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[7333] KT88 PP アンプのソケット交換完了です。返信 削除
2009/11/8 (日) 08:36:30 こいし
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わんこさん,meiteiさん

わんこさんからお預かりしました那須さんKT88アンプですが
ソケットの接触不良が起こっているようでしたのでソケット
交換を行いました。

まずは組みあがりましたので一報まで。



[7334] Re:KT88 PP アンプのソケット交換完了です。返信 削除
2009/11/8 (日) 22:25:24 わんこ
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▼ こいしさん

古くなった配線を全部やり直してくださるとおっしゃって
いましたが もの凄くキレイな仕上がりですね。驚きました。

ソケットが接触不良でKT88が片方作動しないのが
ありましたが、ソケットまで交換していただきとても
嬉しいです。

しかし キレイな配線ですね・・・(*^_^*)

音の方が違いがありましたでしょうか?
その辺も お時間が有るときにお聞かせください。

誠にありがとうございます。




[7335] 配線のモデファイ返信 削除
2009/11/8 (日) 23:16:23 わんこ
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昔に カップリングコンデンサーを交換した時がありました。

その時の様子

http://www10.atpages.jp/wanko2/FBBS/cyclamon.cgi?tree=s3038#3038

ラグ板を設置され アースもまとめられ 凄くスッキリと
まとめてあるのが分かります。
こいしさん まめ と言うか 器用と申すべきか
美しい仕上がりですごいです。



[7343] Re:配線のモデファイ返信 削除
2009/11/9 (月) 22:49:01 こいし
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▼ わんこさん

凄くスッキリというのが重要です。

これは各信号のループを出来るだけ小さくすること、
出来るだけ最短になるようにすることを積めていくと
このようになってきます。

そして、これはノイズの少なさや混濁感の無さ、音抜けの
良さにつながりますが、それが試聴で判るレベルか否かは
微妙なところです(笑)。


[7336] Re:KT88 PP アンプのソケット交換完了です。返信 削除
2009/11/9 (月) 18:21:32 meitei
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▼ こいしさん

おおー。配線の仕上がりの見事さに驚きました。美しいです。

終段の部分(自己バイアス&3結)はそのまままに、位相反転
段を改良されたのでしょうか? 改変の詳細と試聴レポートを
楽しみにしております。


[7337] 組立まで1返信 削除
2009/11/9 (月) 21:42:54 こいし
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先週にお電話でお話を伺ったときはオリジナル通りを
希望されていると感じましたので、部品の再利用を前提に
一つずつ丁寧に外してはフォーミングを行いテスターで
抵抗値などを測りながら分解しました。
写真はすべての部品を外してシャーシの清掃を行った後で
トランス類を再装着した時になります。


[7338] :組立まで2返信 削除
2009/11/9 (月) 21:51:00 こいし
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次にすべてのトランスと大きなブロック型の電解コンデンサを
装着しました。ブロック型の電解コンデンサは今では
入手することが困難です。これは同等品は手に入りますが
外形および大きさが小型化されているため現行品では
外観の見てくれが悪くなります。
やはり真空管アンプは見ても楽しめる物なので、これは
再利用しています。まっとうに言えば電解コンデンサは
寿命がありますので交換したいところですがやむ終えません。
容量的には劣化は見られていませんでしたので、日ケミは
良い物だと思いました。

AC電源周りの配線と出力トランスの2次側(スピーカ側)の
配線も行っています。今回はOFC線を使って見ました。
これは真空管オーディオフェアでアストロさん?の内部が
OFC線で非常に綺麗でしたので影響されました。
音質的な意味は感じていません。




[7339] 組立まで3返信 削除
2009/11/9 (月) 21:59:51 こいし
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接触不良を起こしていたソケットです。
タイト製で金メッキされたものなのですが、
ご覧のような状態です。

これを磨ければ良いのですが金メッキなのに?
どうしてといった感じですね。

今回は以下のソケットを使いました。
MT管:QQQ製(日本製)になります。

GT管:LUX純正ソケット(LX33から)になります。
ソケットのコネクタ部分の作りがLUX品は良く出来ています
。また耐圧が500V取れます。

今回のB電圧が300V程度であれば同様の構造を持つオムロン
の産業用ソケットを使えますが耐圧が足りませんので
再利用になりますがLUXを使いました。
この二つのコネクタの差異としてはソケット裏側の各端子
の距離がLUX製の方が空いている(耐圧が取れる)ところに
あります。


