[12943] とんでもないアナログプレーヤーTD124返信 削除
2019/7/24 (水) 22:04:42 ED
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とうとう、ヴィンテージのアナログプレーヤーに手を出して
しまいました。

トーレンスTD-124UとSME3009SUを導入して自力でレストア
したので、その顛末を報告させていただきます。

デジタル(CD系)は昨年秋にSA-10を導入して落ち着いたところ
ですが、今度は前から気になっていた「アナログの音が少々
大人しすぎる」のが顕在化してきました。

これまで使っていたプレーヤーはマイクロBL99Vとラックス
PD131+MA505ですが、もっと駆動力?のあるターンテーブルが
欲しくなりました。

そこで、最近話題になっているテクニクスSP-10Rと行きたい
ところですが、先立つものがないのでアイドラードライブの
ガラードかトーレンスに目を付けました。

これらの機器を数か月ほど物色していたところ、無改造で程度
の良さそうなTD124が見つかったので飛びついてしまいました。

わくわくしながら設置して音出ししたところ、シュルシュル、
コトンコトン、ゴーゴーという見事なノイズのハーモニーを
奏でてくれました。

流石は往年の名機・・・
というか、明らかに大失敗でへこんでしまいました。(涙)

色々ググって調べてみたところ、千葉の有名なショップに依頼
してレストアするのが良さそうなことが分りましたが、高額に
なりそうなので諦めて自力でやってみることにしました。

ビンテージ物のアナログプレーヤーを使われている方の参考に
なるかもしれないので、数か月かけてレストアした内容を
詳しく書いておきます。



[12944] TD124レストアの詳細返信 削除
2019/7/24 (水) 22:08:28 ED
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1.「シュルシュル」ノイズ対策
 ・テフロンワッシャーの挿入
  ステッププーリー、アイドラーのシャフトにあるはずの
  テフロンワッシャーが欠落していたので、0.5mmと1mmの
  ものを購入して高さ調整しながら挿入しました。

 ・ゴムベルトの交換
  オリジナルと思われるベルトを裏返して使ったらこの
  ノイズが激減したので、ベルト面の荒れがシュルシュル
  ノイズの主原因と思われます。
  ベルト自体が劣化していたので、安価なcatfight製340
  mm×4mmに交換しました。

  オリジナルは6mm幅のようなので、少々強度不足で音質が
  やや柔らかくなりますが、タイトな音を求めなければ使
  えると思います。
  高価な専用ベルト?も試してみましたが、テンションが
  強すぎて音質もガチガチに締まりすぎて好みに合わな
  かったです。

2.「コトンコトン」ノイズ対策
 ・アイドラーの研磨
  5倍ルーペでアイドラーの接触面を注意深く観察すると、
  フラットスポットができている箇所が見つかりました。
  紙やすり240番、600番、1000番をアルミLアングルに
  両面テープで張り付けて、アイドラーを実装状態で回
  して接触面を少しずつ削って修正しました。

3.「ゴーゴー」ノイズ対策
 ・軸受けへの注油
  オイルの粘度ISOVG32のものにISOVG68を30%程度混ぜた
  ものを使いました。
  オイルの粘度によってノイズの出方が変わるので、
  ノイズを聞きながら粘度の調整が必要です。

 ・プーリーの掃除
  無水アルコールを綿棒につけて、モーターでモーター
  プーリー、ステッププーリーを回してゴム屑等を取除
  きます。

 ・ゴムベルトとアイドラーの掃除
  無水アルコールはゴムを少し浸食するそうなので、
  使用は禁物です。
  ここは必ずベンジンを使って、ゴム屑等を取除くのが
  良いです。

4.その他の対策
 ・アームボードの変更
  アクリル製と思われるボードが付いていて、固有の
  響きが乗っているようだったので、朴(ほお)材を
  使って自作しました。

  朴材は、まな板にも使われていてきめ細かく軽い材質
  ですが、音質的には変な響きが無くて解像度も上がる
  のでなかなか良いと思います。

  TD124のアームボードは、硬くて重いものはだめだそう
  で、桐の合わせ板等が推奨されているようです。


[12945] TD124の写真返信 削除
2019/7/24 (水) 22:13:25 ED
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レストアが完了?したTD124UとSME3009SUの写真です。


