アルテック802D+811B の3WAYで試行錯誤
JBLのD131と 802Dは弦が厳しい ピアノがお風呂 とあきらめていました。
市販のSPも我が家では低音が吸収されスケール感が足りない。大きくて高いSPを買わなければダメかと、
モンキチぶりを発揮しそうでした。アルテックもヤフーしてしまおう・・

それを見かねた D131を貸してくださっていたJIMさんが
「その黄金のユニットでそんなことはないだろう!」とネットワークで調整してみるとのことで 使ってもらうことにしました。
ご自宅に小作人のドラマーさんの車で運びました。まだ大名しています。
そして既存のネットワークでつないだ途端・・・素晴らしい音 スピード感 げげ・・・ おまえってそんな音したっけ?
ホーンの前後位置わずか1cmに音が反応し ツイーターの極性で音がなじむ。SPの置き台 凄いスピードで調整。
使う人のセッティング能力で音は激変するのを知りました。う〜ん・・・いい音がする・・私の家でもう一度使いたい!

その後調整を受け 自宅に運ぶ 低音不足を補い ユニットの個性は殺しすぎず ネットワークの素材から全て準備して
造ってくれました。6dboctで ウーファーは280hzからカット ホーンは800から下をカット このようにつなぎ方を離す
ことができるのがミソです。
いざ聞いてみると 素晴らしいスピード感 能率が100dbのウーファーが出す音 小さい2WAY等とでは全然違う音です。
でもやはり重低音が少なく 低音感を出すセッティングが ボーカル等の胴鳴りを肥大化させています。

かねがねから懸案だった サンスイSP505箱にあったウーファーを使おうということで、フォステクスのFW305を購入。
D131 アルテック414Bとは全然逆のウーファーです。果たして上手く行くのか?
水道管でダクトを造ると 設計値通りの素晴らしい低域特性はゲットできました。
でも 中域の癖 はなかなか 調整できません。ネットワークみたいに離したい。
811Bは800hz以下は殆どでないのです。ウーファーは2khzくらいまで素直に伸びている。この違いを上手く
抑えこみたいのです。

チャンデバでもサンスイのCD10は別にクロスを設定できましたが、アキュフェーズのF15は
ボードで同じ周波数になってしまう。

問題は強すぎる中音とバランスさせられるか?です。今日セッティングしだしたところですが 私のデーター用に写真を
サーバーにためることにしました。見ても参考にならないかもしれませんが、ウーファーとホーンで マルチしている方には
参考になるかも。



ヤフーがいけないんです。
欲しいのが安く買える。

インパルスは設定の出ている
30cmSPとして良かった、
フェライトのホーンの音も分かる、
元気の良いウーファーが美点
低域は50hzまで出ているけど
量感が箱の関係もあって少な目
でした。我が家では低域不足。
マンションならベリーgood。

オンキョウのD-500 素直で
レンジが広い、高音の伸びが抜群
中音のひっかかりが少ないのが
どうか?ヤフー価格1万円以下のSP
だとはにわかに思えない。
インパルスの高域が伸びていない
様に感じられる。オールラウンド派で
惚れることが少ないかも。

