[5122] ワンコインコンサート返信 削除
2007/11/23 (金) 16:51:45 わんこ
__ / __

kitatanukiさんが係われていらっしゃる、武蔵村山市市民会館
が主催する ワンコイン(500円)コンサートに行ってきました。
http://www.city.musashimurayama.tokyo.jp/sisetu/sisetu_sakura026.html

武蔵村山の市民ホールでは 以前 kitatanukiさんに メインホール
のPAの選考会に参加させていただいた経験があります。
http://wanko.cside8.com/FBBS/cyclamon.cgi?tree=s2819#2819

今回は小ホールで 250名くらいが満員のホールです。

ご覧の通り ピアノから10m以内での席でした。
kitatanukiさんが 選ばれたアーチストである三國さんとその
内容は人気があって チケットは既に完売でした。

分かり易い名曲、素晴らしい演奏を堪能しました。
特に和音の揺るぎなさ、早い音のテクニックには
聴衆されていたみなさんが感動していました。
私も惚れ惚れして聴いていました。
グリークの小曲集も美しいし可愛らしい、
リストの超絶的早技も凄い。

ただ私の問題として 自然な音を特にクラシックのオーケストラ
を聴くと眠りたくなってしまうのです。
大変素晴らしいベートーベンのピアノソナタ21番の最後は
鳥肌が立つ程の盛り上がりだったのですが それと同時に
眠気の中に入ってしまう自分が情けなかったです。

オーディオ的に言えば

ピアノの音量として僅かに大きい方がいいかなぁ です。
つまり自宅でオーディオしている音量よりちょっと小さい。
自宅のシステムではピアノのソロが目の前でやっているくらいの
音量で聴いているのだと分かりました。

それと 自然で 中域にもう少し輝き 音の引っかかりが
欲しいと思いました。ピアノのメーカーはわかりませんが
最高音の1.5オクターブくらいは もの凄く綺麗かつ強めに
輝くのに対して 中域はもう少し強く鮮明であって欲しい、
と思いました。
私が、オーディオ的音に慣れすぎているのでそう感じるのかも
しれません。


考えたこと

オーディオ的快感と 自然さは別

私はオーディオを忠実性第一とか原音再生とか あまり考えて
いません。リアルさを求めないのではないのですが 快音
快感 生っぽい音、を求めています。

自然なクラシックのコンサートの音を聴いて 確かに素晴らしい
音というか 自然な生の音なのですが 私がオーディオをとおして
感じる快感とは違います。

コンサートやライブを聴くと 耳のリセット あまりに個性的な
オーディオ的聴き方を是正するには良いですが 結局
SPを通して聴く音 鳴らす音は 自分の(好みの)音
なんだと感じました。

kitatanukiさん 今日は 今日も 良い思いをさせてくださり
ありがとうございます。


[5123] 購入したCD返信 削除
2007/11/23 (金) 18:38:39 わんこ
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三國さんのピアノの伴奏が入っているCDを購入しました。
小野富士さんが ヴィオラのソロを演奏されるCDです。

kitatanukiさんのお話では 真空管アンプ? または
真空管アンプを使ったマイク?で録音されたそうですが
ソフトでしなやかな音で録音されています。

クラシックらしく若干オフ気味の録音してありまして
残響が多めです。
良い音だ と感じられる音がします。

左は 三國さんが演奏されたソロのCDがプレゼントで
付いてきたものです。
自然な録音 何も奇をてらって折らず返って新鮮です。
演奏も上手いですし これは良いCDを頂戴しました。

ピアノって再生も難しいけど 取り組み甲斐のあるステキな
楽器だと思います。

これからじっくりと楽しもうと思います。



[5128] ベートーヴェン ピアノソナタ返信 削除
2007/11/25 (日) 17:17:23 わんこ
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三國さんの ピアノのCD その中にピアノソナタの27番
が入っていました。木訥でやや遠方に定位しながらも
自然なピアノの響きが入っていて気持ちいいです。
ただ 中音に響きすぎの部分があって ややモヤモヤします。

それとピアノの距離はやや遠目で ジャズを聴き慣れた耳には
少々ONマイクにしてもらっても良いかと思う。

なぜ そう思ったかと言えば いけださんが録音した
野平一郎さんの ベートーヴェンのピアノソナタの録音と
比較してです。

いつもの手持ちのCDの話題で失礼しますm(_ _)m


http://wanko.cside8.com/FBBS/cyclamon.cgi?tree=s4610#4610

このCDは 最初私には柔らか過ぎるか?と思ったくらい
ナチュラルで ソフトな音に聞こえたのです。
その後 オーディオの装置がよくなり 耳が自然になると
如何に上手く録音されているか?が分かってきました。

音は SPの左右に大きく広がります。当初オフマイクか?
と思ったのですが 今は違います。クラシックにしてはかなり
ONマイクなんですね。それとちょっと気になるのが
ピアノの音程によって音が左右に動くのですが 途中で
行ったり来たりします。これは あまりに等間隔で並べると
かえって不自然 との いけださんの考えで行ったり来たり
するように録音したそうです。

今日は三國さんの ヴィオラの演奏のピアノから 三國さん
オリジナルのCD そして ライブノートレーベルの野平
さんのピアノソナタを存分に楽しみました。

上の写真のリンク先のころは ノグチのファインメットコアーを
使用したトランスで使っていて 美音なれども低音が柔らかく
弱くて悶絶していた頃です。
このころでさえ 私はP−600 の低域の有利さがあっても 結局シングルアンプを
選んでいたのでした。
NFに活路を求めたけど トランスの極性が逆だったのか
上手くかかりませんでした。

今日は もうちょっとピアノを硬質にしたい と思いましたが
4338の低域のコントロールの上手さに 左手の和音の素晴らしさを
発見したりして 存分に楽しめました。

出力が1〜3Wくらいまでは よいのでしょう。
でも もう少し大音量になると 300Bシングルでは物足りません。
やはり 本格的 最高のppアンプ できれば300Bで
手に入れたい!と思います。

kitatanukiさん、野平一郎さんのこのシリーズは
一枚如何でしょうか?いいですよ〜
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3-%E4%BD%9C%E5%93%81%E9%9B%86-10-%E9%87%8E%E5%B9%B3%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/B0000A127J/ref=sr_1_26?ie=UTF8&s=music&qid=1195978521&sr=1-26



口直しと言ったら失礼ですが変化を求めて いつもの
レコード


http://wanko.cside8.com/FBBS/cyclamon.cgi?tree=s3930#3930
カートリッジは AT−33PTG フォノイコライザーは
テクニカの激安フォノイコライザー20QE。

素晴らしい♪

ビブラフォンの響きが 膨らんだウッドベースが
腐り気味のピアノが 何という芳醇な響きと張り出しを
演出してくれるんでしょうか。
大型3wayを使っていても 上質な球のシングルアンプだと
フルレンジみたいに上手く鳴らしてくれる。
かまぼこ帯域でよいのだ。

何故だか我が家では アキュフェーズのA−20やP−600
そして 那須和夫さん設計のKT88 A3500大改造の6CA7pp
では 快音の出方が弱い。

快音の元は アンプの音の良さ(クセ)にあり??