[12946] TD124の音質返信 削除
2019/7/24 (水) 22:15:13 ED
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最後になってしまいましたが、音質のほうは評判通りで厚み
があってキレが良く、音楽をダイナミックに聴かせてくれる
ようになったので一安心しています。

特に今まで上手く鳴らせなかったグラモフォン系やエラート
のLPが、楽しく聴けるようになったのがありがたいです。

いつまでこの状態を維持できるかわかりませんが、こちらに
来られる機会がありましたら聴いてみてください。

以上、長々と失礼しました。


[12948] アナログレコードの音質の違い返信 削除
2019/7/28 (日) 13:57:57 わんこ
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▼ EDさん

TD124の音質が評判通りであり 厚みがあってキレが良く
ダイナミックに聴かせてくれる
とのことですが

果たして今までお使いのレコードプレーヤーと
比較して どれくらいの違いがありますでしょうか?

私もカートリッジの顕著な違いは分かりましたし
アームの違いや ターンテーブルシートの違いは
分かりました。

長岡鉄男さんのクリニックで 当時DP65だったか
そこに 事前に編集者からYAMAHAのGT-2000を
貸し出しで送ってもらい 聴き比べた時は
プレーヤーの音の違いが感じられました。

物理的にガッシリしているのが 音の感じにも
分かった。

これって何が原因なのでしょうね?

振動でしょうか 慣性でしょうか

CDPだってガッチリ造られている方が音がガッチリ
しているように感じるから不思議です。

カートリッジの針の物理的振動から音 音楽が再生され
感動を与えてくれる。
その音を色々な手段で調節できる。

素晴らしい世界だと思います。


[12951] Re:アナログレコードの音質の違い返信 削除
2019/7/31 (水) 11:54:28 ED
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▼ わんこさん

> 果たして今までお使いのレコードプレーヤーと
> 比較して どれくらいの違いがありますでしょうか?


 →ターンテーブルの音質差は、音の強さ、厚み、
  静けさに影響が出るようです。

  これらが、現用の2台のプレーヤーと比較して、
  今まで何をしていたのかと思うほど違います。

> 物理的にガッシリしているのが 音の感じにも
> 分かった。
>
> これって何が原因なのでしょうね?
>
> 振動でしょうか 慣性でしょうか


 →ターンテーブルを回すモーターの力と振動を
  如何に制御するかだと思います。

  トーレンスは、がっしりと作るのではなくて
  どこで振動が発生し、それをどのように減衰
  させるのかを考えて設計しているらしいです。

  Philewebでも時々話題になっていますが、
  メカニカルアースという考え方も同様だと
  思います。


[12953] 音を聴いて造られた製品返信 削除
2019/8/2 (金) 08:43:25 わんこ
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▼ EDさん

先のレスに続きます。

>  →ターンテーブルの音質差は、音の強さ、厚み、
>   静けさに影響が出るようです。


音の強さ厚みとは?

CDで聴いてもCDPで多少違うのを経験したことはありますが
それよりもっと大きな違いですよね。
私は原音再生という言葉に嫌悪感を感じるタイプです。
なぜなら オーディオで上記の様な音は 再生する側の
使い方で如何様にもなり それをどうとらえるか?
に配慮をされていないと思うからです。

オーディオは生録再生からSP再生まで色々ジャンルがあって
こと再生音をどう造るか? 好みにするか?
と言う観点からもアナログレコードは 魅力に溢れている
と思います。


>   これらが、現用の2台のプレーヤーと比較して、
>   今まで何をしていたのかと思うほど違います。


EDさんの部屋で聴かせていただいたアナログの音
DL-103の真面目な音が印象的です。
ただもう少し余裕や低域の沈み込む深さ 高域の艶を
増やすこともできるのではないか?
と思いました。

