[4218] エンクロの調整返信 削除
2007/1/28 (日) 11:19:19 JIM
__ / __

こんにちは。
エンクロの調整をやってみましたので報告します。

@少し前に、アンプ→NWの配線のSPケーブルを従来の2本並列
から4本並列にしてありました。そうするとどうにも低いとこ
ろの量感が出すぎてバランスが取れません。
多少あちこち手を加えてみましたが、思ったようにも成りません。
アンプ→TW&MDのNWも2本並列から3本並列に追加しましたがこ
ちらは良いことばかりで再調整の必用もない。

ここで、以前着磁とかを検討と書いていましたが、エンクロの
微調整を行うことにしました。コストもさしてかからず、確認
しておきたかったことの一つでしたから。
現在のエンクロはかなりの数の試行錯誤を経た、130に合わ
せたエンクロですので、相性はばっちり、、、のはずなのです
その調整を行ったのは30年前。今とはアンプなども含め機材
が違います。ソースもアナログだし。

Aということで、容量を5リットルほど、大きくしました。
4320もそうですが、私が使っているエンクロも、バッフル
が奥に設置されていますので、これを前に出せばその分容量を
増やすことが出来ます。

Bバスレフポートを3センチほど延長(デフォルトは約30)。

C全体に8センチほど、エンクロを室内側に移動させる。

Dそれらにあわせ、ユニットの極性、NWの多少の値の微調整

以上5点です。
大体誰でもが想像する方向へなり方は変化しました。

しかし思うのは、昨年夏に今の部屋に引っ越したのですが、
エンクロと言うのはコーンの後ろと前をさえぎるもので、前後
の圧力バランスをとる物ですよね、狭い部屋では。
現在の部屋はものすごく100−200が響く為、ここを押さ
えるような設定がエンクロ側に要求されます。以前の部屋の
時のような素直に伸びるローエンドにはこの部屋ではならない
んですよね。
難しいものだなあ、、と思ったひと時でした。


[4219] Re:エンクロの調整返信 削除
2007/1/28 (日) 12:24:18 わんこ
__ / __

▼ JIMさん

こんにちは。
引っ越しされ SPケーブルの変更でバランスの調整を
されたそうですね。私は前の部屋の音を聴かせていただいている
ので おっしゃることがある程度想像できます。

低域の制御 コントロールは 部屋 箱 セッティングと
要素がでかくて難儀しますよね。私も理想の思い通りの低域が
欲しいです。実際には どんな音が理想かも分かっていない
のですが・・(^_^;)

> @少し前に、アンプ→NWの配線のSPケーブルを従来の2本並列
> から4本並列にしてありました。そうするとどうにも低いとこ
> ろの量感が出すぎてバランスが取れません。


ケーブルを太く本数を増やすと どうしても音が太くなる感じが
します。高域が表皮効果?で通りにくくなってしまうのでしょうか。
それとも抵抗値が減って電流が流れやすくなるのか?

> ここで、以前着磁とかを検討と書いていましたが、エンクロの
> 微調整を行うことにしました。コストもさしてかからず、確認
> しておきたかったことの一つでしたから。


なかなか エンクロージャーの中を触るのは面倒で
手を付けにくいものですよね。


> 現在のエンクロはかなりの数の試行錯誤を経た、130に合わ
> せたエンクロですので、相性はばっちり、、、のはずなのです
> その調整を行ったのは30年前。今とはアンプなども含め機材
> が違います。ソースもアナログだし。


画像は、無線と実験誌の 2006年6月号。MJ1000号記念誌
のあるページです。
小泉永次郎氏が オンケン型エンクロージャーの解説をして
います。

この箱の特徴は 15インチであれば foの高いSPでも
低域の再生が行えること。
50Hzで0.8%低歪み 416で40Hzフラット再生

ただし ダクト状の音響管の長さは5mmでも狂うとダメ
試行錯誤を繰り返し 吸音材も少なく それも貼る量場所が
指定されています。

また 「磁石の強いウーファーで吸音材を使いすぎると
300〜500Hzの量感ま減る」と書いてありました!