[7340] 組立まで4返信 削除
2009/11/9 (月) 22:10:00 こいし
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B電源の配線まで終えたところになります。
この那須さんアンプは倍電圧整流を採用しています。
記事の回路では耐圧250V100uFの2階立てになっていますが
この場合100KΩから300KΩ程度の抵抗を各コンデンサに付けて
二つのコンデンサにかかる電圧を等しくする工夫が必要ですが
記事回路にはありません。mieteiさんも気が付かれていますが
耐圧450Vの物を贅沢に使われていましたので、そのまま
使いました。

電源部ではダイオードは今回ファーストリカバリー品に
替えてました。留意点は普通のダイオードから応答性の
速いダイオードに変更すると10V近くB電圧が上がることに
あります。そのかさ上げ分の耐圧があるコンデンサを
使うことが必要です。




[7341] 組立まで5返信 削除
2009/11/9 (月) 22:24:19 こいし
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今回のシャーシはブロックコンデンサと真空管の二つの
サブシャーシの構造を持っています。
真空管周りの配線が完了したところになります。

私のスタイルになりますが、
シングルアンプではラグ板とソケットの足を使って組み立て
ます。これは部品数が少ないこと、電源および信号の各ライン
はソケットに部品を取り付けるように組み立てることで
結果的に理想的になることが理由です。

一方、PPアンプはシングルに比べて出力が倍増しますので
放熱を考え、大きなシャーシにゆとりを持った配置になります。
また、部品点数も単純にシングルの2倍となり配線も複雑に
なります。
そのため、配線と部品を分けて実装するようにしています。
特に初段および位相分割段を一枚のラグ版?を使います。
このようにすると部品と配線が分かれますので作業も
しやすくなり失敗も防げます。

今回はVOLおよびカソードバイパス用の電解コンデンサ、
出力管の自己バイアスの電解コンデンサを交換しました。
容量はオリジナルと同容量のもの(470μF)が無いので
手持ちの100μFに変更させて頂きました。
電解コンデンサの耐圧はリプルを含みますので
オリジナルはバイアス41Vに対して50V品を使っていますが
これはいけません。41Vに対して2倍の耐圧が必要になります。
また真空管の配置ですが今回はシンメトリーにしました。
左から、12AU7-12AX7-12AX7-12AU7となります。


[7342] Re:組立まで6返信 削除
2009/11/9 (月) 22:41:25 こいし
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写真は完成まで後一歩のところになります。

各配線について書きます。
青色の配線はヒータ配線になります。
初段および位相反転段が共通で12.6Vとして使っています。
このヒータはシャーシGNDに落としてあります。
出力管は6.3Vで2本ずつの2系統で配線しています。
こちらは出力管の自己バイアスを持ちたヒータバイアスを
掛けています。このようにするとノイズが減りSNが向上します。

シャーシGNDは電源トランス右下でチョークの配線近くのラグ
板になります。ネジは電源トランスを利用している所です。

電源とGNDラインです。こちらは黒と赤線を使っています
(写真では赤線はまだ未配線です)
左上の電解コンデンサからの黒線はラグ板の左側に接続
されています。中央がシャーシに落ちています。
右側の端子から出力段およひ初段に別に黒線が接続されます。
初段へのグランド線は黒白線の下に隠れています。

また、園芸用の銅線を用いたアースラインが電源の
電解コンデサ部分と出力管の部分などに用いています。
これは銅線を磨いた後でさびないように半田メッキして
用います。
以前はメッキ線を使っていましたが、こちらの方が音抜けが
良く感じましたので継続して使っています。

配線はベンデルです。これはオーディオ専科扱いです。
理由は入手性と耐圧(1000V)です。やはり途中で
足りなくなったときに違う銘柄(色合い)にしたくないです。



[7344] KT88 PP アンプの音色変更返信 削除
2009/11/9 (月) 23:45:45 こいし
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▼ わんこさん,meiteiさん