[5130] 私の好み返信 削除
2007/11/25 (日) 18:39:20 わんこ
__ / __

人の感覚は人それぞれ

カレーライスにソースをかけて食べる人もいれば
納豆に砂糖を入れて堪能される人もいる。

私の好みは アコースティックな楽器の響き 繊細で複雑な音が
重なりあって 何とも言えぬ美しさやおどろおどろしさをだす
音。空間で音が混じって ハーモニーが美しい音が好き。
目の前に歌手や演奏家が居るような存在感のある強い音。
その場の空気が感じられ 演奏会場に包まれている様な
感じになれる環境音も好き。

ジャズのライブには良く行くけど あれは鮮度はいいけど
PAの音を聴いて 快音とまで感じることは少ないです。
演奏に惚れ惚れすることは多いけど。



http://wanko.cside8.com/FBBS/cyclamon.cgi?tree=s2782#2782

この音が ステキな良い音だと感じる人は
私と好みは違う。
勿論 美しいし 綺麗ではあるけど 深みや 予想外の音なんて
微塵も入っていない。
ファミレスのチンご飯とほぼ同等ではないでしょうか?

捕り立てのカワハギをさばいて キモを溶いてしょう油と食べる鮮烈さ、
揚げたての天ぷらをハフハフしながら食べる料理の熱さ、
右のレコードはそれとは正反対の単調さ。

パナソニックのデジタルアンプ あれの粒子の粗さが
気にならない人 音が良いと感じる人
ラクトアイスを食べて美味しいと感じる感性と同じ。
確かに爽やかで美味しい。 ただ 濃厚なバニラアイスと
違うだけ 好みの問題。

でも 両方知って選ぶのとは違うと思う。


[5132] Re:私の好み返信 削除
2007/11/26 (月) 19:35:07 kitatanuki
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▼ わんこさん

> 人の感覚は人それぞれ
> ジャズのライブには良く行くけど あれは鮮度はいいけど
> PAの音を聴いて 快音とまで感じることは少ないです。
> 演奏に惚れ惚れすることは多いけど。


ジャズライブはそんなに多く聴いてはいません。
でも、ライブの強烈さはCDでは得られない快感です。
今でも忘れられないのは、六本木ピットインの耳をつんざく
強烈なPA。それでいて、うるさくなくて低音などびしりと
決まり、シンバルは厚く(熱く)てどこまでも透明!
体の心からワクワクする快感で、市販ソースでは絶対再現不
可能な世界でした。
※オーディオマニアが、自分好みに構築したステレオの方に
 より快感を感じるとしても、それもあり得るとは思います。

ビッグバンドがまだ元気があった頃、いくつかのコンサート
に行った体験も忘れられません。バンドによって、これでも
か、これでもかと強烈に迫ってくるPAもあれば、生音を大事
にしたアコースティックなPAもあって、そのバンドの個性や
音楽性がPAにも現れていて興味深かったし、ともかく音楽的
にはレコード再生よりもはるかに「乗れ」ました。

最近では、例のアマチュアビッグバンドの定例コンサートに
時々行きますが、上質なステレオを聞いているような癖の
ないPAで、SRの世界もずいぶん技術が向上したものだと感心
する昨今です。わが武蔵村山の市民会館ですら、コンソール
はデジタルですからねー。



[5134] 生演奏は素晴らしい返信 削除
2007/11/27 (火) 22:42:25 わんこ
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▼ kitatanukiさん

ボンビーな学生時代でもライブには行きました。
目の前でドラムを叩く衝撃的な音の強さ、演奏家が乗って
一緒にライブの聴衆が踊り出す。コップを叩く
そんなライブが大好きでした。

立川のお店はちょっとステージが狭いのか ピアノとドラム
とかが両立しないのか 小編成なのがちょっと残念です。
ライブの楽しさは言うまでもありません。


> 今でも忘れられないのは、六本木ピットインの耳をつんざく
> 強烈なPA。それでいて、うるさくなくて低音などびしりと
> 決まり、シンバルは厚く(熱く)てどこまでも透明!
> 体の心からワクワクする快感で、市販ソースでは絶対再現不
> 可能な世界でした。


そうですね、PAの音がつまらない様に書きましたが 失礼
しました。そうではなく 本格的に設置されたPAでの
生演奏の迫力は これまた素晴らしいですよね。


> ビッグバンドがまだ元気があった頃、いくつかのコンサート
> に行った体験も忘れられません。バンドによって、これでも
> か、これでもかと強烈に迫ってくるPAもあれば、生音を大事
> にしたアコースティックなPAもあって、そのバンドの個性や
> 音楽性がPAにも現れていて興味深かったし、ともかく音楽的
> にはレコード再生よりもはるかに「乗れ」ました。


ビックバンドやオーケストラを部屋でそのまま目指そうとは
私は思わないです。だって全然違うんだもの。
その雰囲気を如何に持ってくるか? だと思うのですが
オーディオでは 小編成を再生して生っぽい雰囲気を楽しむ
傾向があります。

ステキな演奏だと良いのですが レコードで名盤 を聴いて
違いが大きかったりするとちょっと残念に感じることも
あります。

> 最近では、例のアマチュアビッグバンドの定例コンサートに
> 時々行きますが、上質なステレオを聞いているような癖の
> ないPAで、SRの世界もずいぶん技術が向上したものだと感心
> する昨今です。わが武蔵村山の市民会館ですら、コンソール
> はデジタルですからねー。


今度機会がありましたら 行かせていただきます。
生も楽しむ オーディオも楽しむ
両方がいいですね。


[5131] それでは、CD買います返信 削除
2007/11/26 (月) 19:06:05 kitatanuki
__ / __

▼ わんこさん

それでは、さっそく野平一郎さんの一枚を買ってみます。
ベートーベンのソナタでなく、バッハ・ゴールドベルク変奏
曲を選びました。楽しみなことです。
それにしても、ずいぶんたくさんのシリーズを出しているん
ですねー。選ぶのに苦労するほどです。
三國さんのベートーベンは、記録用に会場が録ってくれたの
を手焼きしたCDRと思われ、音質には期待してませんでした。
ビオラの伴奏をしているCDの方が、録音エンジニアの作った
力作ですが、これはフツウですか?

