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[16382] デジタル音声はケーブルで劣化するか返信 削除
2023/8/1 (火) 19:49:53 Go
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▼ わんこさん

先の投稿は
「STBでの再生がTV受信の出力と差が出るとしたら」
を技術的に分かる範囲で考察したもので、それが正解かどうかは断定できません。
前提は、再送信時の再エンコードはアナログの再生と録音を 1段階挟むのと同じく、画質/音声が確実に劣化するということです。
だから、同じ信号をソースとしている今回は、再エンコードが原因ではないようです。

わんこさんが違うがあると感じた構成は
1) STB - (HDMI) - TV - デジタル出力
2) STB - (同軸) - TV(Tuner) - デジタル出力

違いは、圧縮された信号の複合をどこでするか、ですね。
HDMIケーブルを流れるのはベースバンド、すなわちデコード後の情報です。
同軸ケーブルを流れるのは放送信号、すなわちデコード前の圧縮された情報です。
[1)]はSTB内でデコード、[2)]はTV内部でデコードしています。

たぶん、16377に書かれてるように、デコード(複合)処理の後段で、
STBでするより TVの内蔵チューナー(とデコーダ)の方が、
音質がよいと感じる違いがあるんでしょう。
前にも書いた通り、デコード処理による音質に違いはない筈ですが、
スマホに保存した圧縮音源の再生と同じで、機種と構成による違いがあるのも、事実と思います。
CDの再生も音質が変わる要因は見当たらなくても、価格に見合った違いがあると言われるのも、悩ましい事実です。
でもTV装置でこの現象が起きるのは、デコード処理ではなく音作りの違いが考えられます。
デジタル音声をDA変換でアナログにする処理なので、使われているDSPの性能差はあると思いますが、
複合処理に使われる回路は、突き詰めれば同じアルゴリズムを使ってます。
JPEG画像の例えでいうと、圧縮率高くても画質がいいという圧縮ソフトはあっても、同じJPEG画像でもこれで表示すると画質がいいという現象はないのと同じです。

また、HDMIケーブルを流れるのはデジタル信号なので、4K60p対応でないから絵が出ないとかはあっても、音だけ劣化するのは考え難いです。
音質劣化がケーブルのせいなら、情報のロストによるプチプチノイズが盛大に発生するだろうし、映像もブロックノイズやカクツキが必ず起きます。 なにしろ、ケーブルを流れる信号のうち、音声情報は極わずかですから、伝送品質が低いとまず映像に影響がでます。


話戻して、プリプロダクションの世界では音声も非圧縮が原則ですが、
HDMIケーブルを流れる音声情報も非圧縮のPCMです。
それが事実なら、ネットワークケーブルを変えると音が変わるという、
悩ましい世界に入りますね。

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