フルレンジオフ
 フルレンジの音の良さを感じたい。色々なユニットではどうか?
meiteiさんのお持ちのフルレンジを持ってきてもらい 聴き比べしました。
ALTEC の注目の新製品 CF404-8Aの音に期待


meiteiさんご持参の、ディスクトップパソコン対応、快感ニアフィールド
リスニングシステムを私のパソコンに設置してもらう。
右下が20wの出力を誇る1万円のデジタルアンプ&電源セットに
オーディオ出力をつなぐ。

スピーカーシステムは六本木工学研究所製 8pフルレンジを
市販の蓋付き瓶に埋め込んだ密閉型。フェイズプラグが美しい。

メディアプレーヤーのWindows Classic を表示し グライコで調整
します。

これがDVD画像ではモニター上に音像がビシーーーっと像を結び
実在化する。デジタルアンプ 侮りが足し!
剛性が高く 思いの外パワーが入る 瓶のエンクロージャーは
◎。ユニットは歪み感が少なく 100Hz以下を求めなければgood。

音的快感より、BGMとして如何にリラックスできて それでいて
音もいい 音楽も楽しめるを狙います。

色々と角度を変えてみて音像と音場の変化を調べてみます。
「おお、これも天井は壁の反射を利用して響く感じで良いねぇ・・」
と童心に戻っているColdさん。本来の2チャンネルステレオの楽しさが
如実に分かります。子供にも遊ばせたいシステムです。
足下に置いてみる。中低域がバッフル効果で盛り上がり
これが素晴らしい。グライコで調整してみる。
音場と音像がわき上がる感じで それでいてうるさくない。
これは直ぐにでも欲しいと思いました

ミニワンでも鳴らしてみましたが やはり2wでは
パワー不足。音の良さはあるけど この小ささ、簡単さには
適わない。将来はデジタルアンプになるのでしょう。
今まで億劫でディスクトップパソコンに使っていなかった
ミニワン。今回、ちょうど置き場にも困らないことが分かり
これから極上プライベート 球アンプ ニアフィールドシステムを
構築します。1万円のデジタルアンプには音色で負けません。
今日のオフのメニュー
全てmeiteiさんが運んできてくれました。
果たしてどんな音を奏でてくれるのでしょう。
楽しみです。一番の期待がアルテックのCF404-8A。
こちら様のHPを拝見させてもらい大いに感化されました。

まず最初が8cmフルレンジをハセヒロのバックロードホーン
に装着したこれ。前のオフでいけださんの録音されたソフトに
zanden社のCDPのクロックを活かして使った時のSPです。
音場の素晴らしさが炸裂。サントリーホールの雰囲気が
再生されました。
最初は床に置いて 低域のブーミーさやピーク感が出るものの
雄大さで8cmの常識を越えます。
音が前にでるタイプではないので ボーカル等はちょっと引っ込み
気味になります。刺激的な音が少なくリラックスできる音
中低域のかぶりを避け、音像を目の前に持ってくる為に
簡易スタンドに乗せる。
当然低域は減るものの、音像はビシッーと目の前に結ぶ。
明瞭な音になります。ちょっとハイ上がりな感じ。
ウッドベースは質感がちょっと違う。
Coldさんが「マーチターボのパワー感か・・」と表現していました。
私的には、ベースの質感が気になるのでジャズよりクラシックの
方が相性が良いと感じました。
いつも使っている簡易スペアナで測定
ユニット正面の2mくらいの軸上です。
低域は8cmとしては驚異的な80Hzが再生
されています。
全体的にフラット。6KHzくらいからの盛り上がり
は相当強い。軸上を外して聴いても良いくらいでしょう。

極めて優等生的な特性
次はFostexの豪華フルレンジ FA−120。
アルニコマグネット、ダイキャストフレーム使用。
箱はMDFを使ったメーカー指定箱?に近いしっかりとした
造り。重量級。

以前 meiteiさん宅で聴かせてもらい、2way的オーディオ的
音が難しさを感じさせたユニットです。

最初に聴いてまず驚いたのは 低域の良さ。これは今日最高
でした。量感としまり 質感 音階 素晴らしいです。
12cmとなると違います。

コーン紙の部分はウーファー的な音だと感じます。
中域の張り出し 繊細感がちょっと減退して 中央のアルミドーム
からの高域のつながりに難しさが感じられます。

オーディオ的 ワイドレンジ。箱の良さがそのまま活きている音。
ジャズでは僅かにこれが良かったです。当初6CA7ppの圧倒的駆動力で
鳴らしていましたが、300Bのシングルでも中高域の冴えが増えて良かった
です。くどいですが 箱は大切です。
FA−120の特性
やはり中高域の下がる感じがありまして 
ツイーター的アルミドームの音が別に存在する感じ。
4kHzくらいの落ち込みは このユニットの性格を表現している
と思います。
筋金入りの筋骨隆々の本格的音

