| アンプは 那須さん設計 こいしさんモデファイの
KT-88ppです。
音は先に書いた ロバートラカトシュのピアノトリオ。
KT-88は300Bシングルにくらべて ソリッドで冷静。
低域の力強さ分離が良く 音が広がる感じ 若干クール。
ラカトシュのピアノがクリアーに響き 惚れ惚れする響き・・
と期待しましたがそれ程でもありません。
色々な曲を聴いている間にだんだん分かってきました。
まず 素直な音 ありのままの音 とのことで 優しい大人しい
音かと思いきや違います。
ザクッとして音が立っています。低域のレンジの伸びが素晴らしく
バスドラやパイプオルガンもバッチリ。クラウンのプリに対して
低域は1オクターブ以上広い感じ。
全ての音が若干太めでストレス無く出る感じ。
マークレビンソンのML-1Lは2Bの鉛筆を研いだ先で緻密かつ
力強くピントを合わせて絵を描くのにたいして、DMC-6は
太めの先っちょでデッサンを描いてくるようです。
ML-1Lの緻密さ凝縮感に対して DMC-6は開放されストレートな
出音の素直さでしょうか。
どの帯域にも変な癖やうねりがなく 音が弱いかと思いきや
勢いがよいので 音楽が楽しいです。
サキソフォンも炸裂しますし ウッドベースのベースラインも
ML-1Lほど硬くないですが 太く音階が明快です。
生理的にこの音はいいなぉ 好きだなぁ と感じました。
ボーカルのキスしたくなるような色気や可愛らしさ よりは
スムースに出てくる音で 確かに個性で聞かせる音作りでは
ないようです。
粒子が若干粗く 周辺に少しざわついたものがまとわりつく感じ
もします。
こう書くと粗削りな音に思われるかもしれませんが、
これは何とも気持ちいい この清々しい感じはなんでしょう。 |
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