別荘オフ

快適な別荘で オーディオ三昧 2006.4.1

オーディオ&ドライブ&宴会
 いつもの掲示板の仲間とお泊まりオフを希望したところ、いけださんのご両親の素敵な別荘をおかり
できることに。
Coldさんのアイデンフルレンジのリベンジ、格安フルレンジの比較試聴
球アンプと デジタルアンプの比較試聴
各フルレンジや メーカー製スピーカーの音はどうか?
そして メインイベントの いけださん録音のいけださんによる マルチチャンネルシステム の試聴
いつにも増して内容の濃い オフでした。
青年の趣味を通したお付き合い 理想的な遊び方であると思われます。



今回のオフの会場。
いけださんのご両親所有の別荘。
綺麗な空気 静粛な環境 素晴らしい建物
いつまでも泊まっていたい。

車はいけださんの ボルボ 
最近 軽自動車からグレードアップ
荷物満載で大活躍
                                   
オフに到着、みんなよく働きすぐに荷物を搬入。
今回のオフのメニュー段取りを相談。
この集まりの良いところは 誰もが指示を受けなくても
凄く良く動いて 全てがスムースに進むことです。

役割分担 ネタの提供  掲示板やメールでの
やりとりが有るからこそでしょうか。
仕事や利害関係のない 気楽な集まりは良いです。
前回のオフでセンタキャップが外れていて 中低音が全く無かった
Coldさんの アイデンユニット。

今回 センターキャップに C1000タケダのキャップでリベンジ
に望む。


エンクロージャーは いけださんが ハードオフで購入した
ONKYOリバプール200、2000円。
ボルボのツイーターに使った残り。
1万円ちょっとで2セット購入した13cmユニット。
一つのエンクロージャーにバッフルを交換して楽しめる様に
してあります。果たして激安ユニットの音は?
今回のメニューの一つ。
eijiさんのデジタルアンプ SACDの音と
私やColdさんの球アンプの音の聴き比べ。

eijiさんのアンプは何とAVアンプ。
AVアンプって見た目立派だけど音がスカスカなのが
多いのよね。
こんなアンプが(失礼)後で凄いことになるとは
思いもしませんでした・・・
まずは リベンジアイデン。
既にメーカーはありませんが、マグネットは大きく
高価なユニットでした。

音は 前回とは全く違い 中低音からバスドラ領域まで
再生。中高域がうるさくなく良い とのことですが 確かに。

弦楽器がちょっとオフ気味になる。C1000タケダのキャップは
ちょっと重いと思われます。
簡易スペアナで測定 軸上1.5m
低域のピークは80Hz
どうも 100〜400Hzくらいの測定値が大きくへこんで表現されて
いる模様。
かなりフラットな特性です。

2〜4kHzくらいの落ち込みが音にも現れている様子。

立派にリベンジしてきましたが、ご本人はセンターキャップの素材変更で
さらなる音の向上を目指すと言っています。
続いて Coldさん持参の フォステクス FE126E
FEシリーズの軽快で抜けの良い音を想像。

実際にも 軽やかで張り出す音。

ただ 若干ボーカルに多少癖がでます。
高域も エージングが必要な感じ。

Coldさんの好みとしては今ひとつだそうです。
アイデンにくらべて 低域が殆ど出ていないのが分かります。
ダクトが長いそうで チューニングが低すぎると思われます。

今回の大ヒット FF125K。
みんな 往年のフォステクスのFFシリーズを知っていて
あの甲高い 高域の強い音のイメージを持っていました。

それが 今回のモデルチェンジ ケナフ?を使ったコーン紙によるのか
素晴らしく気持ちの良い音になっていました。

声はFEシリーズより遙かに素直で爽やか。 高域は確かに強く荒いのですが
アルミドームと言うより ホーンツイーターに近い?強い音で 軸を外すなり
トーンコントロールで調整すれば 相当な音になることが確認されました。

自作派の方にはお薦めできるユニットだと思います。
meiteiさん 持参の F120
フォステクスの中では高級アルニコユニット

コーンとセンタードームのクロス周辺が薄く
ちょっと弦楽器がオフ気味になりますが 嫌みの少ない
しっかりとした音。箱が良いのもあって低域は この口径のフルレンジとしては
抜群。
こちらは ゴムの木を使った ヒノオーディオの
アルテック CF−404。
私も meiteiさんに CF−404を頂戴して 大いに気に入っているユニット。
中域の張り出しが気持ちよく 高域から低音までの音の統一感が見事。
平均点が高く 素晴らしいユニットだと思います。

