最高に気持ちいいスポーツカーを求めて

E24  635 フルチューニング の記録

MT車のベースとして635を選び、色々とやってきました。
いよいよ 車の中心であるエンジンをフルにチューニングしてもらいます。
絶対的速さより 目眩く快感を味わえるエンジンとは? の答えを
主治医のガムレーシング代表 伊藤さんに 造ってもらいます。
M30 SOHCエンジンをベースとしてどこまで出来るか?
期待しています。

吸気系 制御系 またミッションも最初から見直します。

私にとって 最後のスポーツカーに
なると思っています。順次追加してゆきますので 途中経過、
構想等未確定な部分もあります。どうぞ ご覧ください。


2003年 モテギ初走行時にオルタネーターが踊り fanベルトが切れ
オーバーヒートして以来 入院中。

今回は本格的チューニングをして パワー的にも劇的さでも
究極のエンジンを造ってもらいます。
matthesさんの ドイツのチューナーのマチス635が奥に見える。
ボディーは極上。ミッションはAT。
今回 他のチューニングエンジンを搭載し、MT化
の為に入庫しています。
matthesさんの車に搭載されるエンジン。
 アイディングチューンを施されたM88。

これを親メタルからOHして搭載されました。
聞くところによると 4000回転くらいから
音が変わり凄く良い音がするとのことです


音でもM30は不利かもしれませんが
私の635でも目標としたい逸品です。
matthesさんのMT化に使われる M88 S38エンジン用
のミッション。
ゲトラクの280。

アイディングチューンのブロック。
オイルの偏りを防止するバッフルが
ブロックに装着されています。
同じ年代の635.
左は私の635で SOHCチューニング
右はmatthesさんのDOHCチューニング

中古車は年代が古くなればなるほど
このようにパーツが流用され オリジナリティーが
低くなる車が増えてきます。

私のは既にシュニッツァーは カムとピストン
くらいしかありません。
そのカムもシュリックのカムとマーレーのピストン
だと思われます。
チューニングカーと言っても プラモデルオモチャ系です。

さてここからが私のエンジン車の話題です。

NAなら ファンネル ファンネルなら独立スロットル。
L型エンジンのソレックスやウエーバー 音と言いレスポンス
と言い あこがれでした。
M88 M635の6連スロットルを見て いいなぁ〜と
思ってきました。

パワーステーションさんのMakoto6さんから
M30に取り付けるフランジを造ってあると聞き
スロットルと一緒に譲ってもらいました。
試行錯誤の状態
M88とM30では エンジンの傾斜が違います。
M30の方が立っています。
それでそのままでは上に当たってしまいます。
6連スロットル
仮組み

左が前側です。左のスロットルが
その上にある穴はサーモスタットマウント。
つまりサーモマウントとスロットルが当たります。

このままでは装着できません。
雰囲気が出ます。

こっこれが ファゴファゴとエアを吸う!
右がキャビン側

ファンネルをM88と逆向きにつけています。

右のスロットルはファンネルが 負圧タイプのブレーキブースター
に当たります。
短いファンネルまたはファンネルの向きを変えないとなりません。
干渉するサーモハウジングの逃げを検討。

最初から造ることになりそうです。
MaSaOさんに頂戴した、B9のヘッド。

果たして何処がチューニングされているのでしょう?
研磨されている ポート
左がB9のコンロッド。
右がシュニッツァーオリジナルのコンロッド

アルピナのはオイル掻きがついていますが
他は殆ど同じ。どちらかが軽量化、研磨され
て使われる予定。
いちきさんに格安で譲っていただいたB9の
クランク。シュニッツァーのと見た目が似ている。
E24の最終型ドナーエンジンのクランクに比べ
1kg近く重い。

どちらを使うか検討中です。
ブローしたシュニッツァーオリジナルピストン。

直径が93.3mmと M88のピストンより0.1mm
近く細い。そのためM88のブロックを使わず、
M30をボアアップして使うことに。

傷は磨き WPC加工される。
究極のエンジンの居場所を塗装してくれました。

エンジンルームの中が綺麗だと 如何にもしっかり
整備された気がして良い。

この年代の車にお乗りの方は反応するみたいです。
綺麗なエンジンルーム。
普段見えないのに体質が悪いです。
ある方に頂戴したE24 最終型M30エンジン。

E24の初期 中期とも違い また今までのE34
焼き肉エンジン(焼き肉を奢ってもらったエンジン)とも
違います。

E34エンジンはマウントがE24と違い エンジンステー
マウントを加工して使っていました。
強度 載せ降ろし その他 オリジナルが良いとのことで
今回E24エンジンをベースに選択しました。
E34焼き肉エンジン。

リブが入って補強されています。
ただ リブの周囲の肉厚は E24エンジンの方が
厚さがあります。

エンジンマウントの装着する部分が2箇所しか
ありません。E24に載せるために マウントを
加工製作して使っていました。
今回のベースの 最終型E24の M30エンジン

