[スレッド全体]

[5152] 夢のない話?!返信 削除
2007/12/3 (月) 23:07:05 いけだ
__ / __

▼ kitatanukiさん、わんこさん。

ちょっと夢のない話になるかもしれませんが・・・

20万円のガラスのCD、
「CDプレーヤーでCDを聴く」為ならば確かに価値はいくらか
あるのかも知れません。
レーシングカーもラップタイムをコンマ何秒縮めるための
コストの掛け方といったら(笑)。

しかしながら、何度かここで私が申し上げていますが、
CDのフォーマットなら、お金を掛けて良質のトランスポートや
良い盤質のディスクを作るくらいならPCオーディオにして
しまった方がずっと安上がりにすみます。
つまり、
「CDというメディアを使うことに拘る」のならばガラスの
CDもいいかもしれませんが、「良い音で聴きたい」という
目的なのだとしたらガラスのCDは無意味といっていいでしょう。

デジタルオーディオにおいて、重要なのは最初のA/Dの時の
正確さと、最後のD/Aの時の正確さです。
その途中はどんなに不正確でもデータの欠損さえなければ
音が悪くなることは原理的にはありえません。
ただ、編集の段階で不正確なモニターをしてしまうと誤った
編集操作をしてしまう可能性があるのでそこには気をつけない
といけませんけれども。

今までCDプレーヤでの再生でいろいろ問題になってきたのは
この再生時の正確さです。
プレーヤーはディスクから信号を読みながらも、その読み
取った信号に応じてディスクの回転などの動作にフィード
バックを掛けます。
良質の盤ならばフィードバックも安定し回転も安定しているで
しょうけど、盤質が悪いと回転の安定度にも影響するでしょう。
なので盤質が音質に影響を及ぼすわけで、これはオカルトでは
ありません。

どうしてもディスクを使う、ということをやめて、この不安定な
機械を排除すると今までの機械的な問題はすべてクリアされます。
数万円のPCと数万円のオーディオインターフェイス、これだけで
「良い音で聴くための」ガラスのCDは無価値になります。

> それと、CD盤はレコードと同じように柔らかいポリカー
> ボネイトにスタンパーで穴を付けるわけですが、付いた穴が
> はたしてスタンパーにどれだけ忠実かは疑問大ありです。


こういった問題もシステムから機械を排除するだけで全て
解決されちゃうんです。
どんな盤質の悪いCDも、一度PCに取り込んでしまえば全ての
ディスクに起因するジッターは全くゼロになるんです。

なので私は「良い音で聴くため」なら、絶対的にパソコンで
再生することをお勧めしています。

ですが、オーディオも趣味ですから、どーしてもCDからリアル
タイムで読み出したい、という拘りもあるかもしれませんので
その点で、数十万もするようなトランスポートの価値があるん
でしょうね。


ちなみにDVD-Audio、SACDは、ディスクの読み取りと再生音の
時間的関係は全くありません。
両者ともプレーヤーは構造的にはPCと同じで、ディスクから
まとめてデータを読み取り、プレーヤ内部でデータを再構築
して再生音を吐き出します。
一度読み損じたら再構築に間に合う範囲で何度でも読み返せます。
なので実はトランスポートは数千円のPC用でも事足りるんです。

> CD盤の音質も、もやもやした部分が大手レーベルのものよ
> りも少ない点に好感が持てます。


ナミ・レコードのような弱小レーベルでは大手と比べて
極端にプレス枚数が少ないのでもしかすると先ほどのスタンパー
品質の問題と関係あるのかもしれませんね。
#スタンパーがへたるほどプレスされないという悲しさ(汗)


この、ゴルトベルグとモーツァルト、2枚のCDに関してはまた
オフの時にいくつかネタを披露出来たらと思っています。



[▼次のスレッド]
INCM/CMT
Cyclamen v3.491
[ut:0.000][st:0.000]