これをみて ずっと 私の欲しい中低域の減衰は ラフトクラフとの
青い吸音材が原因ではないか?と思って 取り外して試聴
することが課題となっています。


JIMさんのエンクロージャーもたぶんその様な試行錯誤を経て
使われていて 前の部屋では60Hz以下もしっかりと再生され
D130としては 低域のレンジが伸びていると感じました。

> Aということで、容量を5リットルほど、大きくしました。
> 4320もそうですが、私が使っているエンクロも、バッフル
> が奥に設置されていますので、これを前に出せばその分容量を
> 増やすことが出来ます。


うん、これはバッフルがへっこんでいなくなるのも良い影響だと
思います。私のエンクロージャーも 設計と違って3cmくらい
奥に引っ込んでいました。前に出すのは大変ですけどやって
良かったです。

http://wanko.cside8.com/FBBS/cyclamon.cgi?tree=s2298#2298

> Bバスレフポートを3センチほど延長(デフォルトは約30)。

これは音響管の長さですね。
最低域のレンジを拡大するかと思われますが、果たして低域は
前面の音 部屋 部屋の共振との関係があって難しいですよね。
foの高い D130として ダクトとしてはチューニングが低い
ですが これは普通のバスレフトは違うので何とも言えないんでしょう。

> C全体に8センチほど、エンクロを室内側に移動させる。

SPの位置は 決定的な時と あまり変わらない時があります。
測定による調整もあるかと思いますが、結局は耳で判断するしかない
と思います。

私の場合 低域も 直ぐに耳で判断できず 数日かかることが
あるので やっかりです。再現性が低くなってしまうんです。

> Dそれらにあわせ、ユニットの極性、NWの多少の値の微調整
>
> 以上5点です。
> 大体誰でもが想像する方向へなり方は変化しました。



これは 今までのJIMさんの経験から 行う順序 作用する
寄与の違い その辺が無意識にメニューとして出てくるんでしょうね。
オーディオは自分の調整がどの様に変化するか把握できるようになること
経験値だと思います。

> しかし思うのは、昨年夏に今の部屋に引っ越したのですが、
> エンクロと言うのはコーンの後ろと前をさえぎるもので、前後
> の圧力バランスをとる物ですよね、狭い部屋では。
> 現在の部屋はものすごく100−200が響く為、ここを押さ
> えるような設定がエンクロ側に要求されます。以前の部屋の
> 時のような素直に伸びるローエンドにはこの部屋ではならない
> んですよね。
> 難しいものだなあ、、と思ったひと時でした。


そうやって セッティングしても 部屋の影響の大きさを
痛感されているんですね。100〜200Hzだと ブーミーに
なったりして 気になるかと思います。
天井と床の関係は如何でしょうか?
天井の高さが 240cmくらいとすると 波長はえっと

1波長で140Hzくらい 半波長ですと70Hzくらいですか。
小さな凹凸の反射板では効果が薄い波長ですよね。

天井に何かを貼って緩和されるのであれば 私も試したいと
思いますが、想像では テント級の大きさのを貼らないと効果が
少ないと思っていますので トライできていません。

学生時代のボロ屋では 低域がとても素直に減衰したので
癖が無くてよかったのですが、コンクリートのマンションに
移ったら どうも音がまとまらなかったのを記憶しています。

理想の低域を得るのは 物理的にも膨大で 本当に大変だと
思います。

JIMさん 私が応援するのもおこがましいですが、
納得する音になることを祈っています。


[4220] Re2:エンクロの調整返信 削除
2007/1/28 (日) 21:02:46 JIM
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久し振りに連投です
▼ わんこさん

> ケーブルを太く本数を増やすと どうしても音が太くなる感じが
> します。高域が表皮効果?で通りにくくなってしまうのでしょうか。
> それとも抵抗値が減って電流が流れやすくなるのか?