マウントの取り付ける穴が3箇所あるのが分かります
でしょうか?極上です。
E34 M30 焼き肉エンジンのクランクキャップ周辺。

よく見ると砂型鋳造によるバリが見えます。
弱い場所を減らし強度を上げるために平坦にして
磨く予定。
最終E24 エンジン 

磨かれたクランクキャップが見えますでしょうか?
ブロックの内面も砂落としされるそうです。
砂落としされる部分。リブの先にあるバリを
落とします。
研磨されたクランクキャップ
最終E24インマニ周辺

E34焼き肉エンジンのM30のインマニは
これよりもっと大きい。アルピナのB9のインマニの
太さはE24最終とほぼ同じ。
参考までに matthesによるチューニングエンジン
ポート研磨がされています。
左がE34焼き肉M30のインテークバルブ
右がB9のインテークバルブ

B9のが傘の部分が薄く研磨され軽くなっています。
このバルブを使う予定
画像では分か難いですが B9のは内面も少し
多く削られています。
同じくエグゾーストバルブ

右がB9のバルブ
やはり軽量化されています。
右が B9 左が E34のM30ノーマル

E24のバルブはE34のより小さい。
バルブスプリング

E34の M30ノーマルはダブルスプリング

B9のは強化型シングルスプリング
整理された ノーマルと B9の動弁系のパーツ
シュニッツァーのクーラーは日本で新たに一から
製作されたと思われる。
クーラー用のツインのブロアーのケースがエバポの
箱に接着されているのが分かりますでしょうか?
E24最終 ツインエアコンのエバポ周辺

E24の最終にはシングルエアコンもあり
そちらをドナーから外して使う予定。

気持ちいいスポーツカーにクーラーはあった
方が良い。
ただ この載せ替えが大変な作業になった
そうです。
E24中期のヒーター弁開閉機構

ワイヤーが伸びて開閉する
E24 最終型のヒーター

モーターによって フラップの開け閉めが
されるようになっている。
そのため、新たにハーネスが必要になります。
新しく造る必要ができた エアコンハーネスと
ステアリング周辺

イグニッションの信号が 中期は2本 後期は3本
あるそうです
新しくやり直しされた E24後期型エアコンハーネス。

全てを確認するなんて 私には到底出来ない作業です。
後期型はステアリングロックがボスにまで
作用するとのこと、普通のボスが使えるように
オリジナルステアリング周辺にハーネスを移植
エアコンを後期型にすることと、エンジンも後期型をベースに
するために新たに外され確認された 後期型メインハーネス
作業の内容は分かりません・・ と言うか大変そうで ・・・
新たに移され始めた メインハーネス。

外側のビニールテープは 車に装着しつつでないと
曲がりが方が分からないので 装着しながら巻いてゆく
とのことです。
最初はエンジンのみだったものが
どんどん欲が出て 壮大な作業になってしまいました。

私の夢がこの車で具現化されると思えば 徹底的に
やってもらった方が良いと思います。

現時点(2004.11.19)での構想としては

 フルコンピューター制御 エアフロレス

 M5用 6速ミッションの導入

 内装のやり直し

等です。

 5速 6速 ギア比 回転数比較
Coldさんが 280の5速とE34の6速で
回転数がどのように違うかを シミュレーション
してくれました。
黄色い部分を入れて変化を見られる様になっています。

3.47のファイナルではちょっとハイギアかもしれません。

Metric 280 S6Sのギア比較
今度は、私の現ミッションとの比較をしてくれました。
s6sだとギアがワイドで3速でかなりの速度に達してしまいます。
筑波等ではギアの数が多いのが活かされないでしょう。

ここでファイナルを変えてシミュレートしていたりしています。
E24 最終型のエンジン 砂落としと
塗装が行われました。

美しいです
快感エンジンのキモの
クランクがここに収まります。
WPC加工された シュニッツァーオリジナル
ピストン 93.3mmφ とM88より少し小さい。

強度アップと耐久性アップが図られているそうです。
ダッシュ回り

ひび割れダッシュを新品に交換しようかと
思いましたが 思いの外高い。

極上品を譲っていただく予定です。
快感発生装置の根元

WPC加工、バランス調整されている。

B9のクランクを使ったのか
焼き肉E34エンジンのク
ランクか?
>>E34 焼き肉エンジンのクランクを採用
 理由は カウンターウエイトがスマートで
 パワーよりレスポンス重視だからそうです。


ブロックはE24最終型のエンジンブロック
ヘッドは焼き肉E34エンジンのヘッド
カムはシュニッツァーのカム
ピストンもシュニッツァーのピストンです
インマニはE34のインマニ
スロットルはM635の6連スロットル

M30最高エンジン 究極の良いとこ取りだ!
B9のヘッドはポートが加工研磨されているが
E34の大きなインテークにはギリギリの大きさ。
ポートの形状にも納得できない部分があるとのこと。

