| けんけんさんに教えてもらったＣＤに 世界最高のバリトン歌手
と名高い方の歌が気に入ったので ｈｍｖで買ってみました。
興味の対象は 年齢が違うと レーベルが違うと
歌い方は？音は？ 比べたかったのがあります。
正直なところは 名演奏 名録音を探したい でもありました。
演奏は シューベルトの晩年に書かれた「冬の旅」で、
ピアノとボーカルのデュエットです。小編成で深夜聴きたいので
好都合かと思いました。
１９６２年録音 ＥＭＩ ピアノはジェラルド・ムーア
ディースカウは３７歳の時です。
http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=57562
音はＥＭＩらしくソフトでまろやか。演奏家の距離が遠目で
５〜１０ｍ先で演奏している雰囲気です。声も若く 高め
レンジは狭く感じ ピアノも迫力の点ではいまひとつです。
ただ とっても自然です。定位もしっかりしていて
人の大きさが想像できる。
１９７２年録音 グラモフォン ベルリンのＵｆａ スタジオ
ディースカウが４７歳の１０年後 ピアノは同じジェラルド
ムーア。
http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=852009
こちらは ＯＮマイク気味でピアノの大きさも鍵盤が左右のｓｐ
に広がる感じ。声は小さくまとまらず 目の前で歌っている
感じ。歳のせいか 太く まろやか 余裕と 伸び 勢い
もあって 絶好調と言うところでしょうか？
迫力大 ピアノ円熟最高
さてグラモフォンの弦の音は厳しいか くらいの記憶しか
ありませんが、こちらのピアノの音 特に振動が周期的に
共鳴して響く感じがよろしいです。
ただ なぜだか 安心して聞ける そこに居る感じは
ピアノのぼくとつな音 部屋に響くおとでは 古いＥＭＩの
音も捨てがたい。ディースカウの若さも 歌い方が脚色が
少なく いい感じです。ナローレンジっぽいピアノの音も
ピアノっていいなぁ と思わせる音色だと感じました。
楽器としては同じなんでしょうけど音が全く違う。録音の
仕方で違う楽器かと思えるくらい。録音される方の指向が
いかに大切か分かります。
私の中では じゃっかんＥＭＩの方が好みです。
先日 サントリーホールでの日本フィルの演奏が脚色が
少なく録音した とありましたが やっぱり私には寂しい
音の解け合いが少ない 楽しくない録音に感じました。
＊近況＊
アンプを６ＣＡ７のＰＰにしてもらってから 音の底力が出て
低域のピーク感も少なく かなりいいと思っています。
真ん中で聴かなければ×ですが、声がとってもいいです。
アルテックの時の 照り 浮き上がりは 少ないですが
整い 清明な感じがして それでいて ピンポイントで
キューーッと定位するのもありますし、声の固まりがそこに
ある実在感も感じられたり、音の伸びはホーンらしく
いいです。
高域に関してはハッキリ言って 上手く鳴っているとは思い
ません。音の心がちょっと弱く、透明度の高い感じでもあり
ません・でもイヤミが少なく 楽器の違和感を出さなければ
いいと思っているのでよしとしています。
低域は相変わらずソフトで３０ｃｍのフォステクスの時に
近いかと思わせる低域（１００〜２５０ｈｚくらい）で
あります。
ただｆｗ３０５の時と違うのは ピアノの堅さ 濁り感の少なさで これは
つながりが良いのか ウーファーの質感の差なのか・・
ｓｐは見た目大きいけどかまぼこ的帯域にバランスです。
ウッドベースの迫力 切れ ソリッドさ ・・欲しいところ
です。オルガンは朗々と響きません。
定位 音場感はなかなかいいです。
球はテクニクスのでバッチリです。ＮＦＢも７．３ｄｂで
決まりみたいです。 お借りしているジーメンスのは
いいみたいなので いずれ テレフンケンか ジーメンスを
購入したいと思っています。ただ ヤフーでは偽物が多いそうで
分からない私は二の足を踏んでいます。
真空管マルチも 実は２回トライしてみました。
上手くまとめられずに ネットワークにもどしています。
アンプがきちんと暖まって 条件がそろってからでないと
調整し難いみたいです。
ホーンは１０年前のＭＪ誌を見たりして、支える場所を
振動が少なくなる場所にずらしてみたり、ドライバーの下に
厚めのゴムを弾いてみたり、ウーファーボックスの天板の
振動をしらべたりしています。物理的振動はかなり影響が
大きいと感じました。ホーンの開口部は ウーファーの
バッフルと面一か それよし少し下げています。
トーンコントロールがプリにあれば 少し低域を上げて
これでよし になる感じです。
音的に馴染んできたのか 夜が楽しみになっています。
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