表皮効果が効果を成すと信じるのならば、太いケーブルでは
上が伸びない、重心の低い音、と言うことになります。
ベルデンの7シリーズで比較すると確かにそんな感じになり
ます。カーの電源ケーブルでも同じようなことがいえます。
これが、細いケーブルを並列使用となると、そのようなこと
にはならないことになります。
また、特にベルデンの7系などで推し量ると、導体対被服バ
ランス、つまり導体が被服にダンピングされるバランスが違
うことが指摘できます。銅線容量同じでも、細いの複数と太
いのたくさんでは細いのたくさんのほうがよりダンピングさ
れているような気がします(根拠なし)。
そのせいか太いケーブルは音にザツミがのったり、がさつい
たりする傾向が良く見かけられるのです。
思いのほか影響の大きいところですので、新しいシステムま
とめる時などはある程度勘で最初から複数配線して始めます。

> 画像は、無線と実験誌の 2006年6月号。MJ1000号記念誌
> のあるページです。


同じような箱なので興味深いですね。
私のものより容量が大きく、反転成分の使用量も多かったよ
うに記憶しています。誰かに借りて読んでみます。

> 50Hzで0.8%低歪み 416で40Hzフラット再生

それって、聴いて自然な音なんだろうか???と思ってしまい
ますが、聴いてみたいところですね。。

> また 「磁石の強いウーファーで吸音材を使いすぎると
> 300〜500Hzの量感ま減る」と書いてありました!


んーー、確認してみましょう。

> これをみて ずっと 私の欲しい中低域の減衰は ラフトクラフとの
> 青い吸音材が原因ではないか?と思って 取り外して試聴
> することが課題となっています。


是非結果を教えてください。でも、めんどくさいんですよね。
バッフルつけたりはずしたりって。

> 天井と床の関係は如何でしょうか?

SP周りの部分だけ、部屋のほかのところより20センチくらい
低く、その影響ももろに。更に太い桟もでっぱってたり。

> 天井に何かを貼って緩和されるのであれば 私も試したいと
> 思いますが、想像では テント級の大きさのを貼らないと効果が
> 少ないと思っていますので トライできていません。


そうですよね。私も多少の気休めはやってますが。。

> 学生時代のボロ屋では 低域がとても素直に減衰したので
> 癖が無くてよかったのですが、コンクリートのマンションに
> 移ったら どうも音がまとまらなかったのを記憶しています。


私もそうです。
ぼろい部屋ほど、音がだだもれにもれて、素直な音になりますね。
難しいものです。


[4229] Re3:JIMさん教えて下さい返信 削除
2007/2/1 (木) 22:39:18 kitatanuki
__ / __

▼ JIMさん

仕事が目茶忙しくて掲示板をのぞくゆとりなく、以前に
レスを頂いていたのにも気づかずに失礼しました。
「4343改」も鳴かず飛ばず状態です。

JIMさんは、この項の書き込みで「100−200HZあたりの
部屋に起因する音圧の盛り上がりを、エンクロージャー
で取り除く必要がある」という意味の書き込みをされて
いますね。

このあたりの定在波には、多くのマニアが悩まされている
と思いますが、エンクロージャー側で取り除く、あるいは
減衰させる技術はあるのですか。
もしあったら、ヒントを教えて頂けませんか。
私が思い当たるのは、吸音材の処理程度なものですから。


[4230] そんな・・・返信 削除
2007/2/2 (金) 00:50:44 JIM
__ / __

▽ kitatanukiこんばんは。

> このあたりの定在波には、多くのマニアが悩まされている
> と思いますが、エンクロージャー側で取り除く、あるいは
> 減衰させる技術はあるのですか。
> もしあったら、ヒントを教えて頂けませんか。


