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[16387] Re:デコードされた信号は?返信 削除
2023/8/2 (水) 11:47:18 Go
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▼ わんこさん

 ソースが同じで出力デバイスも同じなら、デコードする機器がなんなのかの違いも気になりますし、
デコードした後の外乱を受けやすいシリアル信号が化けやすいことも考えなければならないんでしょう。

 放送信号をデコードすると、映像と音声情報を(厳密には字幕等のユーザデータも)映像フレームにまとめたシリアル信号になります。
 シリアル信号はパススルーで後段に送られます。
 例外は、マトリクススイッチャ等を通すと同期信号の付け替えが起きるとか、音声のメタ情報を書き換えられたりはしますが、映像と音声の実体は改変されません。
 映像や音声の編集を想像するとわかる通り、0/1のデジタル情報を直接書き換えるのは難易度高い作業です。
 なので、「デコードされた信号は(正確には映像と音声の実体情報は)そのまま出力される」です。

 で、HDMIで伝送した際に起きる劣化ですが、ジッタによるもの以外にノイズ等の外乱でデータが化けることも検討に含めた方がよさそうですね。
 ノイズ対策は重要ですが、民生品の規格としてはどこまで甘く許されてるのか、という話。
 デジタル信号を伝送するケーブルの近くにトランスがあると、激しいデータ化けが起きることは経験上からも分かります。
 遠距離通信の回線では再送処理やエラー訂正で対処しますが、あって数メートルのシリアル通信の世界ではノイズ耐性をあげて化けないようにするしかありません(モデムの時代を知ってる人なら、無手順通信に相当すると思えばよいし、エラー訂正処理を入れると送りと受けで仕様を一致させなければならない)。

 まとめると
・信号ラインでノイズによってデータ化けが起きる可能性と、クロック精度が低くジッタが起きる可能性がある。
・データ化けはエラー訂正や再送処理がなければ映像音声にそのまま影響が出る。
・ジッタにより、映像と音声の情報にムラが起きる場合がある。

 信号ラインがトランスからのノイズを拾ってデータ化けを起こすことはあるし、
高周波の信号を処理する装置は配線とパターンの設計が甘いとエラーの原因にもなる、
という話でしょうね。
 通常、ケーブルを通してデータが化けるのは余程のことでもなければ、ですが。

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