| ▼ わんこさん
新年明けまして…。早速のご報告嬉しく思います。
わんこさんの実験報告は真空管アンプ愛好家の方々にとても参考になるのでは
ないでしょうか。勿論ボランティアでしょうけれど、今年も是非情報を発信し
続けて下さい。私も及ばずながらご協力させて頂きます。
今回の件は私にとりましても未知の領域ですから大変参考になります。
> 1 中域から高域がおとなしくなった
> ボーカルが前に出て歌う感じ 音像が凝縮して存在する感じが
> 減退。音の強さ ビームで向かってくる感じが減った。
> ボーカルの音像が大きく ため息が聞こえる感じがへって ちょっと
> 物足りない。寂しい。
> シンバルのアタック音 輝きも弱くなった。
>
> 2 素直になった 歪み感が減った
> KT−88のバランスに近づきました。たぶん一般的なアンプの
> バランスに近づいたのでしょう。
> ピアノの響きが綺麗 癖が減ったからか 微妙な音の響きの差が
> 分かる。新たな音も聞こえる。
> キースジャレット ブルーノートのCDは素晴らしい。
> クラシックの音数が多いのに対しても五月蠅さが減った。
> そう 中域強い は音数が多く音量が高いと辛い
この2項は明らかに歪み成分が少なくなった際の聴こえ方と言えるでしょう。
物足りなく感じるかも知れませんが、素晴らしい変化です。他の部品の影響
が音に聴こえてきている筈ですから、今後の実験がし易くなったとお考え
下さい。ただ、何故上記のような変化が起るのかは不明です。
>
> 3 最低域が強くなった
> バスドラの強さが増した パイプオルガンによる部屋の家具の揺れが
> 増えた。
> 低域の膨らみが減って よりスムースになった様です
> Altecの 416−8aが気持ちよく鳴りだした感じ。
> これは正直嬉しい。
私が旧回路で懸念していた部分がこれです。最低域音はほぼ間違いなく
270μFに吸い取られているだろうと予想していましたから。
この変化だけでも試した甲斐がありましたね。
>
> 4 音場感に変化
> 先の 音像の感じと同じですが、左右の微妙な位相の差が分かる
> 様になったみたい。コーネリアスの10曲目、お皿?を叩く音が
> グルグル回るけれど それがよりリアルというか面白い。
> 電気的に素直になったのだろうか・・?(プラシボ大)
>
> ただ 残念ながら ハリーベラフォンテのカーネギーホールライブの
> 9曲目「マティルダ」はボーカルが弱くなり その上
> ホールの観客のリアリティーが減った。奥行きが少なく観客数も
> 減ってしまった感じが残念。うねるような響きが素晴らしかったのに・・
>
アンプもスピーカーも歪み成分があると中高域がギラついた感じに聴こえたり、
細かな余韻や空気感が減退したりしますが、逆にエネルギー的に盛り上がって
聴こえる場合があります。
私自身は静特性的な歪特性より聴感上の歪み感を少なくした上で次の取り組み
に進むべきと考えていますが、この辺りの変化はお好み次第で選ばれても構わ
ないのかも知れません。
それにしても想像以上の変化です。音質を良くするという事は、素直で自然な
鳴り方を追求する事なのかも知れませんね。
さて、カップリングコンのエージングもそろそろ効いてきた頃でしょうから、
次の試行錯誤に進もうではありませんか。
わんこさんの300Bアンプはシンプルな回路構成且つ無帰還動作ですから、
部品一個の差異がかなり明瞭に聴けてしまいます。ということは、正しく進化
させていけばかなり優れた音質にまでもっていけるという事ですから、じっく
り取り組みましょう。またの結果ご報告を愉しみにしています。 |
|