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[5146] 3枚のCD返信 削除
2007/12/2 (日) 20:08:55 わんこ
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私はクラシックは殆ど分かりません。モーツアルトが何処の
国の人でどんな作曲をしたかも分からない。

ピアノはバイエルから始まってソナチネ、ブルグミューラーと
ちょっとやっただけ。
でも聴くのは好きです。アタックの音と響く音 壮大だし
繊細だし。一度に叩ける音は10音だけど 響くので
数十の音がハーモニーを奏でる。スケールが大きく
音色が多彩。

今日、日曜の一時 3枚を聴きました。

作曲家の違い ホールの違い ピアノも違う? いけださんの狙う音も違う
微妙な変化が楽しめました。

いずれも いけださんの録音です。
左から

A ベートーヴェンピアノソナタ23番 作品集8番
B バッハの ゴールドベルグ変奏曲
C モーツアルトピアノソナタ トルコ行進曲入り


それぞれ 録音のスペックが違います
A 2002年 茨城県岩井市 市民音楽ホール
B 2003年 茨城県坂東市 音楽ホール(ベルフォーレ)
C 2005年 茨城県坂東市 音楽ホール(ベルフォーレ)

ピアノのソロを どう録音するか?
正にエンジニア 製作者と奏者の作り出す音の世界だと思います。
お話では調律師の方の力も必要だとか。

前のお話で いけださんは 「CDは造られた後 どの様に聴くかは
購入者の自由である」と書かれています。
でも 実際には製作する方の意図をくみたい 再生して理解したい
とリスナーは思うのであります。

さて 音はどうか?

野平さんといけださんの、演奏と録音ですから
大変共通している音の成り立ちだと感じます。
まろやかで自然 だけど クリアーで力強い。
どちらかと言えば演奏している人が聴くピアノの音
に近いと言えるでしょう。

Aは ベートーヴェン エモーシャルでガッツのある演奏
 盛り上がるシーンは感情的。熱い人なんでしょうね。
 ピアノの音は 3枚の中では一番ソリッド
 左手の音の定位が大きい スチール?の弦が響く音が
 骨太に録音されている。
 ピアノの音はSPの両側まで大きく広がる。

 中域はスリム 高域は 若干細く その分きらびやかで
 美しい。
 BCとはホールが違いますので ピアノも違うのでしょうか。
 音がかなり違います。直接音が強め。
 私がピアノの響きって そんな音だ と言う音がします。

 とにかく どうしてあんなに早く正確に弾けるんだろうか
 と感動しました。
 ピアノソナタ23番は 分かり易くてロック青年 ジャズ男
 でもノリノリで楽しめることでしょう。


Bは バッハ
 きちんと 厳格な音楽 ベートーヴェンと違い理性的
 後からジワ〜っと盛り上がるタイプでしょうか。
 じっくりと正確に弾くピアノの演奏が魅力的。

 最初の音がでた瞬間に ピアノの直接音とホールの豊かな
 響きのバランスの良さに惚れ惚れします。良い音気持ちいい音って
 こうでしょ!みたい。見事です。

 音の硬さとしてはAとCの中間 ソフト過ぎず硬すぎず。
 音楽とマッチしていると思います。

 まろやかで クリーンな響きが いけださんの録音でしょうか。
 イヤな音は少ない。
 ピアノの音の定位 広がりは Aより小さくなっている。

Cの モーツアルト

 最新だけに 音が良い感じがする。
 マイクや他の録音機器が良いのだろうか?
 いけださんの録音の新境地?

 最初のソの音だろうか 若干 音が重なる感じ
 複数のマイクの音が変調しているのか?
 もう少しソリッドで強くていいかも。

 ただ それからの爽やかさ モーツアルトの音楽にピッタリ。
 重厚な響きより ピアノのボディーより弦の音を直接
 取り出している様な音
 とにかくクリアーでクリーン 美しく 爽やか

 右手の音の響きは綺麗だし とにかくこのCDから
 伝わってくる音とその響きは 今までのCDをちょっと
 上回る何かがあります。

 左手の響きは若干控えめ ピアノの音の定位は より小さい
 BとCは同じホールでたぶんピアノも同じで似ているけど
 音は結構違います。
 演奏家の意向も入っているのでしょう。

 軽やかで美しい ピアノの調べに 惚れ惚れして聞き込んで
 しまいました。


私みたいにオーディオオタクであっても 美しい音 素晴らしい曲は
ココロに染み入り 癒してくれる。

3枚がそれぞれ違うので変化を楽しむにはとても良いと
思います。
よろしければ 買って比較してみてください。たぶん
損はないCDだと思います。

音楽だけでなく 録音 音について オタク的な
会話を楽しみたいです。



(私的オーディオオタクモード)
オーディオ的にピアノに向いているのは
中音以上はホーン ウーファーはできれば15インチウーファーか
12インチでも軽めのコーン紙を使ったウーファーが
良いと経験上感じています。

小さいウーファーでは低音のレンジは出てもピアノのソリッドで
筋金入りの硬さ、そして肝心の重さは出にくいと思います。

私は30cmウーファーは思いの外使いました。
フォステクスの12インチPA用と、

http://wanko.cside8.com/cside/3way/3way.htm
ウーファー的FW305、

http://wanko.cside8.com/cside/d131/d131.htm
D131はピアノがとても良かった。


http://wanko.cside8.com/FBBS/cyclamon.cgi?tree=r2127
タンノイのエジンバラ(12インチ)なかなかスケールが
大きかったですが ソリッド系ではアルテック JBLとは
違った。


http://wanko.cside8.com/cside/magfu/magfu.htm
とタンノイのインパルス12インチ。
30cmのどちらも アルテックの416、パイオニアの1601a
そして 今のJBLの15インチにはピアノの迫力で及ばないと記憶しています。


http://wanko.cside8.com/sinkuu/sinkuu.htm
唯一イマイチだったのが ちょっとへたったONKYOの15インチでした。
あれはコーン紙が柔らかくなってしまったからかピアノが
あまり良くなかったです。

アンプは当然 ガッツがあって 直裁な音がする
球アンプが良いでしょう。
もちろん 小さめの部屋 音量中くらいでは
響きが美しいシングルアンプが良いと思います。


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