| デジタル放送の再送信について、説明します。
■ 現象
1) モデム経由でHDMIケーブルでTVに映した番組
(地デジ、BSやCS)の音声をTVから再生
2) アンテナ入力をTVに入れて、地デジの音声を
DACにデジタル出力する
[2)]の方が音が良いようだ、との件で、
DAC経由の有無は別にして伝送の違い。
■ CATV会社が地上波や衛星放送を再送信する
場合、方式は次の 2通りです。
1-A) 地上波や衛星放送の番組内容を、変調は
変えずに CATVの回線に通す方式
= パススルー方式
受信は CS/BSのチューナーが必要。
1-B) CATVが用意して送信する番組と同じ
ベースバンド信号に復号された元番組を
エンコード(符号化)して回線に通す方式
= トランスモジュレーション
受信は CATV用のモデムだけで可能。
J;COMはトランスモジュレーションです。
■ トランスモジュレーションの特徴
パススルー方式で受信した場合は、衛星を
経由した信号をアンテナで受信する伝送から、
CATVの回線を経由するだけで、無線が有線に
変わりますが、画質や音質の仕様上の違いは
ありません。
トランスモジュレーションは、メリットと
して CATVの受信機(STB=Set Top Box)で再生
できるので、チューナが不要です。
デメリットは、いったんベースバンド信号
にして再度エンコードするので、画質や音質
の劣化が起き得ます。
(トランスモジュレーションの具体的な方式
に、映像情報のみ再エンコードして音声情報
と字幕等の補助データはパススルーで再送出
する仕組みもありますが、その場合は音情報
に違いはでない筈です。)
|
|