ンプラント 症例1(旭屋氏治療中)

 

この人は全国指名手配中の・・・

違います、私のコンピューターの先生です。何も分からない、勉強もしない
私の面倒を見てくれています。今回のHP制作のアドバイザーであります。
大変お世話になっているので、お友達モードで出演してもらいました。

普段はいい人なんですが、怒り出すと・・・
私が作った入れ歯を手に、

旭屋「おめ〜、入れ歯で食べるのはイヤなんだ、何とかしろ〜!」

ってすごみます。怖いです。でも歯を失ったのは私のせいでは
ないんです。元の歯はブリッジで割れてしまい抜かざるを得なかった
のです。
これが、旭屋氏に装着させてもらった、健康保険対応の義歯です。

金属鋳造クラスプと人工歯と床のレジンで構成されています。
粘膜負担の部分が少なく、咬合力の多くをクラスプつまり、それが
かかる歯で負担しています。

メリットは支台歯を削らないでいいこと、ディメリットは入れ歯である
ことです。食べた後、必ず洗わないとなりません。
口腔内に装着した画像です。

一番奥の歯は親知らず、前の歯から8番目の歯で、右下8番とも
言います。手前の歯は小臼歯、でも殆ど虫歯ではありません。

小臼歯2本と8番とのブリッジも考えられますが、天然の歯は削りたく
ありません。それと、支台歯の負担が増加します。凄い咬合力と
後から説明する、猛烈な歯ぎしり。私が彼の立場ならインプラントを選択します。
これは、9月29日時点での画像です。あの人相ですが、手術時は子供
の様におびえておりました。日頃の感謝の気持ちに・・・

2ヶ月前にインプラントを植立しました。痛み止めは2錠飲んだと
言っております。可動粘膜が以外にインプラントの周囲まで迫って
いるところが少し心配です。

後は、彼の猛烈な食いしばりと、咬合力の中でどうなるか?
これは、親知らずより手前の骨のレントゲン画像です。

インプラントはあくまでも異物です。それも、上皮(粘膜の表面)を
貫いて入れてあります。それが、健全な歯とは全然違うところです。

植立時にBMP(骨誘導物質、骨が出来るタンパク質)を塗り込んで
みたかったのですが、間に合わず実験ができませんでした。
インプラントの植立直後の画像です。

私は、通常直径4mmφ、チタン部分10mmの充実スクリュータイプ
を使っています。

何故だか到着していたのは、長さ12mm、レントゲンでは見難いですが
下歯槽管と言う太い動脈と神経が通っているところとの干渉を避けなければ
なりません。
これは、ナイトガード、スプリント、歯ぎしり装置とも言われます。

今回は柔らかめのレジン(樹脂)を使いました。
これは、夜寝る時に装着し、歯ぎしりによる個別の歯の衝撃を和らげ
歯ぎしりの癖を直そうと図ったものです。

この、ソフトタイプのナイトガードの中に漂白剤を入れて、歯の色を白く
したりします。効果が大きく、上手く行くと患者さんに喜ばれます。
旭屋氏の口腔内にナイトガードを装着したところです。

彼の様にブラキシズム(歯ぎしり、食いしばり、カチカチ噛み)を
する人は、歯槽膿漏が非常に悪化し易いのです。若い頃はあんなに
いい歯ばかりだったのに・・・

この治療をしなければ、歯槽膿漏の処置は上手くいきませんし、ブリッジ
等の補綴物も破壊されたりもたないことが多いのです。
9月29日現在 治療中 あと1ヶ月程度でインプラントの上に歯が入ります


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