いずれにしても、先日のコンサートを私がDATで録った音と較
べるともやもやしています。リミッターも何もなし編集もなし
でストレート再生すれば、音がいいのは当然ですよね。


[5133] Re:それでは、CD買います返信 削除
2007/11/27 (火) 22:36:21 わんこ
__ / __

▼ kitatanukiさん

こんばんは。

野平さんのCDを買われるそうで 嬉しいです。
オフで一緒された いけださんが録音しているのであれば
その後の話がし易いです。
私はいけださんの録音はナチュラルだけど モヤモヤせず
音も適度に強くて 良いあんばいだと思います。

> ですねー。選ぶのに苦労するほどです。
> 三國さんのベートーベンは、記録用に会場が録ってくれたの
> を手焼きしたCDRと思われ、音質には期待してませんでした。
> ビオラの伴奏をしているCDの方が、録音エンジニアの作った
> 力作ですが、これはフツウですか?


いや 普通とか平凡とかではなく 自然なバランスだと思います。
少々中低域が豊かでしょうか。
ビオラはもっとONマイクであってもいいかなぁ とか
感じました。

ソロは私にはちょっと難解な感じがしました。
三國さんの伴奏は力強く盛り上がるところが 音も素晴らしい
ですね。

> いずれにしても、先日のコンサートを私がDATで録った音と較
> べるともやもやしています。リミッターも何もなし編集もなし
> でストレート再生すれば、音がいいのは当然ですよね。


ビオラのCDは残響を多めにしている感じです。
DATで録られた音 是非 聴かせていただきたいです。


[5136] ありがとうございます返信 削除
2007/11/27 (火) 23:09:25 いけだ
__ / __

▼ kitatanukiさん、わんこさん

ご無沙汰してすみませんでした。
掲示板を拝見するので精一杯でございました。
先日まで今年一番の忙しさでありました(汗)。

CDお買い上げ本当にありがとうございます。
野平氏のシリーズはナミ・レコードとしても看板であります。

ゴルトベルグはベートーヴェンのシリーズの後半と、
会場もピアノも調律さんも、すべてが同じチームでの録音
となっていますが、ベートーベンとバッハという演目の
違いもまり、また違ったコンセプトの録音セッティングが
されておりますので比較も楽しいかもしれません。
といってもベートーヴェンのシリーズでも毎回違った音が
しております。同じ会場、同じピアノ、同じ調律で同じ
演奏者で、同じコンセプトのマイクセッティングにしても、
その時々で違う音になってしまうんです。
一度録音セッティングを解体すると完全な復元はほぼ無理
なんです。
で、また宣伝になって申し訳ないのですが、
その後発売されたモーツァルトのソナタ集
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88-%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%82%BF-%E9%87%8E%E5%B9%B3%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/B000EZ89OU/ref=sr_1_20?ie=UTF8&s=music&qid=1196170215&sr=1-20
は、このゴルトベルグと同時に収録されたもので、
使用マイクとマイクセッティングだけが異なるものです。
他の条件はすべて同じなので、マイクやセッティングによる
単純な比較ができる、生録好きにはなかなか興味深いCD
かもしれません。


小野富士さんのヴィオラのCDですが、
日本人でただ一人(と記憶しています)、ドイツの録音技師の
資格、トーンマイスターを持っている方の録音ですね。
2本のマイクだけを使うワンポイント収録にこだわっている方
ですよね。
私はこのCDは聴いた事はありませんが、このレーベルならかなり
高品質なCDだと予想できます。


生録はオーディオ好きの方には一度はお勧めしたいです。
突き詰めると、そもそも何で機械を通して音楽を聴くのか、
オーディオの存在価値とは?、みたいな事を考えさせられます。
kitatanukiさんは相当ゴージャスなオーディオ遊びをされて
いて素晴らしいです。

録音って
どうやって録音するか
よりも
どんな風に聞こえるか
の方が大事だと私は思っています。
とても自然に聞こえる録音が、実はものすごく見た目にいびつな
マイクセッティングがされていたりするんですよ(笑)。
同様に、客席にマイクを置いても決してその席で聞いたような
音には録音されないんですね。
難しいところです。


[5137] 平均律の方はどうですか?返信 削除
2007/11/28 (水) 00:54:45 kitatanuki
__ / __

▼ いけださん

含蓄のあるコメントを有難うございます。
たいへん参考になりました。
小野富士さんのCDは、たしかにドイツで資格を取った方で、
真空管の録音機材を使用したと聞きました。
あのCDは、やわな装置だと特徴がでない部分があるのですが、
一般の大手レーベルのCDは、音は並でもラジカセでも鳴りや
すいように、うまく作ってあるような気がします。

ところで、野平さんのCDはまず、わんこさんのと同じのを
注文しました。バッハはゴールドベルクでなく、平均律に
しようかどうしようか迷っているのですが、平均律の方も
同じスタジオや機材で録音されたのですか?
すみませんが、教えてください。



[5138] Re:平均律の方はどうですか?返信 削除
2007/11/28 (水) 01:35:49 いけだ
__ / __

▼ kitatanukiさん

平均律の方はベートーヴェンやゴルトベルグとは全く別の
会場で録音されています。
静岡音楽館AOIという、これまた素晴らしいホールです。
ピアノだけではなく、ホール常設のチェンバロやオルガンも
聴くことのできる興味深いCDです。
録音機材は平均律とゴルトベルグでは同じです。
ちなみにベートーヴェンの殆どと、モーツァルトでは
マイクが違います。ベートーヴェンの一部では確かバッハと
同じマイクが使われましたが、どれだったかちょっと今
思い出せません(汗)。
宣伝文句にもあるとおりなのですが、シンセサイザーや
コンピュータも使用したりと、これまで色々あった平均律とは
趣の違った現代的なものになっていると思うので、内容に
好みが出るかもしれませんが、とても野心的な内容で、私は
非常に気に入っています。
一般的なクラシックのピアノのCDとして・・・となると
まずはゴルトベルグの方をお勧めする事になるかもしれま
せんが、是非平均律の方も聴いてみてください。

