰」ではあっ
> ても、音質向上に寄与するのかどうか、大いに疑問であります。


私の想像ですが、kitatanukiさんは バイアスやB電源の電圧を
いじろうとしているのではないと思います。
電源の余裕みたいなのを求めているのでしょうか。

それで 今回電源トランスが左右に分かれている 即ち
モノブロック的良さと、「余裕」 みたいなのを期待されたのでしょう。

> >しかし、真空管アンプといえども電源のゆとりは
> >必ず効果があると信じて疑わず、理論を振り回されても、自
> >分で挫折してみないと納得しないのが、私の頑固なところ。


ここで、電源のゆとりについて どう対策されるか見たいです。
後は こういった 改造 改悪? がkitatanukiさんの趣味
ですので、私は 遠くから暖かく見守ってあげるのが良いと
思います(^_^;)
また 私も急に 猛犬になってかぶりついたりしますが、
その様な役割をやってくれるkitatanukiさんには感謝しています。
meiteiさんも どうぞ 加わってくださいm(_ _)m



[5262] Re3:強力電源 KT−88!返信 削除
2008/1/17 (木) 12:39:40 meitei
__ / __

▼ わんこさん、kitatanukiさん、どうも。

論争に参加させて頂いて、楽しませていただいております。
十分に注意してるつもりですけど、気に障る表現がありまし
たら、決して本意ではありませんので、ひらにご容赦下さる
よう、お願い申し上げます。

私も中途半端な知識でお恥ずかしいのですが、世代の特徴
なのか「科学する少年」を志向していましたので、音の変化
の裏付けとなる理屈とか物理的論拠を、ついつい求めてしま
います。これも趣味上の嗜好に過ぎないのかも知れません。

今回のアンプは同一シャーシながら、左右別電源で組まれて
いる構成のようですので、左右のセパレーションは単独電源
と比べると、相当に有利だと思います。見晴らしの良さとか
音場感、奥行き表現にメリットが大きそうで、興味深々であ
ります。

KT88アンプの比較試聴レポートを楽しみにしております。



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