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2019/11/24 (日) 08:39:26 わんこ
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雨がずっと降っていましたがほぼ満席の状態で
始まりました。

舘野泉さんのピアノは15mくらいの距離がありました
でしょうか 音の抜ける方向からは2階席の方が
音圧が高くよいかもしれませんが ラヴェルの曲
らしいオーケストラ演奏と音量的にまけず バランスはかなり
良かったと思います。

ピアノはとても左手だけでの演奏とは思えない音数の多さと力強さ
そして多彩な表現で超一流の演奏家なのだと感じました。
言ってはいけない言葉ですが 両手で演奏できれば
如何に凄いか? 想像されます。
終わった後 ソロピアノでアンコールに応え そして
右手で握手をすることを見せられかなりリハビリに
頑張られたのが伝わって来ました。

休憩を挟みいよいよマーラー交響曲第1番「巨人」です。
事前の予習が功を奏し殆どのメロディーが分かります。
弱音の弦楽器で始まる最初のところから度肝を抜かれました。
弱音の美しさ 表現力に。
20数名が醸し出す極めて小さい音が重層されて
大きなホールに響き渡る?とても美しいネイロ

予習した曲はどれもこんな表現力は感じませんでした。
Jさんが言われていましたが録音されるソースは音の小さい方
への追従ができていないようです。
マイクと違い 時間差の響きや振動を体や皮膚で感じるのも
あるでしょうし距離があって聴くからこそブレンドされた
音になる。

指揮者は若い方ですがJさんはSKOを指揮されたことを知って
いて相当な実力者だそうです。

今回は弦楽器の音が強く終始メロディーを進める力感が
あって相変わらず高域の輝きは控えめですが 常に
曲を支配し素晴らしい出来映えだと感じました。

「巨人」はこんなにメロディアスで分かり易い曲なの?
と思うくらい増長な部分がなく退屈させません。
小さな音の部分がとても美しいのもあるでしょう。
終始メロディーが聴く人を楽しませてくれる。
これも録音再生にはない楽しさでした。

小さな音から音量がだんだん盛り上がって弾ける瞬間!
トロンボーンはテリが素晴らしくシンバルは目が醒めるよう
打楽器は幻想交響曲より少なめですが それでも
打ち上げ花火的炸裂する多彩な色 輝き 美しさ!

楽器のネイロは極めて自然で美しく そして浸透力はとても強力
だでけど歪み感ゼロ 多彩な美音が満たされた空間の中に
身を委ねる心地よさ。
そして音楽に乗り体が動いてしまう、
これは (経験しないと分からない心地よさ)
だと思います。
Jさんも同様に感じてもらえたみたいで一緒してもらい
本当によかったと思いました。

その後 居酒屋に行って大いに盛り上がり
話はオーディオから音楽 その他広がりました。
10杯近いビールやサワーと共に 趣味が近い者どおしが
心置きなく言葉を交わせる歓びに浸りました。



帰って一応オーディオの電源を入れて
ティルソン・トーマスの巨人を聴きましたが
音量が小さいのもありましたが
ネイロは美しいものの 空間の表現、距離感の不均一さ
そして先の弦楽器の微細な音の表現力その他
ライブとのあまりにもの違いにショックを受け
逆にライブの良さが確認されました。

何よりも今回の東京フィルの演奏が素晴らしかった
ことが再生から分かった次第です。
私が思う

 人生での贅沢とは?

昨日 答えがありました。

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