> 小野富士さんのCDは、たしかにドイツで資格を取った方で、
> 真空管の録音機材を使用したと聞きました。


とても素晴らしいマイクを使っていると聞いています。
なんでも世界でも数本しかないようなものだそうです。
そんなマイク、使ってみたいですね。




[5139] シンセサイザーはどうも・・。返信 削除
2007/11/28 (水) 10:24:56 kitatanuki
__ / __

▼ いけださん

さっそくのレスをありがとうございます。
シンセサイザーが入った録音とは知りませんでした。位相
管理がどうなっているかなど、技術的興味はありますが、
私は純粋クラシック派なので、すぐ飽きてしまうでしょう
から、別のにしたいと思います。

音楽的内容は別物としても、昔、ムーグのシンセサイザーを
駆使したレコードが随分売れましたよね。
ワクワクする楽しさはあったけれど、多重録音のせいで位相
が滅茶苦茶で、頭の中が酩酊状態になった経験があります。
現在は、そんな問題も多分クリアされているのでしょう。

ゴールドベルクもよいですが、音楽的と空間表現という点で
は、河野克典という方(聞いたことありません)の「美しき
水車やの娘」も興味深いです。
これもいけださんの録音ですか?何度もすみません。


[5143] Re:シンセサイザーはどうも・・。返信 削除
2007/11/30 (金) 23:46:38 いけだ
__ / __

▼ kitatanukiさん

お返事遅くなってすみません。

河野克典さんのCDも私がエンジニアを担当しました。
立場上(笑)、これがお勧めとか言えない所もあるのですが、
河野さんは日本語よりもドイツ語の方が流暢なんじゃないかと
思えるほどの方で、この方のドイツ歌曲は聴き応えがあるかと
思います。


私はシンセサイザーは結構好きで、富田勲氏の惑星などを好んで
聞いていました。
この世にない音を作り出せるなんてわくわくしたものです。
もしバッハやベートーヴェンがこれを手にしたらどんな風に
使っただろうなんて考えてみたり。
ムーグは流石に買えませんでしたがコルグのアナログシンセを
持っていた事もあります。弾けないのに(汗)。
富田氏は特に、音を左右のスピーカー外に配置させる試みなど
を積極的にしていたのでそれで目をまわされたのかも知れません。
電子楽器の音は元々平板なもので、エフェクタなどでいじらない
限り、大抵はマルチモノになります。
最近ではシンセの中にエフェクタを搭載しているのが普通の
ようですね。




[5140] 小野富士さんのヴィオラのCD返信 削除
2007/11/28 (水) 10:40:05 わんこ
__ / __

▼ いけださん

おはようございます。
最近 ピアノソロを聴くことが多く 野平さんの
CDも聴かせてもらっています。

精神的に疲れている時とか良いですね。
シンプルで素直な音 暖かい和音 癒されます。

> ゴルトベルグはベートーヴェンのシリーズの後半と、
> 会場もピアノも調律さんも、すべてが同じチームでの録音
> となっていますが、ベートーベンとバッハという演目の
> 違いもまり、また違ったコンセプトの録音セッティングが
> されておりますので比較も楽しいかもしれません。


早速両方ともオーダーさせていただきました。

実は 野平さんのベートーヴェン ピアノソナタ23番が
昨日届きました。
先日の演奏会で 曲がとても良いと思ったからです。

録音から 演奏から かなり違って驚きました。
いけださんの録音は ピアノがSPの両方に広がり
スケールが大きい。演奏家が聴く音に近い ONマイク的
録音に感じます。

このCDで感じたのは ピアノの真ん中くらいの音の明瞭さ
と言うか美しさです。
左手にかけても膨らみすぎる良い感じです。
右手が若干 細いというか軽い音でしょうか?

まだ出勤前に1曲聴いただけですので偉そうなことは
言えませんが よいCDだと思います。

> といってもベートーヴェンのシリーズでも毎回違った音が
> しております。同じ会場、同じピアノ、同じ調律で同じ
> 演奏者で、同じコンセプトのマイクセッティングにしても、
> その時々で違う音になってしまうんです。
> 一度録音セッティングを解体すると完全な復元はほぼ無理
> なんです。


野平さんのシリーズはこれで4枚になりました。
いけださんが録音したのは10枚くらいです。
それぞれが 微妙に音が違って面白いです。
また 自分の好みも 曲も何度も聴くと変わってくるから
不思議です。

私は いけださん録音のCDを聴きながら いけださんが
何を表現したいか どの美しさ 良さ 響きを重視しているか?
どんなバランス 距離感にしたいのか?
対話して聴かせてもらっています。

ですから 自宅でオフする時も 自宅のSP オーディオが
いけだんさんのピアノがどの様に再生されるべきか?
とかも考えています。

簡単に言えば いけださんから
「わんこの家では 私の求める録音したい音が再生されている」
と言われたいのです。

> 小野富士さんのヴィオラのCDですが、
> 日本人でただ一人(と記憶しています)、ドイツの録音技師の
> 資格、トーンマイスターを持っている方の録音ですね。
> 2本のマイクだけを使うワンポイント収録にこだわっている方
> ですよね。
> 私はこのCDは聴いた事はありませんが、このレーベルならかなり
> 高品質なCDだと予想できます。


このCDの話題が出ましたので 私のインプレを少し。

まだ最初から最後まで何回も聴いていないので 確定的なことは
言えませんが 現時点で感じたことは もちろん 音は
とてもナチュラルで 暖かく 肉厚の良い音だと思います。

ただ ワンポイント録音 私が感じる無指向性のマイクを2本
たてた録音だと もう少し 空間の表現が欲しいのと
ビオラの音像が大きめになることです。

ピアノのソロは 距離感もあって 音も重量感があって
その上 高音は右 低音はやや左に移動して あたかも
ピアノの鍵盤が有るように感じます。
ただ ピアノの楽器自体が存在する様な 定位ではありません。

それに対して ビオラは我が家のSP セッティングに
よるものだと思いますが 音が左右のSPに別れて
しまうことがあって 広がりすぎてしまう。
両方が演奏されるときにブレンドのされ方がちょっと
もう少し何とかならないかなぁ と感じてしまいました。

こんな書き方をすると悪い様に思われてしまいますが
あえて 贅沢な と言うかオーディオマニアの私的インプレ
であります。

ソースが乏しくて比較するのも失礼ですが
フィッシャーディスカウのピアノとのデュオなんて
50年代60年代70年代とありますが どれも
ピアノの存在感 アーチストの存在感が素晴らしく
私はそんな音が気持ちいいと感じてしまいます。

> 生録はオーディオ好きの方には一度はお勧めしたいです。
> 突き詰めると、そもそも何で機械を通して音楽を聴くのか、
> オーディオの存在価値とは?、みたいな事を考えさせられます。
> kitatanukiさんは相当ゴージャスなオーディオ遊びをされて
> いて素晴らしいです。


>何で機械を通して音楽を聴くのか?