今回のゴムの木エンクロージャーは お値段も高いですが 仕上がりが抜群!
メーカー製スピーカーの領域です。
ダクトのチューニングからも中低域が少ないか?と思われましたが なかなか
良いバランス。

この様にフリースタンドで置いて ひっそりとリビングで鳴らしたら 抜群!
さて、今回 私や みんさんに 衝撃を与えたペアです。
eijiさんご持参の ソニーのAVデジタルアンプ DA7000ES。
定価で20数万円。
右がSACDプレーヤー DENON DVD−DSA100。

物量投入のKT−88 球アンプと聴き比べしました。

ロジャース B&Wで聴くと歴然と分かる 音の差。
私の大好きなジャズボーカルでは 声のニュアンスがよく分かる。
低域の 分離 音階が極めて明快。 若干薄めに感じるものの
高域はとても美しく 音場感がよく分かり 演奏者の周辺の空気感が見事。

フルレンジより市販スピーカーでより明快ですが フルレンジでも同様です。

私が普段 リビングで聴いている アルテック15インチウーファーの気になる音
実は KT−88で問題になって デジタルアンプでは解消しているのに衝撃を受けました。

音の濃さ 声の肉厚感で 真空管アンプが良いと思ってきましたが、それを上回るボーカルの
表現力には感服しました。

自宅に帰って早速聴きましたが 低域の傾向はKT88であり、また 先日のカップリングコンデンサー
の個性として感じた かまぼこになる中域の強い音の傾向がデジタルアンプで再確認されて
しまいました。それくらい 音が素直だと思われます。

もちろん B&Wやフルレンジで聴くジャズボーカルの雰囲気が 我が家のメインシステムより
充実感があるかと言えば別ですけれど その後聴いた クラシック そしてマルチチャンネルシステムの
音の良さは このデジタルアンプの力量によることが多いです。

私は その後のデジタル入力の音を聴いて 絶対に避けられない音を聴いてしまったことを
自覚しました。

まだ結論は出せませんが 本格的デジタルアンプ オーディオ界を席巻すると思われます。
私のロジャース LS3/5A。
渋い音 後方に音場が展開する。
見事な音の統一感。弦楽器の美しさ。
思いの他の低域のレンジの広さ 中低域の弾みの良さ。
名器です。

ただ しばらく鳴らしていなかったからか ちょっと本調子ではりませんでした。
また B&Wの805と同時に聴き比べると能率の低さ 口径の小ささ
ユニットの古さからも 性能的に スケールを求めるのであれば 805の良さを
感じます。

ちまたでは 良いお値段になって高騰していますが、クラシックを聴かれるので
あれば 是非 805や エラック その他も聴いていただきたいと思います。

私? お宝です(笑)
本来、左のピークの80Hzから12khzまで 鬼のようにフラットです。
測定器の変調が逆に分かります。

経験上 フリースタンド 聴く距離は1.5mから3mくらいまで 
パワー的には50Wがガンガン入りますので それなりのパワーのある
アンプが良いと思います。

今回 KT88とデジタルアンプでは 大きく デジタルアンプが良かったです。

全国の球アンプファンの皆様。
球アンプの名誉の為にも言わせてください。
私の調整がちょっと個性的な方に振ってしまった様です。
いずれ しっかり調整して リベンジしますので お怒りをお納めください_(_ _)_
eijiさん 持参の ビクター SX-L5。
美しい見事な造り。
低域が豊かで オーケストラの押し出しは一番。
低域のレンジでは 今回 805が勝っていましたが
低域の馬力では このスピーカーが一番でした。

嫌みな音はでません。中高域が若干おとなしい目で
弦楽器が優しい。ボーカルは肉感的で張り出しが強い。
上下の音の統一感で若干B&Wが有利かも。

几帳面な日本のSP。是非試聴してみてください。

ビクターのf特

やはり中域が強い、そして 中高域がおとなしい目なのが
f特でも分かる。 超高域はしっかり伸びている模様。

低域は50Hzくらいまで伸びているのが分かります。
いけださんが 仕事で使っている B&W 805
仕事場では このSPを3セットそろえて 5チャンネルマルチシステムを構築。