アルミドームをダンプしながら音を決めたら良くなると思います。
またはウーファーとして使って2wayも面白いと思います。
この後 FEシリーズを聴くと 紙っぽいものの 中高域の繊細さ
素直さが感じられます。
リビングの広さでは低域が鳴らないだろう、と期待していませんでしたが
一応鳴らしてみます。
良いアンプで鳴らすと 音の良さが引き立ちます。
刺激的な音が少なく、弦楽器の美しさ素直さは格別です。

アルミコーンに見えますが 実際は紙コーンだそうで それが
ジョーダンのアルミコーンの落ち着いた中高域とFEシリーズの
中間みたいな質感です。ディスクトップニアフィールドシステムには
好適なSPであることが確認されました。

厚手の瓶も音造りに寄与しているみたいで なかなか侮れません。
上の状態でのF特

8cmユニットの小密閉型らしく、160Hzくらいが限界です。
バスドラ ウッドベースは存在しない感じになります。
ならばと トーンコントロールで低域のみ
ブーストしてみました。150Hzを中心に6dBくらい
ブースとしてあります。

ところで 見た目がなかなかよい箱だと思いませんか?
バッフルも小さいし、置き方次第でどの様にも使える。
ユニットは1個2000円ちょっと システムで1万円未満です。

物欲刺激されませんでしょうか?
 
低域をブーストしたときのF特。
聴感上も特性的にも大変バランスが良くなりました。

ユニットは盛大にストロークしています。
音が割れる前だと 驚くような音がします。

とにかく音が自然 切れ込み アタック感とかを求めない
聴き方にマッチすると思います。
さてこれが今日の主役。
ALTEC CF404-8A です。

箱は コイズミ無線の箱で お安いタイプ。
パーチクルボードで造られていて?ちょっと軽量。

まず 聴いて さすが!だと思いました。
アルテックの中域は素晴らしいです。ただ 405みたいに
張り出し 切れ込む感じではありません。
優しく スムース 音の粒が小さい。 フラットな感じ
高域がうるさくありません。 ユニットの素性が良く
クラシックにも充分に対応できる音だと思います。

中低域が元気で ややブースト感があり、ポップスの低域は
元気に鳴りますが、本格的低域だと重心が下がらない感じ。
メインシステムにするには ちょっと食い足りないです。
当初ppアンプで鳴らしていましたが、405の様な張り出し
炸裂感が少ないので 300Bでもうるさくならないだろう
と思われました。実際にはボーカルの良さ、癖、響きはあるものの
輝き等はシングルアンプの方が良さそうです。

やはり低域の重心が下がりません。

ダクトチューニングが 高すぎるのでは?
とみんなが感じてしまい、ダクトチューンを下げたくなりました。
何か部材を探し出し アッと言う間に工作開始。
コイズミ無線の純正箱の特性
軸上1.5mくらい。

ダクトの効きが強いのがわかります。
スペアナの特性はピンクノイズで20秒ですので
実際にはもっとピークとディップがあると思われます

文句ばかり書いていますが、マライアキャリイーの
人工的音なぞ とっても美しく綺麗です。
大きなシステムで苦労されている方 3way等で難儀
している方には 癒し効果も期待できます。

3人とも 落ち着きの無い 子供実験系ですので何かで
実験しないと気が済みません。

スプレー缶の蓋をくりぬき ダクトにしてみました。
アッという間にできました。

まずはキャップを2つ。100Hz以下が僅かに伸びた感じ。

しかし中域が濁ったり、中低域のレベルが下がったりしてなかなか
思い通りになりません。
キャップを2つ
上の状態。
特性的にも中低域が低く 伸びも大したことありません。
若干暗い感じの音に変化。
ダクト1つ

あまり変化はありません。僅かに低域の重心がさがる。
ただバランスは良く オリジナルの中低域のピーク感が
減っています。
キャップ1つの上の特性

100Hzくらいのレベルはピーク感が減っています。
それにしても中域から上の特性が綺麗です。
音も同様です。
キャップを1/2にしました。オリジナルのダクトは板厚2枚分。
ちょうどダクトの長さが2倍にしたくらいです。

聴感上も特性上も よいバランスだと思います。
ただ中低域のレベルが多少低く ポピュラーではオリジナルの箱の
ままが良さそうです。

結局 生半可なダクト延長では 適正な低域が得られないと思われます。
特性的にもまあまあです。

ALTEC CF404-8A を聴いて。

ユニットのクオリティーは凄く高いと思います。
meiteiさん宅の405&QWT箱に比べると低域のダイナミックさ
切れ込み アタックの鋭さで大人しいです。ただ聴き疲れは少ないと
思います。

今日の箱では音のクオリティーとしては 板の材質の影響が大きい感じです。
ホーリーコールのピアノが アルテックの音としては 崩れ
アタックが弱く 響きが混濁する感じがします。

箱の材質をグレードアップすれば このユニットの良さが
より活かされると思われます。
とことん 箱に拘って造りたくなる 素質を感じています。



小口径フルレンジの良さ、面白さを充分に堪能できるオフでした。

素直な音 定位の良さ ステレオによる音場感の良さを味わうには
フルレンジは素晴らしいです。簡便に音の違いを楽しめるのも美点です。


 

HOME