わ〜 重い言葉ですね。
私は 理解できません。と言うか 録音が大変なのは想像できますが
苦労は分からないからです。

>オーディオの価値とは?
これまた 重い言葉ですね。私みたいにオモチャ である
人間は 時に真面目に考えるべきかも。
録音にトライして ありがたみを知るのも良いですね。

>
> 録音って
> どうやって録音するか
> よりも
> どんな風に聞こえるか
> の方が大事だと私は思っています。
> とても自然に聞こえる録音が、実はものすごく見た目にいびつな
> マイクセッティングがされていたりするんですよ(笑)。
> 同様に、客席にマイクを置いても決してその席で聞いたような
> 音には録音されないんですね。
> 難しいところです。


ラジカセの付属マイクで自分の声を聴いた時から
録音された音って イメージと全然違うのは想像できます。

生より生っぽい 聴いた場所の音を再現するのに 全然ちがう
ポジション 方法でマイクを使う。

技の世界なのでしょう。


いけださん 今度 機会がありましたら 4338を
導入した我が家の音を聴いてやってください。
低音多めで 優しめの音になってしまいましたが
そつなさでは 上回っています。
ピアノだけで言えば 自作SPの方が良かったかも
しれません。

ピアノの音は アキュフェーズの石より 300Bが
好みですが いけださんの 意図した音とは違うかも
しれません。その評価もしてもらいたいです。



[5142] ベートーベンのCD到着!返信 削除
2007/11/30 (金) 21:00:42 kitatanuki
__ / __

▼ わんこさん
▼ いけださん


野平一郎さんの、ベートーベン(10)がアマゾンから届いた
ので、さっそく聴いてみました。
ピアノ界にうといとはいえ、こんなに素晴らしい演奏と経歴
のピアニストを知らなかったことを恥じねばなりません。

正統な演奏スタイルでありながら、熱情のみなぎる部分は
ほとばしる情熱を、はめをはずさずに描ききるのは見事な
技量と学識のなせる技でしょう。

録音については、ピアノを至近距離で聴く快感が得られる
数少ないCDだと思います。弦のビーンという唸りや、高音
弦のきれいな倍音が実にきれいです。

> いけださんの録音は ピアノがSPの両方に広がり
> スケールが大きい。演奏家が聴く音に近い ONマイク的
> 録音に感じます。


この点は同じような感想ですが、至近距離のマイクを何本立
てているか、響きを捉えるマイクを遠方に立ててミックスし
ているかどうかまでは、素人の私めの耳では判別不能です。
使用ピアノも、ベーゼンドルファーのような響きですが、や
はり私の経験では聞き分けられません。

音場至上主義のマニアなら、もっと奥行きとかを強調してほ
しいと言うかもしれません。しかし、CDの製作過程でどうし
ても明瞭度が低下する以上、明瞭さをこれだけキープする
ためには、私はこの録音は正解だと思います。

バッハについては、個人的にはハープシコードの方が好き
なので、ふだんあまりピアノで聴きたいと思いません。
平均律の全巻を持っていますが、どうしても聴くのはハープ
シコードの方になってしまいます。
それは、ピアノではどうしても音が丸くて、イメージが自分
のバッハ観に合致しないという個人的な理由からです。

でも、野平さんの正統的かつ情熱的な演奏に、いけださんの
明瞭度の高い録音が加われば、バッハのイメージがハープシ
コード並に、いや、もしかしたらそれ以上に再現されるかも
しれないという希望が出てきました。
やや躊躇気味だったゴールドベルク変奏曲の購入ですが、
さっそく注文することとしました。

わんこさんのコレクションは、音の良いものが多いので参考
になります。



[5144] Re:ベートーベンのCD到着!返信 削除
2007/12/1 (土) 00:07:04 いけだ
__ / __

▼ kitatanukiさん、 わんこさん

重ね重ねお買い上げありがとうございます。
kitatanukiさんにも気に入って頂けて嬉しいです。

わんこさんの書き込みのレスもしたいのですが
仕事で明日の朝早いのでまた後ほどにさせて
ください。

収録方法はここでは書けないので(汗)オフの
時にでも(笑)。
使用ピアノはスタインウェイです。
収録したホール常設のもので、アシュケナージが
選定したピアノだそうです。
中にアシュケナージのサインがしてありました。
会場の音響とも相まって良い状態になっていると
思います。



[5145] Re:小野富士さんのヴィオラのCD返信 削除
2007/12/2 (日) 18:12:22 いけだ
__ / __

▼ わんこさん
> 最近 ピアノソロを聴くことが多く 野平さんの
> CDも聴かせてもらっています。


何度も聴いて頂けるのは本当に嬉しいことです!

> 早速両方ともオーダーさせていただきました。

重ね重ねありがとうございます。
ゴルトベルグは初めは非常に退屈に思うかもしれませんが、
最後の変奏から主題に戻る時なんて、ああ、ずうーっと
聴いていて良かった、と思ってしまう素晴らしい曲です。
何度も聴いているうちに良さのわかるスルメのような曲かも
しれません。


> 実は 野平さんのベートーヴェン ピアノソナタ23番が
> 昨日届きました。
>
> まだ出勤前に1曲聴いただけですので偉そうなことは
> 言えませんが よいCDだと思います。


ありがとうございます。励みになります。

> 簡単に言えば いけださんから
> 「わんこの家では 私の求める録音したい音が再生されている」
> と言われたいのです。


そこまで熱心にCDを聴いてくださり本当に恐縮です。
しかしながら私は、わんこさんにはご自身の好みで聴いて下さって
良いようにも思います。
世に出た時点でCDも一人歩きをはじめます。
演奏者や録音側の理想を再生してもらえたらこの上ない喜びでも
ありますが、演奏者や録音側も気づかなかったこの録音の別の
一面を引き出せてもらえるとしたら、それも嬉しいことです。


> > 小野富士さんのヴィオラのCDですが、
> まだ最初から最後まで何回も聴いていないので 確定的なことは
> 言えませんが 現時点で感じたことは もちろん 音は
> とてもナチュラルで 暖かく 肉厚の良い音だと思います。


私の持っているこの方の録音のものは定位がどうとか音像が、
という細かい事よりも、よりトータルで音楽的に聴こえる事を
重視しているように感じました。

ソロ楽器+ピアノ伴奏をワンポイントで録音するのは非常に
困難で、私もあまりうまく行ったことがありません。
どう表現されているのか気になるところではありますね。


> >何で機械を通して音楽を聴くのか?
> >オーディオの価値とは?