移動に便利な小ささと重さ。それでいて 音は本格的。
私は当初 「ジャズを聴くには薄口だし 全ての音が軽くてダメでは」と思って
いましたが違いました。
もちろん アルテックのホーンみたいな音がしたりはしません。
それよりも クラシックでの音の素直さ 癖のなさが 多彩な表現を可能としています。
平均点が高い。

レンジも下が思いの外広く 音程もバスレフなれど明快 ファンが多いのが分かりました。
デジタルアンプでより性能が発揮されていて いけださんも アンプのグレードアップで
対応されそうです。

いけださんは このSPでモニター 編集しているので いけださんの録音は
抜群の表現力でした。
かなりフラットなのが分かるf特

低域の伸びも立派
先日 いけださんが 24ビットデジタルマスターで聴かせてくれた
録音が 製品になりました。
佐藤俊介さんの バイオリンと ピアノのデュオ。
http://www.nami-records.co.jp/nami/lineup_inst.html

佐藤さんが「50年代60年代のジャズの雰囲気で録音をして欲しい」
とのオーダーで かなりONマイクのセッティングです。
乗りも良いですし 音は かなりゾリゾリとリアルです。
ピアノの左手の響きは いけださんらしい ソフトながら 芯がある音で
中低域の表現力が試されるソースだと思います。

今回クラシックを聴かせてもらい 私のシステムでは良い音がしないから聞く気に
ならないのだ と理解しました。
つまり デジタルアンプとSACD そして 805で再生すると 心地よく
快感に浸れるので聴きたくなるのです。

 再生音は 基準を超えれば そのソースで快感が得られ 聴きたくなる

これが今回 得た収穫の一つです。
音って心地よいし その音で聴く 音楽って 快感なんですね!
聴かないのは文化的損失だと思った次第であります。
さて 我が球アンプ。
残念ながら フルレンジで ジャズやポピュラーでは 検討しましたが
クラシックや マルチシステムでは ちょっと出番がありませんでした。
重ね重ね 球アンプファンの皆様 私の粗相で申し訳ありません。
よい方法をご存じの方、アドバイスをお願いします。
相手は相当 ツオイです。

エレキットのプリアンプ TU−875は 電池駆動もトライしてみました。
同じ 7V(電池だと電圧が落ちるの6本直列接続)で それ程SN比
音の差を感じませんでした。
結果的には ACアダプターが消耗を気にしないで済むので良かったです。

Coldさんの エレキットは 逆にフルレンジでボーカルの素直さがひかり
持ち味を発揮していました。

いずれにせよソースによっては逆転することもありますので
断定は危険です。ただ・・・
さて 試聴風景です。
ステレオはベストポジションは1点です。
でも他の人も聴こうとすると 自然とこうなる。

よい年をした青年が こんな姿になってしまう。
オーディオ 趣味って恥ずかしいですね(笑)

でも楽しいからよいのだ。
オーディオ みんなで楽しむと 一人よりずっと楽しいって
知っています?


後ろは昔、アナログレコードのカッティングエンジニアを
されていたeijiさん。私の好きな五輪真弓さんのレコードも
担当していました。ソースには極めて明るく それでいてお人柄は
大変穏やか。今回の様に いつも有益な題材でオフを盛り上げてくれます。
これまた人が増えると こんな感じ。

名付けて 「オーディオオフ 直列試聴」

こんな オバカができるのも 趣味のおつきあいの良さであります。
さて これからは いけださんと eijiさん提供の
最新デジタル技術の競演です。

いけださんが 録音された マーラーの5番 東京フィルのサントリーホールでの
演奏です。
まだ 製品化はされていません。

CD規格の 44.1KHZのサンプリング?とDVD規格の88.2KHZのサンプリング
の聞き比べです。
アナログ出力では DVD企画が 音場の見通しがよく 音数が多く 楽器が分離して
聞こえるのが見事。それにもまして驚いたのが 迫力や スケールが勝るのもびっくり。

もう一つは CD規格の録音を デジタル出力で デジタルアンプに入力し
それを再生した音です。 つまり 先のDA変換して その後アンプでAD変換した
無駄が無くなる。
その音は??

