[スレッド全体]

[4941] 金田アンプ試聴会で思った事返信 削除
2007/9/17 (月) 23:00:12 kitatanuki
__ / __

9月15日(土)に田無で金田アンプ試聴会がありました。
20年も前に一度聴きにいったことがありますが、この時は
練馬文化センターで佐久間アンプとの競演で、まったく傾向
の違う回路と音で面白かったものです。

今回は、200人の小ホールで音研ホーンを使った3ウエ
イでの試聴でした(満員)。
午後1時から始まって、終わったのは何と6時過ぎですから、
金田さんという人はサービス精神旺盛です。3部になっていて、
第1部はトランジスタアンプ。第二部はハイブリッド、第3
部は真空管アンプという盛りだくさん。ソースは、レコード
がメインで、新開発のDACを使ったCDも参戦。

曲はオーケストラからジャズ、歌謡曲、フュージョンなど
盛りだくさんでしたが、オーケストラの音量は実物大の大きさ
にも関わらず、アンプは終始まったく正常動作でした。
1部ずつが長すぎて参ったのですが、二回の休み時間には
質問者が引きも切らずで、私もそのうちの一人でしたが、
所有している金田アンプについて丁寧に答えてくれました。

トランジスタアンプは、3ウエイマルチで低音には大型
トランスを使ったものでしたが、アルテックA7に入れた
416-8Aが朗々と鳴ってはいたものの、切れのよい高音に
較べると、中低音はどこか人工的で箱なりが気になりました。

これは・・と思ったのは第二部のハイブリッド。音楽表現が
豊醇で、弦楽器が良かった。お見事。これは欲しい。

第三部は、真空管だけのマルチ。これが、物理的には最高
の鳴り方で、もう真空管らしさなんて全くありません。
なぜか第一部で気になった箱なりが全くなく、CD演奏では
低音から高音まで見事な切れ味。
真空管のソケットの接点をなくして、足にじか付けしたのも
効いているんでしょうねー。半導体アンプ以上に見事なスピ
ーカー駆動力には降参しました。

CDはマランツのCD-94でしたが、金田さんが開発したDACで鳴
らしていました。
正直、レコードでは高音がしゃくれ上がって低音が甘くな
っていましたが、CDでは全く欠点のない音でした。
驚いたのは、低音部に使っていた真空管アンプの出力が
わずか8Wだったことです。

音研のホーンとJBLとの比較もありましたが、情報量で音研の
勝ちでした(砂入りホーン)。

この日の試聴は、A7の箱を使った3ウエイなので、低音
は十分に下まで伸びず、ウッドホーンも600HZから
つなぐタイプなので、ミッドバス帯域の情報量が不足して
いたのは否めません。切れがよくてともかく情報量が
多く低音感も十分なものの、佐久間アンプのようなゆるぎ
ない中音の厚みとは程遠く、所詮人工的な電気音響の世界
ではありました。

金田さんは、天井コンクリートホーンと、超大型ミッドバス
ホーンを使って4ウエイにしていますから、本当に生々しい
音楽再生を狙うなら、どうしても良質なミッドバスホーン
が不可欠のようです。それも、本格的なドライバーで。
金田アンプの力をもってしてすら、原寸大の生演奏に迫る
には、やはり大型スピーカーが不可欠です。

所詮貧乏人の4畳半オーディオは、ミニチュアカーの世界
でしかないのか!
ああ、若いころにもっと汗水たらして働いて、ブルジョア
になっておくんだった。m(_ _)m。



[▼次のスレッド]
INCM/CMT
Cyclamen v3.491
[ut:0.010][st:0.000]