今回は純粋なオーバホールとして取り組んだこと、基本線は
わんこさんが気に入られているようでしたので元に戻せる
ことを条件としましたので回路方式は同じになってます。

回路構成は、初段+ブーストラップPK分割によりゲインと
位相分割を行い、出力管KT88の3結をドライブします。
また、初段とPKは直結構成で、かつゲインをPKに持つため
定数は計算から求める必要があります。各抵抗値も誤差が
5%未満でしたので再利用しています。

音色は回路でも部品でも変わります。
今回は抵抗値と動作点はほぼ変えていないのですが
コンデンサの容量と銘柄は異なります。

これがすべてという訳では無いと考えますが、
第一印象です。
音場は音は前に出る方向で広がりは少ないように思います。
ピアノは格別に良いです。一つ一つの音がハッキリして
鍵盤が見えるかのように思えました。

また、オーバホール前は音量が小さいと薄いシート越しに
聞こえる感じがありましたが、これは無くなっています。

音量を上げても音に歪感が出ず安心して聞こえるところは
オーバホール前と同様に素晴らしくです。

ただ回路的には低域は伸びていません。これはオリジナルの
回路でそのように読み取れます。この欲張らないまとめ方
をすると、ある低域までが混濁感なく音に芯が残って
返ってしっかり出ているように聞こえスッキリ感さえ
感じさせられます。
もっとドロドロした最低域が出ても良いように感じました。
ここは非常に難しいところで使うスピーカのよっても
印象が大きく異なります。

お電話でお話させて頂いたところ、好きにしてよいとの
ことでしたので、やはりもう一つ伸ばすことにしました。

オリジナル回路のポイントです。
・ブーストラップの0.47uFがこのアンプの最低域を決めます。
・上記の容量の1/10をカップリング容量(0.047uF)です。
・初段および出力段のバイパスコンデンサは容量を大きく
 (470uF)しています。
・高域はNFBに補正を入れています(150PF)。
 これは記事からFX40の250KHzあたりの暴れ補正とあります。

以下のように変更しました。
・ブーストラップ容量(0.47uF→0.94uF)
・カップリング容量(0.047uF→0.11uF)で
 かつフィルムからメタライズフィルムに変更
・出力段バイパス容量(470uF→100uF)
・NFB補正(150PF→82PF)で双信マイカに変更

NFB補正は低域を延ばしたので、バランスを取るためと
思っていた以上に高域が綺麗なので高く(少なく)しました

後は初段の容量と何を使うで迷っています。
シングルアンプのような周りの雰囲気感なら
BGの100uFが良かったですがピアノが少し響き過ぎて
オルガンのようになるのが気に入りません。
容量的には100uF〜180uFが良いようで、それ以上大きく
すると低域のどこかに段つきが出ます。
ここは自然に減衰する感じでつなげないとソースを
選びます。

日曜日は以下の組み合わせを行い丸一日を過ごしました。
・初段100uF,220uF,470uF、銘柄は4種類
・ブーストラップ0.47uF、0.94uF
・カップリング0.047uF,0.22uF.0.11uF
・出力100uF

総当りで10時間くらいです。


[7345] Re:KT88 PP アンプの音色変更返信 削除
2009/11/9 (月) 23:53:03 こいし
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本日の内部です。


[7346] Re:KT88 PP アンプの音色変更返信 削除
2009/11/10 (火) 11:17:33 わんこ
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▼ こいしさん

詳細な説明と画像 誠にありがとうございます。
配線を順に追って説明してくださっているので 最初に電源
それが色分けされて配線されているんだなぁ とか
ppでシングルと違う部分 耐圧の関係 勉強になりました。
オリジナルの回路を尊重し それで必要なところだけパーツを
モデファイ ダイオードに関しては進歩を取り入れる
何てステキなリペア&モデファイなのでしょう!