ロジャースは改めて言うことなし。
惚れたらこれに決めませう。
MASAさんにお借りした
ELAC。

ハイルドライバーの素晴らしい
高域。ホーンが逃げ出す癖の少なさ
伸びよ良さ、反応の早さ。素晴らしい

ピストン領域をガッチリつかうウーハー

前に出る音は出て ひく音はひく。
アンプはできるだけ音の良い 濃いめの
音がよさそう。球アンプと相性が良いとの
ことです。

低域の量感もロジャースに負けず、
バランス的にはD-500も真っ青。

コンクリートの部屋なら低域不足を感じる
ことはまず無いと思われます。

フリースタンドで音場展開 ボーカルが
立ち上がる。ビデオテープよりちょっと大きい
前面の投影面積。そこから素晴らしい音が
でる。

ロジャースの打楽器の弱さ、癖の強さが
気になる 新しい録音も聞かれる方に
お薦めします。
さりげなく それでいて素晴らしい音が欲しい
方 一度ご自宅で。

JIMさんに調整してもらった
D131の3WAY。

音がなじむ。6db
被さりが多い。SPの位置
極性 材質

それを総合的にセッティングして
何とも言えない音の交わりを実現。

音も良ければ 難易度も高い。
SPの位置が1cmで変わる。
豊富な経験と実績を感じました。

能率が100dbあるってこと。
それで100hz以下が充分に再生され
るには38cmダブルとかになるので
しょうけれど、この音は何にも代え難い
音です。ドラムが スネアが 16cm 
2WAY でフルレンジを出すシステムと
速度が倍以上に違う??

空気の色が変わる。
アルテックとの競演

経験しないと分からない音です。
軸上1.5mの特性

私がアッテネーターやら
ツイーターのコンデンサー
を変更してしまいました。

大きいコイルがウーファー
の音を200hzくらいから
レベルを下げています。

特性は悪そうですが 
打楽器系は素晴らしい。
ホーンの音はフラットが
良いとも言えない様です。




後から画像が出てきました。
JIMさんがセッティング
してくれた3wayの軸上
の特性です。
素晴らしいですね。
上のは私が触った物で
かなり違います。

基本的にフラットにまとめて
くれていたのでした
さすがです!。

JBテックのリスニングポジション
私が調整をしたもの。
スペアナのレベルが低いと特性が
出にくくなります。レベルをあげると
もっとフラットになります。

低音感はたっぷりあります。
重低音は160hzに対して10dbくらい
低いのでかえって不足に感じる。

これげコンクリートの部屋だと100hz以下
がたっぷり持ち上がってくるので
全然違うスケール感になると思われます。
ダクトも細目の20cmくらいにしてウーハー
のダンプと重低音を狙っていました。

やはりfoの高いウーハーですので
大きめのダクトがいい?

ポピュラーを聞くことが多くなりました。
ウーファーを交換しました。FOSTEXの
FW305秋葉原で1本1.9万円弱です。
テクニクスのウーファーが同じ値段で紙
エッジでありました。あちらの方がfoが
25>30と高く音も好みだと思われます。
でも今回は SP505箱での低域の再生限界
を調べるのもありますのでフォステクスを選択
しました。

ダクトは下水管のエンピパイプ。18cm 
12cm 8cmと用意。容積を80lとすると、
ダクトの周波数は
http://village.infoweb.ne.jp/~fwgi5816/SP/
bassreff.htm

こちらのHPで計算できます。
28hz 32hz 38hzでしょうか?
リスニングポジションでの設定、聴感上
での調整ができるのがメリット。

どんなに素晴らしいフラットなシステムでも
セットする場所によって特性は激変します。
自分でセッティングできれば 二重丸!

最低域は40hzが充分に再生されることが
分かりました。ただ音はソフトです。帯域バラ
ンスでFW305 音の良さ相性で D131
さてどちらを選ぶか?

100HZ以下が少ないとオーケストラが
厳しいです。ロジャースもD500もかなり
再生されるのでそこそこいけました。
インパルスが最も低音不足気味なのが
分かる。部屋がライブで壁面に近づけられれば
良かったと思われます。

フォステクスにはW300Aっていう 
タオックのシステムが使っているグレードの
高いウーファーがあります。
それとアルテックの414も使って
みたい。ウーファーは音の根幹。拘りたいです。
これからは モン耳(耳が悪いこと)
露呈事件の報告です。
ネットワークは外し アキュフェーズの
F15でマルチになっています。

ここで長めのダクトでの測定値
スペアナの値も撮影。

あれ・・100hzのピークが凄いし
ローエンドが足りない。

変だなぁ 音もえらくソフト

マルチだからか・・いや

それにしてもホーンも16dbレベル
を下げている。変だ・・
ウーファーのみの特性

リスニングポジションで
良いめのデーターを出して
これ。ダクトをあれこれ
換えても特性が殆ど
変わらない。

ソフトな音です。

クロスを写真の様に設定して
バランスを取って特性を測る。

う〜ん モワ〜っとしている。

ホーンの音がやっぱり中音が
強くて気になる。

軸上で測ってみる。

100hzのピークが消えない。

音は高音が強くて・・
ガビーン

ウーファーは鳴っていません
でした。後ろのロジャースが
ウーハーの役目をしていたの
です。
マルチにして 石アンプのSP
セレクターがロジャースに
なっていたのでした。