E34の焼き肉エンジンのヘッドを使うことに決定。

ポート加工研磨中のヘッドとフランジ。
美しく見ているだけでも期待される。

リューター使いとしては お手伝いして
自分も加工に参加した気分になりたい。


2005.1.10

2005.1.10 
新年になりガムレーシングに見学に行きました。
この掲示板に参加してくださっている方達も来て
くれました。
A.R.Pのホームページ
A.R.P
今回ヘッドのスタッドボルトをボルトとナットで締める
タイプにしました。クロモリでできている。
BMWのブロックはスタッドボルトがかかるネジの部分が
上の方にあり力がそこに集中しブロックにヒビが入ることが
多いそうです。

スタッドボルトを深く挿入し、ヘッドを上からナットで締め込めば
ブロックの上の部分にかかる応力が後からかからずひび割れが
防げるそうです。日本車でもこのARPを使っているところが
多い。

購入はサミットレーシングのこちら で激安です。
$170。対応は早い。
手前が採用されなかった アルビナB9のヘッド。
上がポート拡大 研磨が殆ど終わった E34焼き肉エンジンの
ヘッド。

拡大、研磨されているインテークポート
6連スロットルとの間に介在するフランジとの
段差もご覧の通り
B9の燃焼室
バルブガイドが短く研磨されている
E34焼き肉エンジンヘッド
バルブガイドの出っ張りがより
小さくされている。
アルピナのヘッドを採用しなかった理由。

B9のインテークポート
ガスケットはE34焼き肉エンジンのガスケット

つまりB9のインテークポートより
E34のノーマルエンジンの方がE24より大きく、
よって拡大する余裕が有る。

加工中E34の535のヘッド

ハイコンプ ピストンなので 今の燃焼室の形態だと
当たってしまうので これからスキッシュの部分を
削り燃焼室の形態を適正に付与する
WPC処理された 美しいクランク。

結局クランクも B9のを採用せず E34焼き肉エンジン
のクランクを採用した。

重量が1kg軽く、ウエイトの部分がスマートで
パワーよりレスポンス重視だからそうです。

快感エンジンの中心だ
左がコンロッド オイル掻きや重りは削り取られている。
右がレース用ミラージュのコンロッド。
大端部の破損防止の為に滑らかに削られ研磨されている。

この様に加工されると言う見本。
ミラージュのコンロッドは、
サイドの部分が研磨され 軽量化も図られている。

コンロッドは B9のもシュニッツァーのも
殆ど同じでどっちだったか・・・
下がいちきさんに 譲っていただいた
極上のダッシュボード

既に生産中止とのこと いつも助けてもらって
います。

さて 今後は I.P.S(対応が良くて早い)
にオーダー中のメタル類やリングが届いてから。
2005.2月更新
ヘッドの燃焼室加工が8割方終わったところ、
下面研もされている。ノウハウは分かりませんが 
大変そうです。

ブロックの方は既に加工 調整が終わっています。
内容は、下記のとおりです。
エンジンブロック関係

635後期ブロック使用、本体洗浄、砂落、キャップ強化、塗装、他
1.0
シリンダーボーリング 93.30mm シュニッツアーハイコンプピストン用 外注 1.0
ブロック上面歪研磨 外注 1.0
メインジャーナル オイルジェット取付(ピストンクーリング用) 外注 6.0



クランクシャフト 曲り修正 0.4mm修正 外注 1.0
クランクシャフト ダイナミックバランス加工 外注 1.0
WPC加工 14ジャーナル部とフロントシャフト部の表面及び角R側面 外注 1.0



フライホイール ダイナミックバランス 外注 1.0
プーリーダンパー ダイナミックバランス 外注 1.0



ピストン ウエイト合わせ
6.0
WPC加工 冠トップ&サイド、リング溝 外注 6.0
ピストンピン 軽量加工、ウエイト合わせ 外注 6.0



コネクチングロッド 強度アップ鏡面加工
6.0
小端部、大端部、側面部、軽量加工 ウエイト合わせ 外注 6.0
小端部ブッシュ 製作交換 外注 6.0
シリンダーヘッド関係

燃焼室 沿面加工(ハイコンプピストン対応フライス加工) 外注 6.0
燃焼室 容積合わせ(圧縮比調整)
6.0
ヘッド下面研磨修正 外注 1.0
インテーク&エキゾースト ポート修正
12.0
インポート、変換プレート、6連スロポート 研磨段付きポート修正
1.0
バルブシート形状変更(内径アップ)、シートカット 外注 12.0
バルブフェース面修正カット 外注 12.0



バルブロッカーアーム 強度アップ鏡面加工
12.0
バルブのガイドも突出部が殆ど削除されています。
スキッシュの部分もE34ノーマルヘッドからはかなり
取り除かれています。どれくらいの圧縮比になるのか。
強化されたロッカーアーム
美しい仕上がり


シュニッツァーBMW 635の今まで


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