ちょっと重たく感じてしまうかもしれませんが、
わんこさんは既に持論をお持ちでもあると思います。

私は実はどっちも別に大そうな結論はないと思っています。
・・・誤解を生む表現かもしれませんが(汗)、
オーディオも結局はただの道楽で、なんで機械を通すかというと
単に機械から音が出るのが面白いから、とか、かっこいい機械が
部屋にあると嬉しいとかその程度のもので、オーディオの価値
なんてやっぱりそれほど大したものでもない。
それでいいんだと思います。
だからこそバカみたいに一生懸命にやるのが楽しいし、自由に
やっていいし、そこに価値があるんじゃないかと。


> いけださん 今度 機会がありましたら 4338を
> 導入した我が家の音を聴いてやってください。


是非聴かせていただけたらと思います。
自分が聴いている以上の音が出てくるんじゃないかと少し
期待してしまいます。


[5124] Re:ワンコインコンサート返信 削除
2007/11/24 (土) 01:17:00 kitatanuki
__ / __

▼ わんこさん

ピアノの生録をするから、会場の生の音と録音を比較するの
も面白いデスゼ、との誘惑に応じて下さり、有難うございま
した。
演奏者はコンクールに出ていないため無名ですが、芸大卒の
正統派で円熟期にあります。ただ、残念なことにピアノの
状態が万全でなく、ご指摘のようにもっとも肝心な美味しい
音域の鳴りが悪く、鍵盤の戻りの悪い箇所があって演奏者は
苦労したみたいです。演奏が始まる前、演奏者と調律師が
細かく調整を繰り返していましたが、とうてい一日で修正
できる状態ではなかったようです(日常の調律の問題)。

それと、ホールの設計が古いので響きが少ないのも、輝きが
ないと感じた原因です。ピアノも、フルコンサートでなく、
2回り小ぶりなので大曲にはかわいそうでした。わんこさん
の耳は、さすが鋭い!と関心した次第です。

私は、舞台袖で録音とステージマネージャーを兼ねてました
が、途中で抜け出して最後列で生の音を聞いてみました。
やはり、音量不足と輝き不足を感じましたから、わんこさん
と同じ感想でした。お客が入る前のリハーサルではまあまあ
の音だったのですが、満員の客席は、オーディオ的には
デッドで厳しかった!

客席に行ってみて、録音してステレオで聞く方が生々
しいだろうと思いました。生音より、録音の方が生々しい
なんて馬鹿な話だと思われる向きもあるかも知れませんが、
楽器から遠く離れる客席の音が楽器本来の音から離れる
のはよくあることです。
それより、響きのよい適度な距離にマイクを設置して、忠実
度の高い録音をした方が楽器本来の音色はキープされる
というわけで、この掲示板の常連さんなら皆さんおわかり
でしょうが・・(@_@)。

マイクケーブルが最短になるように、舞台袖にDAT2台を
持ち込んで、CD規格の44.1Kに一台、96Kに一台をあて
ました。使用マイクはソニーのC−38Bですが、吊り具が
設置されてないためホール両サイドの照明シーリング前部に
マイクを設置してありますから、ピアノからの距離は15mく
らいあって、しかもマイク間隔がひどく離れているという
変則セッティングです。マイクアンプは、ホールのコンソー
ル内臓のものです。

自宅に戻ってから、44.1Kの方で試聴しましたが、ホール
で聞いたおとよりも、はるかにピアノの生音に近い「生々
しい」!音だったことは言うまでもありません。
編集してCDRにするまで、しばしお待ち下さいヽ(^O^)ノ



[5125] 生でもそれぞれ違う返信 削除
2007/11/24 (土) 09:31:34 わんこ
__ / __

▼ kitatanukiさん

おはようございます。
チケット完売の状態でしたのに、ご厚意によって貴重な
経験ができました。

今回 kitatanukiさんのお話をお聞きして 自分の中で
思っていたことがよりスッキリしました。

オーディオマニアは いやオーディオオタクのくせに
よく 「生の音を知らないから知れ」「コーサートをもっと
経験しろ」「生に比べればおかしいのが分かる」
とか 生の音を偏重される方がいます。

でも 同じ生でも オーディオを聴く敏感な耳があれば、
条件が整わないと 全然ダメな生の音もあれば
本当に素晴らしい生の音もある、つまり大きな差があることが
分かるはずだと思うのです。

それを一色単に 生の音重視 と言われることに
私は違和感を感じてきました。

ジャズみたいに音源がそもそも生でない(PAを通す事が多い)音を
私みたいにレコードをジャズ喫茶で再生された音ですり込まれた人間は
その基準が無いのです。
だからと言って オーディオで育った耳が 全然ダメか?
と言われればそんなことはありません。
ケーブルを交換しては別として、アンプのセッティングを調整したり
SPのネットワークの素子を交換したり設定を変更して聴いてきた耳は
音を成り立ちを判断するすると言う鍛え方では、
生の音を漫然と聴いてきたよりずっと敏感で 違いがわかり
それを音として変更できるすべを持っているわけで そう
恥じることではないと思うのです。

もちろん、楽器の生の音とかは これは経験ですから経験しないと
ダメなのも当然ですけど。

ですから 今回 ホールで僅か7.8mの距離で聴かせて
もらって 物足りない と感じたとすれば それは生理的快感を
求める私の素直な感想ですし オーディオ的にも そして
音楽を楽しむ参加者の意見としても それ程ずれていないと
思います。

オーディオオタク的会話 品位を悪くしなければ 有意義で
あると思います。

> 演奏者はコンクールに出ていないため無名ですが、芸大卒の
> 正統派で円熟期にあります。ただ、残念なことにピアノの
> 状態が万全でなく、ご指摘のようにもっとも肝心な美味しい
> 音域の鳴りが悪く、鍵盤の戻りの悪い箇所があって演奏者は
> 苦労したみたいです。演奏が始まる前、演奏者と調律師が
> 細かく調整を繰り返していましたが、とうてい一日で修正
> できる状態ではなかったようです(日常の調律の問題)。


やはりピアノの状態が万全では無かったんですね。
実は ベートーベンのピアノソナタで引き間違えられたのか?
と感じることがありました。
当然間違えていないのでしょうけど、10近くを同時に叩いた
時の音として不協和音がある様に感じました。

真ん中よりちょっと左の音がちょっとずれている様に感じました。
あと、低域の迫力 ゆるがない和音の響きが少々 弱かった
と感じました。

以前kitatanukiさんのご紹介で お寿司屋さんの地下のホールで
ベーゼンドルファーのピアノを聴いた時は もっと音階が綺麗だった
様に記憶しています。

SPのネットワークで位相が合わなくてピアノの音が変になるのに
慣れていれば 如何に生のピアノの音がまともかよく分かります(^_^;)
でも普段悶絶していると、生のピアノの音で微妙に変なのも分かるように
なるんでしょうか??