ああ・・私って モン耳(笑)

どうりでホーンの能率が高く
感じる筈です。

それにしてもロジャース。測定すると
恐ろしいくらいにフラットでワイドレンジ
です。

音はこの方向に向けて鳴らしても
音の良さが分かります。弦なんてこれに
勝つのは無理かも ってくらいにいいです。

名器と言って過言ではありません。
さて しきり直し

マルチでウーファーの
特性をチャンデバのボード
の交換で測定してみます。

アキュフェーズのボードは
減衰特性をー12dbとー18db
から選べます。スイッチで変更。

800hz ー12db ダクトは長

リスニングポジション

低域は40hzまで充分に再生
されている。低音楽器の空気感が
再生され気持ちいい。

800hzが1khzに比べてー2db
800hz ー18db ダクト長

あれっ? 800hzが1khと同じ
音圧になっている。手持ちのマイク
ポジションだとこんなもんです。
1khz以上が早めに減衰している。

315hzのディップは部屋の影響だ
と思われます。
ホーンの音 アンプは2A3球

800hz ー12db 

1.2khzにくらべて ー6db減衰

1.2khzからー12db octで減衰
しているのが分かります。ただ
ホーンの音も800hzは大きくレベル

ダウンしています。
800hz クロス ウーファー側ー12db
ホーン側 ー18dbで 

クロスの800もレベルが高く それより
も500〜650が高い クロスの重なり
ウーファーのレベルが元々あるので
重なりが強いと思われます。

音は声はなかなか強いものの
中音が混濁している様に感じる。

ピアノはお風呂気味。弦は
低音の方が厳しい。ハーモニーが混濁
している。この音で マルチによる3WAYを
あきらめたのであります。

これだとネットワークの方がずっといい。
ウーファーの中音の強さと
ボードの違いによる 特性の
違いを把握することにしました。

ネットワークで行った重なりの
浅さをマルチでもやりたいので
あります。

3WAY用なので、右と左に
別のボードを刺せば 別のクロスが
選択できるのです!

800HZ ー18db ダクト短
リスニングポジション

この段の一番左と同じクロスでダクト
だけ違う。中音の漏れが多い?

100hz以下の重低音はダクトが
長い方が再生される。聴感上は
ちょっと違います。
800hz ー18db ダクト長

前のにくらべて明らかに1khzの
レベルが低い。ダクトの漏れが
関係しているとすれば大変音が
濁るってことです。
実際はマイクの場所による違いと
思われます。

真上の特性と全く同じ条件
650hz クロスボード ー18db
ダクト長

それ程明快に 1khz 800hzのレベル
が落ちていない。変だ

前に650hzのボードが声なんかが一番
良かった。これはツイーターのクロスと
ウーファーのクロスのつながりが浅めに
なっていたから良かったのかもしれませ
ん。
650db ー12db ダクト長

1.2khz以上が僅かにレベルが高く
なる程度
500hz クロスボード ー18db

明らかに800hzのレベルが低く
なってきた。630hzも500hzも
下がっている。

つまりウーファーの500hz以上の
レベルが元々高く ボードの減衰力
では下がりきらないことが判明。

これが単一クロスしか選べない
チャンデバの弱点です。

ホーンは800hz以下は殆ど
再生されない。
このギャップが音のつながりを
難しくしていると思われます。
500hzボード ー12db

800hz以上の特性に僅かに差が
出る程度

中低音不足なので 400〜800
のレベルは下げ気味にして ウーファー
の鳴りっぷりを上げたい。
そういったセッティングはネットワーク
でないと微妙な特性は得られません。