参りました。私、コンボは自宅でも デジタル接続して 聴きたいです。
DVD規格の迫力 音色の魅力は減退しますが 何よりも 演奏会場の空気感
楽器の前後感 ホールの広さの表現が突出してよいのです。

今回の経験からも デジタル出力 デジタル入力 増幅の デジタルアンプの世界を
試さずにはいられなくなりました。

カートリッジに30万円使うのなら SACDプレーヤーを買って」とeijiさんに
言われましたが デジタルアンプを買いたいと思っています。
直列試聴を行う面々

恥ずかしいので目隠ししています。

たった数千円のフルレンジでよくもまあ 楽しめるよな、と思った貴方。
ベンツのV12気筒でなくて 軽自動車でもドライビングは
楽しめるのであります。

ハイエンド装置に疲れた方 是非フルレンジで遊んでみてください。
本来、ステレオって とてもよい音だし楽しいんだと分かります。
さて これからが 今回のメインイベント。
マルチチャンネルシステムの体験です。

今回は いけださんが サントリーホール その他のホールでマルチチャンネルシステム専用に
録音したソースを使います。
録音された、いけださんが きちんと仰角110度をもってリアにスピーカーを配置し
音の調整をご自身でしてくれています。


スピーカーは当初 B&Wやビクターを使うのかと思いきや
3way等のユニットによって位相が違うモノをバラバラに使うより フルレンジの方が
ずっと向いている とのことで フルレンジを使いました。
フロントの2チャンネルは 音の素直さで F120が選ばれました。
それが 音としても好結果になったと思います。

いけださんが 録音したナミ・Iレコードのパイプオルガン。
マルチチャンネル用の録音がされている。
音もよいけど 演奏が素晴らしい! よろしければ 買ってみてください。

最初は 2CHで再生 これでも ホールに広がる音が気持ちいい。

それが マルチチャンネルシステムで再生されると・・・

 凄い! 凄く自然! リアのSPが全然意識されない

今までの2チャンネル再生とはかなり違う。
パイプオルガンが目の前に林立する。

たった13cmのフルレンジたちが再生している 情報量とは決して思えない。
レンジだって信じられないくらい広く感じる。フルレンジ独特の高域の荒さも
あまり気にならない。

一つのユニットの負担が減ったのもあるだろう。でもそれだけではない。
部屋のどこで聴いても 音がよいのだ。

こればかりは体験しないと分からない。2チャンネルで求める音場感と違うのは
誰でも想像が付くだろう。でも 音のクオリティーまで上がって感じがするのは
聴いてみないと理解できないと思う。

マルチアンプシステムでリアにSPを置いて聴かせてもらったことがあるが
リアSPの位置から 正確に再現された世界は別物だったと言わせていただきたい。

その後 BISのマルチチャンネルシステム録音も聴かせてもらったけれど
いけださんの シベリウスのオーケストラ等 録音が素晴らしいと思いました。
市販化 されないのか 残念です。

クラシックをあまり聴かない 私とmeiteiさん。
音の濃さや 密度の高さに価値を感じますが、今回の
オーケストラ等のすばらしさには 圧倒されました。

個性で楽しむだけでなく 素直な音で アコースティック楽器の
無限の音の情報を引き出して聴き 楽しむ。

今回のオフで 違う方向も模索したいと思いました。

クラシックをあまり聴く気がしなかったのは 我が家の音が
クラシックで今ひとつだからだと思います。
オフは 午前3時まで続きました。
不思議と酒の消費が進まなかった。酒よりも オーディオで酔えたから
でしょう。

一行は午前中に出発し eijiさんおすすめの 素晴らしい温泉に行きました。
韮崎旭温泉
http://www5b.biglobe.ne.jp/~eDrive/Spa/yamanashi/nirasakiasahi.htm

100%源泉かけ流し。 体中に炭酸の泡がまとわりつく。
いかにも効果の高い感じの温泉でした。


オーディオを楽しみ 温泉につかり 帰りは勝沼でバーベキューを堪能し
渋滞の前に帰宅しました。

青年が気兼ねなく存分に楽しめるオフとして最高でした。
全員が次も行いたいと思いました。

またの企画をお願いします。


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