ベテランのEDさんをもってそう言わせるところ
それが分かるところが 既にある程度の高みに
到達しているからではないでしょうか。


ハリさんが LINN LP12をレストアされている
と書かれていました。

学生時代の同級生が 鉛を溶かして60kgのターンテーブルを
自作した後 LP12を導入して

「こんな軽くてフラフラしているのに 音はずっと
 こっちの方がいいんだ」

と言っていたのを思いだしました。


耳の良い方が音を聴いて造った製品が評価され残る
もちろんどんな製品でも音を聴いて造られたに
違いないのですが・・・
そう思えない日本のSPを経験しています。

イギリスのスピーカーが遙かにクラシックを美味く再生
してくれるのはその例でしょうか。

音への理解が問われているみたいです。



[12947] Re:TD124レストアの詳細返信 削除
2019/7/26 (金) 08:41:29 わんこ
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▼ EDさん

レストアの詳細報告をありがとうございます。

TD124はベルトドライブなのでしょうか?
当初は色々な音や振動が出ていたみたいで
基本的に回転系が機械的にスムースに動かない
と言うのであれば 不調になると思います。

それをご自身でフルにレストアされた。
大変だったと思いますが リーズナブルに我が物に
されたのではないでしょうか?

オリジナルの性能に戻すことも楽しい趣味だと思います。
途中の過程で音質を評価されつつ行われたのが
EDさんらしいです。

>   高価な専用ベルト?も試してみましたが、テンションが
>   強すぎて音質もガチガチに締まりすぎて好みに合わな
>   かったです。


ベルトの材質 大きさ そしてテンションで音が変わる
のでしょうか?
俄には信じられないですが それがアナログプレーヤーの
本質に思います。

またアームボードも朴材を選んで作られたそうですが
それでも音が違うのですね。
硬くて重いのはダメだそうですが どうしてでしょうか?
しなやかさも必要なのか・・・

私は このような目に見える部材やパーツ 素子の変更
電気的や機械的作業による音の変化で遊ぶのが好きです。
スピーカーやアンプを作ったりすること。

私の考えるオーディオ趣味の王道でありココロに響く
健全な楽しみに思えます。

今度 訪問させていただいた時 是非 聴かせてください。


[12950] Re2:TD124レストアの詳細返信 削除
2019/7/31 (水) 11:35:32 ED
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▼ わんこさん

> TD124はベルトドライブなのでしょうか?

 →ベルト+アイドラードライブという特殊な機構です。
  電子的制御を一切していないインダクションモーター
  でステッププーリー(回転数切替)をベルトで回し、
  ステッププーリーからアイドラー経由でターンテーブル
  を回しています。

> それをご自身でフルにレストアされた。
> 大変だったと思いますが リーズナブルに我が物に
> されたのではないでしょうか?


 →実は、全然リーズナブルではありません。
  ボロボロのTD124が20諭吉、極上美品のSME3009S2
  は9諭吉もしました。
  それにレストア用品が2諭吉ほどかかりました。

> ベルトの材質 大きさ そしてテンションで音が変わる
> のでしょうか?
> 俄には信じられないですが それがアナログプレーヤーの
> 本質に思います。


 →これは変化が大きすぎて、上手く調整しないと
  聴いていられない状態になってしまいます。
  とくに低音の量感と締まり具合が大きく変わります。

>
> またアームボードも朴材を選んで作られたそうですが
> それでも音が違うのですね。
> 硬くて重いのはダメだそうですが どうしてでしょうか?
> しなやかさも必要なのか・・・


 →これは千葉のグレイというTD124専門のレストア
  ショップの受け売りですが、固くて重い木は振動が
  いつまでも止まらず響いて固有の音が乗りやすい
  そうです。

> 今度 訪問させていただいた時 是非 聴かせてください。

 →こちら方面にこられる機会がありましたら、
  是非聴いてみてください。

  ハリさんがお持ちのLINN LP12も入手して、
  レストアを始めたので、ベルトドライブとの
  音質比較もできますよ。


[12952] コストにビックリ返信 削除
2019/8/2 (金) 08:33:09 わんこ
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▼ EDさん

TD124の構造を分かり易く画像付きで説明してくださり
ありがとうございます。

ベルトドライブは分かりますが そこからステッププーリーを
介してアイドラーでターンテーブルを回す手間を増やして
いるところに妙味があるのでしょうか。

電子制御は DP-80が不調の時に悪さをしたことを
体験しています。
アナログ的 メカニカルな機構で造り上げているところに
割り切りを感じますし そこからの音が説得力が
あるから名機として残っているのだと想像します。