> それと、ホールの設計が古いので響きが少ないのも、輝きが
> ないと感じた原因です。ピアノも、フルコンサートでなく、
> 2回り小ぶりなので大曲にはかわいそうでした。わんこさん
> の耳は、さすが鋭い!と関心した次第です。


ありがとうございます。
墨田のトリフォニーホールで ベートーベンのピアノ協奏曲の
皇帝 を聴いたとき、オーケストラに負けずに頑張る
ピアノの音量を思い出せば もっと迫力が欲しかったです。
グランドピアノでも色々なサイズがあるんですね。
アップライトピアノしか知らないもので・・・

> 私は、舞台袖で録音とステージマネージャーを兼ねてました
> が、途中で抜け出して最後列で生の音を聞いてみました。
> やはり、音量不足と輝き不足を感じましたから、わんこさん
> と同じ感想でした。お客が入る前のリハーサルではまあまあ
> の音だったのですが、満員の客席は、オーディオ的には
> デッドで厳しかった!


観客の吸音効果は想像以上ですよね。


http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_m?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dpopular&field-keywords=yamato+koto
ダンさんが お琴や三味線の録音を東大和のハミングホールの
小ホールでした時も、大太鼓は響きすぎて大変だったそうです。
観客が入っていた時の音がセッティングされていると
思います。ちなみに 三味線の録音の時は観客が居なくて
残響が多めで素晴らしかったです。
我が家の和室でやってもらうのと全然違った。

ホールの威力って凄いんだと思います。
>
> 客席に行ってみて、録音してステレオで聞く方が生々
> しいだろうと思いました。生音より、録音の方が生々しい
> なんて馬鹿な話だと思われる向きもあるかも知れませんが、
> 楽器から遠く離れる客席の音が楽器本来の音から離れる
> のはよくあることです。
> それより、響きのよい適度な距離にマイクを設置して、忠実
> 度の高い録音をした方が楽器本来の音色はキープされる
> というわけで、この掲示板の常連さんなら皆さんおわかり
> でしょうが・・(@_@)。


音が鮮明に分かるのと 音が自然なのは別だと思います。
録音はある意味ディフォルメしていますので 自宅で再生した
方が メロディーが分かるとか 各パートの演奏が分かるとか
生をそのまま聴くより上回ることがあります。
やはり マイクセッティングして上手く録音されたのは
関わる方達の センス 力量 芸術性 であって
大変重要だと思います。

手前味噌になりますが、namiレコードでのいけださんの
ピアノの録音が 如何に上手いか 改めて感じられます。
名盤は やはり録音による部分が多いと信じています。

> マイクケーブルが最短になるように、舞台袖にDAT2台を
> 持ち込んで、CD規格の44.1Kに一台、96Kに一台をあて
> ました。使用マイクはソニーのC−38Bですが、吊り具が
> 設置されてないためホール両サイドの照明シーリング前部に
> マイクを設置してありますから、ピアノからの距離は15mく
> らいあって、しかもマイク間隔がひどく離れているという
> 変則セッティングです。マイクアンプは、ホールのコンソー
> ル内臓のものです。


通常の録音に比べて 変則的マイクセッティング
なんですね。両サイドの証明は私もチェックしました。
マイクを探しましたが見えませんでした。

録音された状況を知っての試聴は楽しみです。

> 自宅に戻ってから、44.1Kの方で試聴しましたが、ホール
> で聞いたおとよりも、はるかにピアノの生音に近い「生々
> しい」!音だったことは言うまでもありません。
> 編集してCDRにするまで、しばしお待ち下さいヽ(^O^)ノ


わ〜 楽しみ!

録音のセンスが問われる 芸術性とは別に
音の鮮度の高さは これまた オーディオ的快感に
溢れていますよね。

美味しく調理された刺身は美味しい。
取り立ての魚を船の上でさばいて食べるのは
これまた結構。冷蔵庫で冷やされていなくてちょっと
温くても。

取れたての魚を自宅で味わえるのですからオーディオって
贅沢な趣味ですよね。



最近 ピアノの音は 自作のSPシステムの方が
音に感動した様に思い出されます。
歪み感の少なさ 低域の制御の上手さは4338なんですが
どうも質感は416−8A+2420の方がピアノに関しては上回って
いる様に思うのです。

元に戻すの 面倒だなぁ・・


[5126] LUXは悪くなかった!DACキット完成。返信 削除
2007/11/24 (土) 23:28:30 kitatanuki
__ / __

先だって購入した、真空管DACキットが完成!
とはいっても、要したのはわずか3時間。箱に部品を組み付
けて、完成基盤セットに電源と信号ケーブルを配線するだけ
の簡単さ、いわばプラモデルの要領です。
http://www.kit-ya.jp/product_info.php?manufacturer
s_id=14&products_id=110&osCsid=42c8ff283b0cbe5f607
8a6901437a762&cPath=1_22

わんこさんの予告?で心配だった音は、とりあえずは大丈夫
でした。高域の荒れは皆無で、弦楽器では真空管特有の濡れ
たようなツヤがとっても魅力的です。音場も深々と展開。
ソースによっては、300Bシングルの音かと思うほどで、
無帰還回路による真空管出力部の面目躍如といったところ。
ジャズも魅力的な鳴り方を感じます。

しかし、鋭い切れ込みとかアタックには弱くて、低音も多少
引きずりますから、現状ではクラシックの弦楽器専門か?
ピアノ曲になると、アタックが弱くてもういけません。
普段はLUXのユニバーサルプレーヤーでCD・DVD・SACDを聞く
として、弦楽器を聞くときだけこれに繋ぐという、贅沢な
使い方が考えられます。