> これがすべてという訳では無いと考えますが、
> 第一印象です。
> 音場は音は前に出る方向で広がりは少ないように思います。
> ピアノは格別に良いです。一つ一つの音がハッキリして
> 鍵盤が見えるかのように思えました。


> また、オーバホール前は音量が小さいと薄いシート越しに
> 聞こえる感じがありましたが、これは無くなっています。


音に関しては 配線があれだけ違うと変化も想像以上であると
思います。
小音量でもやがかかっているような音 若干引っ込む音が
減ったのは 望む方向です。
それと ピアノの音が良い これは ppアンプの場合 調整が
悪いと響きが減ったり 変な音になりがちです。それどころか
音が良いと言えるのは相当まとまっていると思います。


> 音量を上げても音に歪感が出ず安心して聞こえるところは
> オーバホール前と同様に素晴らしくです。


無帰還シングルアンプはパワーの制限が多いことがあるでしょう
けれど 音数が多く 音が大きくなったときに若干混濁したり
うるさくなることがあるのですが 良くできたppアンプは
そこに余裕が感じられると思います。

シングルアンプとppアンプと両方持って楽しみたいのは
この基本的音味の違いもありますよね。

> ただ回路的には低域は伸びていません。これはオリジナルの
> 回路でそのように読み取れます。この欲張らないまとめ方
> をすると、ある低域までが混濁感なく音に芯が残って
> 返ってしっかり出ているように聞こえスッキリ感さえ
> 感じさせられます。
> もっとドロドロした最低域が出ても良いように感じました。
> ここは非常に難しいところで使うスピーカのよっても
> 印象が大きく異なります。


私のモデファイ前の印象は少し違いまして、最低域 特に
80Hz以下の音はシングルアンプに比べてとても良く出ている
と感じていました。五嶋龍さんの CDの3曲目のパイプオルガンが
私のアンプの中で最も良く再生されていました。

低音のカップリングコンデンサーによる音の違いは
私も300Bシングルで経験しました。容量を増やすと太い低音に
なりますが 若干癖がでたりすることでしょうか。

> お電話でお話させて頂いたところ、好きにしてよいとの
> ことでしたので、やはりもう一つ伸ばすことにしました。


おおっ これは楽しみです!
こいしさんのSPはJBLの軽いウーファー 私のは
アルテックの軽いウーファー 似ている傾向ですので
アンプの感じ方も似ていると思います。

> 以下のように変更しました。
> ・ブーストラップ容量(0.47uF→0.94uF)
> ・カップリング容量(0.047uF→0.11uF)で
>  かつフィルムからメタライズフィルムに変更
> ・出力段バイパス容量(470uF→100uF)
> ・NFB補正(150PF→82PF)で双信マイカに変更


ブーストラップのコンデンサーの増大は低音の特性の
違いでしょうか。カップリングコンデンサーも
同じ狙いでしょうか。

> NFB補正は低域を延ばしたので、バランスを取るためと
> 思っていた以上に高域が綺麗なので高く(少なく)しました


高域の補正を減らし 素直に伸ばしたのでしょうか。

> 後は初段の容量と何を使うで迷っています。
> シングルアンプのような周りの雰囲気感なら
> BGの100uFが良かったですがピアノが少し響き過ぎて
> オルガンのようになるのが気に入りません。
> 容量的には100uF〜180uFが良いようで、それ以上大きく
> すると低域のどこかに段つきが出ます。
> ここは自然に減衰する感じでつなげないとソースを
> 選びます。


ブラックゲートのコンデンサーはそんなにピアノが響く
んですね。う〜ん 興味があります。

コンデンサーは確かに変わるし 時間が経つとこれまた
かわってくるように思います。

> 日曜日は以下の組み合わせを行い丸一日を過ごしました。
> ・初段100uF,220uF,470uF、銘柄は4種類
> ・ブーストラップ0.47uF、0.94uF
> ・カップリング0.047uF,0.22uF.0.11uF
> ・出力100uF
>
> 総当りで10時間くらいです。


10時間耐久比較試聴 ご苦労様です。
車でも集中力があるのを知っていますが オーディオでは
こいしさんの本領発揮ですね。
私は途中でイヤになってしまいますが・・(^^;)

低音はこの前のサンバレーのSVC-mini91B でプリの関係も
ありましたし プリのコンデンサーを交換して音の違いも
感じました。
ですからこいしさんのトライは多少分かります。

アンプの音を調整していると耳が肥える様に思います。
KT88ppの音が磨かれるのを楽しみにしています。

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INCM/CMT
Cyclamen v3.491
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