>  →実は、全然リーズナブルではありません。
>   ボロボロのTD124が20諭吉、極上美品のSME3009S2
>   は9諭吉もしました。
>   それにレストア用品が2諭吉ほどかかりました。


そんなにコストがかかる!とは想像以上でした。
アナログレコードをオーディオ的に楽しまれる方は減ってきて
安くなってきているのかと思いきや 昨今のカートリッジの
お値段を考えると 贅沢な趣味になっているのでしょうね。

テクニクスのターンテーブルは買えないとのことですので
もっとするのでしょう。


>  →これは変化が大きすぎて、上手く調整しないと
>   聴いていられない状態になってしまいます。
>   とくに低音の量感と締まり具合が大きく変わります。


ベルトの調整 アームボードの材質で大きく音が変わる
EDさんであれば ご自身の求める低音等があるでしょうから
ジャストに合わせるのは カメラをマニアルモードで
使うのと通じるでしょうか
聴いていられない音 私には使いこなせそうにありません。

いずれにせよ後で書かれていた言葉

 「今まで何をしていたのか」

実体験から生まれた言葉に惹かれます。


[12971] Re3:TD124レストアの詳細返信 削除
2019/8/5 (月) 11:31:54 ハリ
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▼ EDさん

EDさんわんこさん皆様こんにちは。

>   ハリさんがお持ちのLINN LP12も入手して、
>   レストアを始めたので、ベルトドライブとの
>   音質比較もできますよ。


うわー!そちらも行ってしまいましたか。
EDさんの手掛けるLP12。ハンパ無い事と思います。
TD124&3009SU美しいですねぇ〜
アイドラー方式はガラードで何度か聴いたことが有りますが、
TD124は見ただけで。これは本当に貴重なモノですよね。


今でもパーツは新品全て揃うLP12ですが、純正品はお高いのが難点です。
私はバルハラ電源をハーキュリーズというサードパーティ製に交換しました。
33rpm/45rpmの切り替えが出来てとても気に入ってます。
http://www.tanakaya-creative.com/products/audio/PSUUpgrade/hercules/hercules.html
この電源は標準よりモーターに対してトルクが落ちるようですが、
S/N良く透明感が上がった様に聴こえます。

EDさんに頂いたSMEの調整マニュアルなくして、
調整は無理だったと思います。
その節は本当にありがとうございました。

LP12/3009impは、
全てのピースがハマらないと鳴ってくれない、
気難しい組み合わせですが、最終的に
ビンテージのSME純正のシェルに交換して、
纏まった感がありました。(穴の開いたシェル)
これは何ででしょうか?必然でしょうか?

今ではビンテージと呼ばれる物ですが、
それぞれ唯一無二で替えが利かない物。
本当にお宝だと思います。


[12982] Re4:TD124レストアの詳細返信 削除
2019/8/6 (火) 23:29:39 ED
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▼ ハリさん
>ハリさん、こんばんは。

アナログの音が少し大人し過ぎると20年も前から思い続けていて、
色々対策してみたのですが満足できるレベルにはなっていません
でした。

それで、ガラード301、TD124、LP12のどれかにしようと物色して
いて、比較的安価なものが出たのでTD124を購入しました。

LP12のほうは、オリジナルのバルハラ電源とAKITOアームが付いて
いるもので、オーディオ仲間のスイートサウンドさんと私が持って
いたPD131+MA505+DL103と交換したものです。

これからレストアしようとしているところに、ハーキュリーズ電源
の情報を紹介していただき、ありがとうございます。

ここではSME3009用のサブシャーシも作っているようで、もう一本
持っている3009S2-Impに乗せ換えてみたいと思います。

SMEのアームは、フォノケーブルもオリジナルを使うべきという方
が多くいるようで、純正シェルも同様ではないかと思います。

先ずは純正に近づけておいてから、色々触るのが良さそうですね。

音のほうは、LP12はLPに入っている情報をできるだけストレートに
引き出そうとするようで、TD124はちょっと脚色がありますが音楽
を生き生きと聴かせてくれるようです。
(ただし、現状のLP12は実力の60%位しか出せていないかも?)

また、関西方面へ来られることがありましたら、足を延ばして遊び
に来て下さい。

INCM/CMT
Cyclamen v3.49
[ut:0.020][st:0.010]