ところで、完成したばかりには、もっと音が弱弱しくて全然
使い物にならなかったのです。ふとしたきっかけで、LUXの
ユニバーサルプレーヤーの方を再点検してみたら、ナナ何と
プレーヤーには初期設定が必要なことがわかったのでした。
つまり、出荷状態だと5.1chの余計な回路を信号が通るので、
ピュアオーディオで使うなら、CDダイレクトというセッテイ
にしなければならなかったのです。

LUXのプレーヤーの中域が弱いせいで弦楽器が駄目なのでは
なく、設定の不適切のせいで信号が余分な回路を通っていた
というわけです。CDプレーヤーの類に設定が必要などとは
ツユ思わずに、3年も使い続けてLUXはおとなしいなどと
こぼしていたのは、とんだ間違いでした。
CDプレーヤーのたぐいにセッテーが必要なんて、昔のオジサ
ンには夢想もできませんからねー、青天の霹靂なのでした。

慌ててCDダイレクトという設定にしたら、ちょっと聞きでは
アキュフェーズのDACとの違いがわからないくらいの音質で
後藤龍のバイオリンが鳴るではありませんか。
なんとも浅はかでした。LUXさん、ごめんなさい(T_T)。




[5127] Re:LUXは悪くなかった!DACキット完成。返信 削除
2007/11/25 (日) 09:33:41 わんこ
__ / __

▼ kitatanukiさん

おはようございます。

> わんこさんの予告?で心配だった音は、とりあえずは大丈夫
> でした。高域の荒れは皆無で、弦楽器では真空管特有の濡れ
> たようなツヤがとっても魅力的です。音場も深々と展開。
> ソースによっては、300Bシングルの音かと思うほどで、
> 無帰還回路による真空管出力部の面目躍如といったところ。
> ジャズも魅力的な鳴り方を感じます。


おお、完成して音がかなり良いそうでおめでとうございます!
DACで球の音がするんですね。やはりアナログ回路が大切
と言うことでしょうか。
魅力的な音造りがされているのが分かります。

> しかし、鋭い切れ込みとかアタックには弱くて、低音も多少
> 引きずりますから、現状ではクラシックの弦楽器専門か?
> ピアノ曲になると、アタックが弱くてもういけません。


う〜ん 切れ込みが弱いってどんな音なんでしょう。
結局球のアンプの音がしてしまうってことでしょうか?
球アンプでも 使い方でソリッドでダイナミックな
音にもなると思うのですが、響きが乗ることもありますですね。
一度 聴かせていただきたいです。
DACは我が家ではPCオーディオでもネックになっていますので。


> 慌ててCDダイレクトという設定にしたら、ちょっと聞きでは
> アキュフェーズのDACとの違いがわからないくらいの音質で
> 後藤龍のバイオリンが鳴るではありませんか。
> なんとも浅はかでした。LUXさん、ごめんなさい(T_T)。


音が最も良い状態で使われていなかったんですね。
私の家に持ってきてくださった時も 5.1chモードだった
のでしょうか?
そんな表示がありましたっけ?


http://wanko.cside8.com/FBBS/cyclamon.cgi?tree=s3040#3040

低域の力があって 奥行きの表現がしっかり出て良い
とインプレが書いてあります。
あのときは極性を変えたりして聴いたんですね。

とにかく CDPで大きな音の差は感じられないだろう
と思っていたので アキュフェーズのDACにそれ程
遜色が無いことが分かって良かったです。

CDPの音の差って アナログのカートリッジみたいと
書いてありますが それよりずっと差が少ないですよね。
アナログに慣れた私には DAC CDPはいじりようがないのが
少々つまらないです。

一度こっちが上だ と思うとなかなか覆らない。
アナログだとそれが ・・ やっぱり 同じようにくつがえ
りませんかね(^_^;)


[5129] でも楽しめる、DACキット返信 削除
2007/11/25 (日) 18:16:34 kitatanuki
__ / __

▼ わんこさん

三國正樹コンサートの96Kで録った方を、パイオニアDATの内
蔵DACと自作DACキットで聞き比べてみました。

DACキットでは、ソフトで広がり豊かで気持ちがいい音です。
DAT内蔵のアナログ回路だと、生楽器に近いストレートな音で
す。物理特性的には、明らかにDATの方がハイファイだという
結果になります。
しかし、管球DACキットのワンクッション置いた柔らかな音を
支持する人も少なくないと思います。
最近、高層アパートが建ったせいで、FM放送が微妙にひずむ
のですが、DATで録ったものをDACキットを通して再生すると
歪が気にならないという効用があります。
それでいて、音楽の本質までは阻害しませんから、使いよう
によっては面白いアイテムではあります。

先に、ピアノのアタックが弱いと書きましたが、その
かわり、豊かで心地よい広がりがあるので、これも許容され
る世界でしょう。
それにしても、エイフルのDACキットと顔も部品配置もそっ
くりです。出力球だけエイフルが12AU7でキット屋が6922で
す。値段も、キット屋の方が1万円安いのです。
どうなってるんでしょうねー?

一種の玩具という程度ですが、今度聞いてみてください。




[5135] Re:でも楽しめる、DACキット返信 削除
2007/11/27 (火) 22:47:01 わんこ
__ / __

▼ kitatanukiさん


> 三國正樹コンサートの96Kで録った方を、パイオニアDATの内
> 蔵DACと自作DACキットで聞き比べてみました。


おっ 自作DACの評価ができますですね。

> DACキットでは、ソフトで広がり豊かで気持ちがいい音です。
> DAT内蔵のアナログ回路だと、生楽器に近いストレートな音で
> す。物理特性的には、明らかにDATの方がハイファイだという
> 結果になります。


録音 再生が同じ機器だと、クロックやその他 音が統一されて
いる様に想像します。実際はDACを外付けしても不利は
ないのでしょうか?素人過ぎて済みません。

> しかし、管球DACキットのワンクッション置いた柔らかな音を
> 支持する人も少なくないと思います。
> 最近、高層アパートが建ったせいで、FM放送が微妙にひずむ
> のですが、DATで録ったものをDACキットを通して再生すると
> 歪が気にならないという効用があります。
> それでいて、音楽の本質までは阻害しませんから、使いよう
> によっては面白いアイテムではあります。


歪みっぽい音が消えるのは 良いことなのか分かりませんが
聴きやすくなるメリットはあるんですね。

イヤミを隠す、美音添加でしょうか?

> 一種の玩具という程度ですが、今度聞いてみてください。

前にソフトンのDACを聴いた時とは環境が違っています。
是非聴かせてください。

INCM/CMT
Cyclamen v3.491
[ut:0.020][st:0.000]