| ▼ わんこさん、 eijiさん
> 演奏者の聴く音 響きなのか 聴衆として聴くか その距離は
> どこにピアノがあるのか?で全然違いますね。
仰る通り、ピアノの録音にもいろいろ流儀がありますよね。
私の、というかナミ・レコードのカラーとして少し鍵盤を
左右に広げる傾向があります。
高音が左、低音が右です。
細かい収音方法についてはここでは書けませんが・・・(汗)。
本来客席からはハンマーは殆ど縦一列ですが、まったくその
通りにしてしまうとアタック音は常に同じ場所から聞こえる
事になります。
アタック音は存在感がありますのでこれを何所に配置するか
が問題になるのですが、左右のスピーカーの間、一杯にピアノを
置いたような状況にするとアタック音、つまり旋律の殆どが
左に寄った感じになってしまいます。
そこで、このアタック音を真中に配置すると今度は低音弦では
エネルギーは右に広がってしまうので右に寄った録音に聞こえ
てしまいます。
なので適度にバラけているような録音にすることが多いんです。
録音では、コンサート会場の再現というよりは、オーディオと
いう機械を通してどれだけその演奏の魅力を伝えられるか、
という方を重視したいと思うのであります。
あまりに非現実だとやはり興冷めするんですけどね。 |
|