でもスペアナ無しで 耳だけで それも
膨大な素子(コイル コンデンサー)の
交換も大変です。

現時点での感想では、マルチで
ある程度の練習 最後はネットワーク
での微妙なセッティングをするのが
近道かと思いました。

ネットワークの微妙な音の溶け込みの
素晴らしさこれはいいですよね。

アンプを何台も選ばず同じ音色で
楽しめるのもいいです。メーカー製は
そこができているから安心。
500hzボード ホーン ー18db

800hzと 1khzのレベルが下がって
いるのがミソ。630hz以下は当然
出ていないけれど これがチャンデバ
によるのかは検証が必要ですがたぶん
ホーンドライバーの特性そのものだと
思われます。

0506 T90Aは 適当に鳴らして
います。アッテネートは0db
0506のコンデンサーが1.○μF
くらい

802Dと0506は似たような能率
500hz ー12db

相対的に800hzが1khzより
下がっている。

つまり500hzのボードでも800hz
を早めに落としたい時は ー12dbを
選択すると良いと思われま?

あれ逆です。

つまりホーンの音は800hzが再生の
いいところだと思われます。

800hz ー12db 

左の二つと殆ど同じ

つまりクロスを 500 650
800と 選択しても下の特性には
あまり違いが出ないということが
わかりました。

となると650 500と
ボードをさげるとつながりが浅く
なると思われます。

でも実際にはホーンから歪んだ
音が出そうです。
ウーファー 500hz ー12db
ホーン   800hz ー18db

800hzの特性が ウーファーは
400hzからー4db落ちるのが
500hz ー18db

ホーンの800hzの特性が1.2khz
からー4db落ちるのが 800hz
ー18db 

つまり曲線のつながりと足し算で
つないでみたのが上の特性。
かなりフラットなのと 802Dの
ドライバーの癖である 1〜2khz
のレベルの高いのがそれ程目立た
ないことです。

聴感上も驚くほど中域がスッキリして
弦が気持ちいい。声は密度が減退し
500hzより650HZにウーファーの
ボードを変更すると良くなります。

この辺であればセッティングの核心に
近づいたことが分かります。
ホーンのレベルを上げてもあまり
うるさく感じないのであります!

おお、マルチ&スペアナで
ネットワークの世界に近づけたかも!
チャンデバの様子

左が中低音用として500HZのボード
右が3WAYの中高音用として800hzの
ボードを刺してあります。

私は現時点で強く思います


チャンデバはクロスを 上と下
別々に調整できるのが○


すなわち ドラマーさんにお借りした
サンスイのCD10は
とても良いチャンデバだったのです。


マルチでスカッとしないご貴兄の皆様

一度スペアナで別々に測定してみま
しょう。上と下のユニットの特性の差


これは左右対称クロスでは解決しない
と思います。
左のセットで ホーンのレベルと聴感上
で合わせてみて測定したところ。

何て素晴らしF特でしょう!

聴感上とフラットがこんなに近づいたこと
は今までありませんでした。

市販品の NHT ロジャース EV インパルス

みんなフラットな特性に近かった。
そして音もまともだった。微妙に右下がりが
スケール感があって良かった。

ところが自作3WAYだとフラットにしても
音が厳しかったり混濁したり 分解が悪い
感じがしていました。

今回 

ウーファーを交換しフラットにして低域を伸ばした

クロスを それぞれの特性を合わせて重ねた

この2点で大幅に音が聞き易くなりました。
左右の広がり感が増しています。
ボリュームが高いときのピーキーな感じも
減りました。

音がスッキリしているのはマルチの特徴か
クロスの浅さか分かりません。

石アンプのウーファーと球のホーン
重くソフトなウーファーとホーンの音の異質感

問題はありますが 一歩前進できたようです。


作業の様子

ファミリーが居ない時しか
できないのがオーディオの大変な
ところかも。

車だと外に出て悪さできます。

家人が「音が全然良くなった」
とか言うと モン耳で不安な私も
嬉しいものです。


今後 ホーンの位置 極性 方向
その他調整してみて ある程度の
音が得られれば・・精神は安定し
そう・・・

D131 414 W300A そして
リベンジネットワークで 300Bアンプ
とか・・・




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