そんな大層なことが判っているわけではないのです。
何より、個人でやるのが最もつらいのがエンクロだと前々から
思っています。

さて、それでも私が常々考えているのが、周波数に対する
音圧のフラットさと、聴感上の感覚が必ず一致するわけで
はないという、言い尽くされたことで、むしろ歪みの分布
や、反応速度の分布など、癖のムラに対し人の耳は意識が
行くように感じています。
100−200と書くと、異なる対策2箇所になりますが、
100であれば、単純に、エンクロのサイズをあげるだけ
で下の減衰の仕方が早めに下がるなで肩に音圧特性もなり
ますので、若干でも容量を増やせばむしろおとなしくなる
ように思っています。ローエンドは上がるわけですが。
一般的にそうするとトータルでもおとなしく静かな低域に
ふれますので、音の形はバスレフポートで調整ということ
になります。
 また、違うアプローチとしてはポートの面積を広げること
により、コーンは動きやすくなるようで、その帯域は反応
がよくなるように思います。広げるだけではポートからの
周波数が上がってしまいますので、長さも伸ばし、形をと
とのえる。あるいはポート面積詰めて、周波数を下げ、ユ
ニットからの音と、ポートからのの音に意図的に谷間を設
定、その隙間が70−100くらいになりますのでそれに
よってもこもこ感を減らすなど。
 あるいは、これも当たり前の話ですが、壁からの距離を離
し、トータルで低いところ全般下げてしまう、加えてここ
でもポートの反応を欲しいところに変えて形を好みにもっ
ていくなど。
この流れで行くと最期に、エンクロの補強が甘いと、この
あたりの周波数が甘くなり、余計目立つように感じます。
反応さえ良ければ少々出っ張っていても気になりにくいと
私は感じます。ちなみに[4218]に私が書いた内容がこ
の方針です。アンプのダンピングで解消しようとケーブル
増やしたら、量感出てしまったのでやむを得ず、というと
ころです。
 逆の方向の調整が功を奏することもあります。
容量を詰めてダンピングを効かせる方向からまとめる場合
です。これでうまくいけばいいな、、と、何時もエンクロ
のなかにコンクリートブロックを放り込み、容量を詰める
ところから箱はいじります(ポートさわりまくった次です
が)。
 さて、4343の箱にしろ、4320の箱にしろ、私とし
ては、@箱の強度が足りず鳴り過ぎる、バスレフ成分つか
いすぎて音が甘い、と言うのが私の印象です。
もっともウレタンエッジ系のJBLユニットは2215以外は
苦手なのでそのせいもありますが。

と、お世話になっているわんこさんのところですのでとり
合えず書いてみましたが、判りにくいですよね。
なんだか自分でやってるときは、料理のような感じでこう
感じたらこうやる、って、感覚的な調整と言うのが本音で
す。感覚でやってるだけで、たいしたことないんですよ。
ヒントにも何にもならずごめんなさい。
当たり前のことばかりですね。
このくらいで許してくださいませ。


[4232] ありがとうございました。返信 削除
2007/2/2 (金) 07:15:32 kitatanuki
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▼ JIMさん
さっそくのレスを有難うございました。
テクニックの一端をご披露いただき、恐縮です。
数限りないテクニックを所有しつつ、ジャブを繰り出して
試行錯誤する必要があるのが、箱作りですね。
近々、自分も本格的に体力勝負の必要があるため、少し
でも回り道を避けようという”怠け心”ですが、大いに
参考になりました。特にケーブルでの量感調整までは
思いつきませんでした。

4343は、300hzが凹むという不思議な箱なので、ウーハー
を逆に鳴らしてやる必要がありました。F特よりも反応
速度や歪というお説は、まったくその通りだと思います。
4343も、各種のウーハーを試してみて、低音が伸びない
はずなのに磁気回路のもっとも強力な515Eがベストマッチ
でした。
仕事上、また冬眠状態に入りますので、暫くの間、失礼
いたします。有難うございました。


INCM/CMT
Cyclamen v3.491
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